Nike x Sacai Blazer mid

簡単には手に入らないから燃える?ナイキ×サカイのコラボレーションスニーカー

リリース→即完売→プレ値の方程式が完全に成立するナイキとサカイのコラボレーションスニーカー。その理由は、割高でも欲しくなる唯一無二のデザイン。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HYPEBEAST

ナイキ初のバスケットボールシューズとして生まれたBlazer

ナイキとサカイはスニーカーだけではなくウェア類でもコラボレーションを毎年行っており、基本的にどれもがコレクターズアイテムと化している。スニーカー界のトップとジャパンブランドのカリスマが手を組めばそれも当たり前の話なのだが、特にスニーカーはリリース→即完売→プレ値の方程式が完全に成立している。これまで発売されたコラボレーションモデルは例外なく完売→リユース市場で高値で売買されており、やっぱりナイキとサカイは人気が凄いんだな…と画面の前で痛感する始末。この両者の組み合わせは定価で買えたら超ラッキーな鉄板コラボレーションなのだ。
まずは簡単にこのシューズの歴史を振り返ってみよう。Blazerは1972年にナイキが初めて作ったバスケットボールシューズで、現在発売されているエアジョーダンやダンクといった人気モデルの始祖のような存在。当時ナイキがトップアスリート向けに開発したBlazerは、完成度の高さからストリートのスケーターからも歓迎され、スポーツシューズとしてはもちろん、ストリート用スニーカーとしても支持されることになる。
Blazerはラバー素材のソールユニットが採用され、コート上で高いグリップを発揮した。10ホールのアッパーはしっかりと足首をホールドし、プロユース向けらしく高い機能性を備えていたのだ。当時のモデルを今見るとなかなか古臭く感じるが、現代のバスケットボールシューズに通じる基本設計が既にできていたことも分かる。50年近く前のモデルであっても、ナイキの高い技術力を感じられるのは凄いことだと思う。
さすがに現在のプロバスケットプレイヤーがBlazerを履いて試合に臨むことはないが、ストリートでは様々なモデルがリリースされ、どこか懐かしさのあるルックスが男女問わず愛されている。

サカイらしさ溢れるエッセンスがプラスされ、オリジナリティ抜群に

2019年5月に発売されたナイキ×サカイのコラボレーションBlazer Midは、ベースモデルが持つクラシカルな雰囲気が一新された斬新なアレンジが施されている。
アッパーはイエローと濃いブルー、レッド、ホワイトから成る鮮やかなカラーリングのタイプと、ブルーとブラックを基調にしたクールなタイプが用意された。スウォッシュが二重になったデザインはサカイとのコラボレーション特有のアレンジ。サカイはナイキ以外のブランドとのコラボレーションでもロゴを重ねるデザインを施すことがあり、洋服好きにとっては一目見てサカイとのコラボレーションであることが分かるアイコンのひとつである。
また、シュータンも二重にデザインされており、それぞれにナイキのブランドタグが付くという凝った仕様に。シューレースも単色使いではなくコントラストの強い色違いをダブルで組み合わされている。
元々シンプルなデザインのBlazerに複数のデザイン要素をプラスすることで、絶対的なオリジナリティを出すセンスは、さすがの一言。当然発売→即完売→プレ値という方程式で収まっている。


Midといっても10ホールなのでハイカットと言っても差し支えないのがBlazerの特徴。ぜひシューズ全体が見えるコーディネートで楽しんでほしい。

二重のスウォッシュが特別感たっぷり。イエローベースのタイプは全体的にポップな雰囲気だ。


ブルー×ブラックベースはクールな雰囲気。それにしても色の組み合わせが本当にセンス抜群…。

ソールやヒール周りのゴムも複数重なっているような処理が施されており、要素を重ねるというコンセプトで統一されていることが分かる。

今後も登場するであろう魅惑のコラボレーションにも期待
発売時はすべての予定をキャンセルしてゲットすべし

現在このBlazer Midはリユース市場で4~5万円前後が相場の模様。あまりのカッコ良さにポチッとしてしまいそうになるものの、冷静に考えるとスニーカーに5万円はあまりに財布への影響が大きい…。
今年も恐らく発売されるであろうナイキ×サカイのコラボレーションモデル。本気で欲しい方は、仕事を放り出してでも手に入れる覚悟で臨まなくてはならない(それでも買えない確率の方が高いけれど)。

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