【第1回】ダルチザン SD-103のエイジングログ – 0 wash 0 month

若かりし頃は細身ばかり穿いていた自分。ジーンズの好みもだいぶ広がり、ここ数年はよりヴィンテージライクなシルエットも好んで穿くようになった。老舗ブランド、ステュディオ・ダ・ルチザンのSD-103のエイジングログ、第1回目をスタート。


Written / Photo : LIVE IN RUGGED

10代~20代の頃は見向きもしなかったシルエット

10代でロックミュージックに目覚めたこともあり、若い頃は細身のパンツしか穿いていなかった。リーバイス501のような昔ながらのシルエットは明らかに敬遠していたし、ダサいとすら思っていた時期もある。ところが30代を超えると変化が訪れ、突然オーセンティックな洋服が気になり始めた。あれは一体何だったんだろう。振り返ってみてもよく分からない。
となると、自然とジーンズ選びの幅も広がった。タイトストレートもしくはスキニーといった細身も頻繁に穿いているけど、よりクラシカルなストレートシルエットをいくつか購入。SD-107でダルチザンの良さに驚いていた時期だったので、今度はタイトストレートのSD-103を手に入れた。タイトストレートと言ってもヴィンテージレプリカの世界の中の話で、名前ほどタイトではない。501XXを少しシェイプした感じと言ったら伝わるだろうか。
ちなみに購入したのは今となっては貴重なモデルチェンジ前の一本。色々と現在のモデルとは仕様が異なるので、その辺りも説明していこう。


現行モデルよりもハイライズに作られている。

デニムの質感も現行モデルに比べザラつきが強め。隠しリベットなどのヴィンテージディテールは当然備えている。

現行モデルとは細部の仕様が異なり、マニア心をくすぐってくれる

運よくヤフオクで新品状態のSD-103(しかも前期モデル)を購入できたのはラッキーだった。現行モデルと比較するといくつも差異があるが、まずはデニム自体も違っている。すべてのジーンズに共通しているかは不明だが、旧モデルの方がザラつきが強い。所有している現行のSD-107と触り比べると明確に違う。恐らくコットンのブレンドが若干違っているか、織機の設定が違っているのだろう。SD-107も生機デニムだが手触りは滑らかなのに対し、SD-103はザラザラした質感。
他の異なる点は革パッチ、ピスネーム、アーキュエイトステッチのデザイン、そして縫製糸。
現行モデルの革パッチは強度の強そうな山羊革だが、SD-103は光沢の強い柔らかめのレザーが使われている。モデル名のスタンプも違う。経年変化はどちらも面白そうだ。また、現在作られているダルチザンのジーンズはピスネームがすべてコインポケットに付けられているが、旧モデルはバックポケット外側に縫い付けられる。白地に青い日の丸が刺繍されており、これをベースに現在のデザインに発展したことが感じられて面白い。
アーキュエイトステッチのデザインは旧モデルの方がリーバイスに似た形状。ジーンズに詳しくない人が見ればリーバイスを穿いていると思うだろう。若干下側に縫われる見慣れたデザインのステッチがクラシックな雰囲気を一層強くしている。
縫製糸も細かく見ると新旧で異なっていることが分かる。旧型のSD-103の方がブラウンが強い糸を使っている印象。これらの特徴が先に述べたハイライズと少しゆとりのあるシルエットと相まって、昔ながらの仕様のジーンズを穿いているなと感じさせてくれるのだ。


裾に向かってわずかにテーパードしたクラシックなストレートシルエット。ヴィンテージの501よりも細めに作られているので、痒い所に手が届くような形と言えるかもしれない。

15ozのデニムは数時間穿いただけで穿きシワが定着した。鉄製のフロントボタンやむき出しの銅製リベットなど、デニム狂が納得するディテール。


ベルトループは中盛りのないフラットなタイプ。穿きこみと洗いを繰り返すことでレザーパッチの表情も変化していくだろう。

ダルチザンらしい青耳は旧モデルも共通。茶色が強めのチェーンステッチやいかにも生機デニムらしい毛羽立ちも存分に味わえるデニムだ。

どう穿いても良い色落ちをする予感

程よいゆとりがあり、履き心地は抜群だ。ジャストサイズで穿きたかったので28インチを選んだのだが、腰回りはまさにジャストフィット。ハイライズなのでウエストの収まりはピッタリそのもので、太れないプレッシャーも多少感じる。また、丈はオリジナルのまま常にロールアップして着用している。レッドウィングのブーツに合わせることが多いので、何も考えずにラギッドな雰囲気になってくれてとても気に入っている。
写真は試着程度の新品状態だが、これを書いている現在はトータルで4ヵ月程度着用。徐々にアタリやヒゲ、ハチノスといったエイジングが表れてきており、それを見る感じだと今後どう穿いても素晴らしい色落ちをする予感しかない。
今ではあまり穿いている人が多くない旧モデルのSD-103、今後のエイジングログも楽しみにしていてほしい。

ITEM CREDIT
  • STUDIO D’ARTISAN:SD-103 Tight straight (0 Wash 0 month)

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