Daido Moriyama x UT do you want it?

UTが写真家・森山大道氏の代表作をフォトTとしてリリース

自他共に認める「アンチ・ユニクロ」の筆者も思わず反応してしまった…。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : UNIQLO

巨匠の代表作を堂々とプリント
フォトT好きなら思わずじっくり見てしまうデザインが登場

待ちに待ったサマーシーズン到来!…と喜びたいところだが、あいにく関東地方は長い梅雨時期に突入中。さっぱりしない天気がしばらく続きそうだ。しかし気温的には既に30℃近くまで上がる日もあるため、オンオフ問わずTシャツ1枚で過ごしている方も多いことだろう。毎年買って増え続けているはずなのに買い足すことをやめられないアイテムランキングなるものがあれば1、2を争いそうなのがTシャツ。筆者も毎週のように「これは!」と思うモノを買い続けているが、本日〈UNIQLO(ユニクロ)〉のTシャツラインであるUTでやや気になるアイテムを発見したので報告する。
何とあの著名な写真家である森山大道氏の写真を使ったフォトTが登場。7月12日(月)から全国のユニクロ店舗およびオンラインストアで発売されるという。しかも写真雑誌「アサヒカメラ」の連載で発表した森山氏の代表作「三沢の犬」(1971年)をはじめ、写真集「Moriyama Daido: Terayama」(2015年)、「パリ+」(2013年)、「’71-NY」(2002年)などから厳選。写真好きであれば一度は見たことがあるであろう著名な写真を堂々とTシャツにプリントし、シンプルかつ大胆なデザインになっている。
コアなLIVE IN RUGGED読者であればご存知の通り、筆者は〈ユニクロ〉を着ない・買わない宣言をしている。理由はこちらの記事に書いているので気になる方はご覧いただきたい。簡単に説明するとあっという間にダメになってしまうから。お金を払ってゴミになる洋服を買うのは精神衛生上受け入れがたく、エコの観点から考えても良いこととは思えないからだ。だから、私は〈ユニクロ〉の洋服は一切買わない生活をしている。
そんな自分が今回わざわざ記事にしてしまったのは、森山大道氏のフォトTを見逃せるわけがないからだ。言わずと知れた日本を代表する写真家の代表作がプリントされるTシャツであれば気にならないわけがない。チェックしてみると、写真を最大限生かして余計なデザイン等が一切入っていないところも素晴らしい。…あれ、〈ユニクロ〉を着ないはずの自分がこんなに気になっているなんておかしいぞ…?


代表作「三沢の犬」が威風堂々とプリントされたモデル。ライトオンスのコットンなので真夏でもサラリと着られそう。

野生の表情が不穏な空気を漂わせる。


ライトグレーのボディとモノクロ写真の相性の良さよ。

強いコントラストがアーティスティックな一枚。


存在感抜群の写真がプリントされた白T。誰にでも撮れそうな写真に見えるかもしれないけれど、言うまでもなくそんなことはない。

フィルムカメラならではの粒子の荒さが感じられる写真。


フィルムの形状を活かしたデザインも。1971年にニューヨークで撮影した「’71-NY」からの一枚。

ダークでミステリアスな作風は国内外問わず多くのアート好き、写真好きを魅了し続けている。

それでもやっぱり買わないのだ

じっくりTシャツを眺めていて思ったのは、森山大道氏の代表作がプリントされたフォトTシャツであれば深く考えずに買ってしまった方が良いのでは?ということ。1,500円という破格すぎるプライスはお得感たっぷりだし、何となくいいなと思った人はもちろん、フォトTに対して強いこだわりがある人にもおすすめできる。
ただし、「じゃあお前は買うのか?」と訊かれたら答えは「いいえ」だ。デザインは好きだが、1シーズンでダメになることが予想されることと、〈ユニクロ〉のTシャツを着て出かけたいとはどうしても思えないことが主な理由。世の中にはもっと良いTシャツが山のようにあるので、1,500円でもわざわざお金を出して手に入れるほど惹かれることはなかった。
ということで、持ち上げておいて落とすといういささか意地悪な展開の記事になってしまったけれど、気になる方は7月12日(月)の発売日にチェックしてみてはいかがだろうか。
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