doublet × WISM GAL-T

【メタラー感涙?】doublet × WISM による「GAL-T」の完成度がヤバすぎる

2000年代初頭に一世を風靡したガングロギャルをバンドTに。秀逸すぎるグラフィックを見よ。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : FASHION SNAP

渋谷が生んだ伝説の「ヤマンバ」、完全復活

世代を問わず常に高い人気を持つバンドT。LIVE IN RUGGED読者の中にも数えきれないほど持ってるよ!という方もいらっしゃるかもしれない。しかし、そういう方にとっても本稿で紹介するバンドTはちょっと異色でユニークなモノに映るはずだ。
セレクトショップの「WISM(ウィズム)」が〈doublet(ダブレット)〉に別注した「GAL-T」は、90年代末~2000年代初頭にかけて一世を風靡した渋谷のギャル文化をフィーチャーしたTシャツ。渋谷を拠点にするギャルたちは数多くのファッションやカルチャー、トレンドを生み出してきたが、その中でもガングロギャルのエキセントリックなメイクとファッション、言動は半ば伝説的だ。当時同年代だった筆者は「さすがにこのメイクと髪型はやりすぎじゃないか…?」と軽く引いた思い出がある。本コラボレーションで発売されたTシャツは、そのガングロギャルの頂点に君臨していた「ヤマンバ」を全面的にフィーチャーした超ユニークなデザイン。ネタとしては半分ギャグに近いような印象も受けるものの、デザイン力と作りこみはガチの本気なのが面白い。
原色の洋服と髪型に身を包むクイーン・オブ・ガングロギャルの「ヤマンバ」を有名なロック/メタルバンドのキャラクターのように登場させたデザインは、音楽好きであれば思わずニヤリとしてしまうはず。〈doublet〉のブランド名を80年代に全米一位を記録したイギリスのロックバンド〈Def Leppard(デフ・レパード)〉のロゴに模したデザインは、4名もの「ヤマンバ」を登場させたド迫力の一枚。遠目から見ると「おっ!「デフ・レパード」じゃん」と思わせておきながら、間近で見るとイケイケのガングロギャルが。
もう一着は世界でもっとも成功したメタルバンドのひとつであり、作曲能力とまったく衰えないライブパフォーマンスで今も若手バンドから強くリスペクトされているイギリスのメタルバンド〈IRON MAIDEN(アイアン・メイデン)〉のパロディーだ。
同じく「ヤマンバ」にポーズを取らせ、〈アイアン・メイデン〉を象徴するキャラクターである「Eddie the Head(エディ・ザ・ヘッド、通称エディ)」にアレンジ。赤く光る眼や稲妻のような光、グリーンがかった色調はハードコアな〈アイアン・メイデン〉ファンが見ても満足できる再現性の高さのはず。背景にうっすら入る「渋谷駅前」という看板のシュールさも最高だ。

doublet × WISM GAL-T
doublet × WISM GAL-T

doublet × WISM GAL-T
doublet × WISM GAL-T

doublet × WISM GAL-T
doublet × WISM GAL-T

廻る廻るよ時代は廻る

ちなみに、狂乱的なギャルブームから20年が経過した現在、「Y2K」と呼ばれる第2次ギャルブームが押し寄せていることをご存じだろうか?ローライズやルーズソックス、ローファー、こんがり焼けた肌といった当時のギャルを象徴するファッションとメイクが(一部の)若い女性の間で再び盛り上がっており、渋谷のスクランブル交差点にはタイムスリップしてきたかのようなギャルを見かけることが多くなった。
時代は本当に廻るんだなぁ…という妙な感慨を街中で感じさせることが増えた今日この頃、〈ダブレット〉と「ウィズム」の最新コラボレーションで発売された「GAL-T」は、ファッションとしても日本が生んだ時代背景を表すカルチャーとしても一級の出来栄えと言えるのではないだろうか。もちろん着用したらストリートでの目立ち度も超一級なので、勇気のある方はぜひお試しあれ。
〈doublet〉×「WISM」コラボレーションの「GAL-T」は「WISM 渋谷」「WISM 新宿」「WISM 堀江」、そして「BAYCREW’S STORE」にて7月16日(土)から販売開始予定。
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ITEM CREDIT
  • doublet × WISMGAL-T

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