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アメックス「センチュリオン」のサービスを拡充 – アートカード追加、年会費は55万円へ

ごく限られた富裕層しか手に入れることができないと言われている〈American Express〉最上級のセンチュリオン・カードにアートカードと呼ばれる新たなカードデザインが追加され、〈PRADA〉と共同で開発したウェアラブル「PRADA CENTURION」のデリバリーも開始。年会費も大きく見直された。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : FASHION PRESS

国内最高峰のブラックカード、センチュリオン・カードとは?

日本国内に存在するクレジットカードの中でもっとも手に入れにくく、その希少性とステータス性の高さから「クレジットカードの最高峰」と言われている〈American Express(アメリカン・エキスプレス)〉のCenturion Card(センチュリオン・カード)。クレジットカードはスタンダードカード→ゴールドカード→プラチナカード→ブラックカードという厳然たるピラミッド形式で成り立っていることは広く知られているが、いわゆるブラックカードと呼ばれるタイプのクレジットカードの中でのセンチュリオン・カードはほとんど伝説的だ。
年会費はなんと385,000円(税込)もかかり、別途550,000円(税込)の入会金が必要となる。つまりカードを発行するだけで計935,000円(税込)ものお金を支払う必要があるのだ。それでいて利用者側から希望して所有することはできず、審査基準自体が謎に満ちているなど、センチュリオン・カードに関する噂はネット上でもこれまで話題になってきた。
実際にセンチュリオン・カードを手に入れるには、まずゴールドカード利用者になってからプラチナカードの招待状がくるまで毎月50~100万円程度の利用が必要だと言われている。それだけでセンチュリオン・カードのオーナーとしての基準を満たすわけではないようだが、〈アメックス〉側のお眼鏡にかなえばセンチュリオン・カードへの招待の連絡がくるのだという。少なくともこの記事を書いている筆者には夢のまた夢で、一生縁がない世界だと思ってしまうけれど、そんなセンチュリオン・カードが国内サービスを拡充するらしい。

美しすぎるアートカードの追加、そして〈PRADA〉と共同開発したウェアラブルデバイスも登場

重みのある金属製のカードにアートカードと呼ばれる新たなカードデザインを追加し、〈PRADA(プラダ)〉と共同で開発したウェアラブル「PRADA CENTURION(プラダ・センチュリオン)」のデリバリーを開始する。下のフォトギャラリーのカードが新しいアートカードで、左はオランダ・ロッテルダム生まれの建築家、都市計画家であるRem Koolhaas(レム・コールハース)によるデザイン。右はアメリカ・ニューヨークを拠点に活動するアフリカ系アメリカ人の現代画家、Kehinde Wiley(ケヒンデ・ワイリー)によるデザインとなる。
レム・コールハースによるアートワークは1982年のドローイングからインスピレーションを得てデザインされており、ケヒンデ・ワイリーのアートカードは色鮮やかなボタニカルを限られたスペースで表現。いずれも小さなカードの中にハッとするほど美しいアートが描かれており、漆黒のメタル製カードに格式高さと唯一無二と言えるアート性を付け加えている。国内第1弾配布の申し込み期限は8月17日(水)までで、デリバリー開始は9月以降を予定しているとのこと。

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サービス拡充に伴い、年会費は385,000円(税込)から55万円(税込)へ

センチュリオン・カード会員は既存のクラシックデザインを含めた3種類の中から希望のカードデザインが選択できるようになるらしい。飽きの来ない「これぞセンチュリオン!」と言えるクラシックデザインは鉄板の選択だが、アートカードの美しさも言うまでもなく捨てがたい(1%も縁のない筆者であっても妄想が始まってしまう)。
そしてファッション好きであれば気になってしまうのが〈プラダ〉と共同で開発したウェアラブル「プラダ・センチュリオン」だろう。「プラダ・センチュリオン」は小型の非接触型ICチップを搭載し、タッチ決済が可能なブレスレット。〈プラダ〉のシグネチャーレザーである最上級のサファイアーノレザーを使い、バックル留めのダブルラップデザインによる男女兼用のフリーサイズにて制作される。〈アメックス〉の最高峰であるセンチュリオンをアクセサリーとしても楽しめるこのアイテムは、超が付くファッション好きの間で垂涎の的になるのではないだろうか。
「プラダ・センチュリオン」は〈プラダ〉の対象店舗でイニシャルの刻印サービスを無料で受け付けるとのことなので、センチュリオンを利用されている方はぜひ。アートカードと同様に国内第1弾配布の申し込み期限は8月17日(水)までで、セキュリティ上の理由からアートカードと同梱で配送されるそうだ。
さらに、新たな特典として会員限定の体験型イベントプログラム「Centurion Living」を2022年秋から開始予定。世界各国で厳選したイベントを開始し、センチュリオン・カード会員はすべてのイベントに無料で参加できる。1月から12月までを1シーズンとし、各シーズンの開始前に全イベントの内容が告知される予定。
今後さらなるイベントや特典が拡充される可能性が高いが、上記のサービス拡充に伴い、10月1日(土)よりセンチュリオン・カードの年会費が385,000円(税込)から55万円(税込)に変更される。センチュリオン・カードの会員になれるくらいの方であれば「微増」レベルかもしれないが、年会費を10数万円も上げる〈アメリカン・エキスプレス〉も凄い。恐らくこれに関してクレームをつけるような会員はほぼいないに等しいのだろう。それよりもセンチュリオン・カードならではのサービスが充実すること、国内最高峰のクレジットカードにふさわしい「トップ・オブ・トップ」のブランドであることを求めるはず。〈アメリカン・エキスプレス〉のセンチュリオン・カードは、ラグジュアリーの中のラグジュアリーとしてこれからも様々な夢を見せてくれそうだ。
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