FENDI が建築家 隈研吾とコラボレーション
日本の匠の技と天然素材を駆使したアーティスティックなアイテムが登場
「和の大家」が生み出した日本的な〈FENDI〉
1925年にローマで創業したイタリアを代表するファッションブランド〈FENDI(フェンディ)〉が建築家の隈研吾氏とコラボレーション。2024年春夏コレクションにて、エクスクルーシブなアイテムが多数登場する。
隈研吾氏は1954年生まれの建築家兼デザイナー。株式会社隈研吾建築都市設計事務所を主宰するほか、東京大学の特別教授を務めるなど、日本を代表する建築家として活躍されている。自然環境に存在する木材などを使い、和のテイストを強く感じるデザインの傑作が多いことから「和の大家」と称され、フランス・パリに「Kuma & Associates Europe」を設立するなど、ワールドワイドな活躍を見せる建築界における巨匠だ。
ラグジュアリーメゾンである〈フェンディ〉との初コラボレーションコレクションは、先日イタリア・トスカーナ州のカパヌッキア丘陵にて発表された2024年春夏コレクションでお披露目された。
注目のアイテムは同ブランドを代表するPeekaboo(ピーカブー)やBaguette Soft Trunk(バゲット ソフト トランク)のバッグ2型と、Flow(フェンディ フロー)のスニーカー1型。いずれも隈研吾氏らしく和の趣を感じさせるデザインと天然素材を用いたナチュラルな作りで、まったく異なる文化を持つイタリアと日本をつなげる仕上がりとなっている。
注目のアイテムは同ブランドを代表するPeekaboo(ピーカブー)やBaguette Soft Trunk(バゲット ソフト トランク)のバッグ2型と、Flow(フェンディ フロー)のスニーカー1型。いずれも隈研吾氏らしく和の趣を感じさせるデザインと天然素材を用いたナチュラルな作りで、まったく異なる文化を持つイタリアと日本をつなげる仕上がりとなっている。
細部に至るまで日本が誇る伝統的な美と技術を反映
最大の特徴は、隈研吾氏とのコラボレーションならではの日本の伝統的なモノ作りの精神が宿っていること。各アイテムのデザインに和蘭紙(昔ながらの手すきの紙を思わせる、コットンと樹皮繊維から作られる和紙)を採用。和蘭紙は折り紙や提灯、着物といった日本古来のモノに使われる伝統素材であり、〈フェンディ〉のモダンなクリエイティブとミックスすることで非常にオリジナリティの高いデザインに仕上がっていることが分かる。先に述べたピーカブー、バゲット ソフト トランク、そしてフェンディ フローにあしらうことで「人工物を自然と一体化させる」という隈研吾氏の哲学に共鳴させた世界観は、見事というほかない。
ちなみにピーカブーにはイタリア・トスカーナにあるオリーブの木を彫り出した内側のフレームとともに〈フェンディ〉のPequin(ペカン)ストライプをシラカバ樹皮でオマージュしたアイテムも登場するという。
ちなみにピーカブーにはイタリア・トスカーナにあるオリーブの木を彫り出した内側のフレームとともに〈フェンディ〉のPequin(ペカン)ストライプをシラカバ樹皮でオマージュしたアイテムも登場するという。
他にも、隈研吾氏が細い竹をイレギュラーに編み上げる「やたら編み」を思わせる手法で編み出した格子をピーカブーの内側のフレームに用いるなど、細部に至るまで日本的な製法と美学が貫かれている。この格子はスニーカーのソールにもインスピレーションを与えており、アッパーにリサイクルされたポリコットンニットまたは和蘭紙を用いているという。
この記念すべきコラボレーションの発表にあたり、〈フェンディ〉のメンズウェア・アーティスティック・ディレクターを務めるSilvia Venturini Fendi(シルヴィア・フェンディ)氏は以下のコメントを残している。
この記念すべきコラボレーションの発表にあたり、〈フェンディ〉のメンズウェア・アーティスティック・ディレクターを務めるSilvia Venturini Fendi(シルヴィア・フェンディ)氏は以下のコメントを残している。
「隈研吾氏は、自然主義建築の巨匠であるといつも考えていました。彼は、建築の内部にも外部にも自然を組み込むことの大切さを、初めて認識した建築家の1人です。彼の作品は、未来と彼のルーツが非常に本質的な方法で調和しています。彼のサヴォアフェールに対する日本的なアプローチには類似性を感じますし、私はそれを日本とイタリアを結ぶ強固な共通の価値であると考えています」。
〈フェンディ〉×隈研吾 2024年春夏コレクションは「フェンディ 公式サイト」で公開中。日本が誇る巨匠とイタリアンメゾンの美しい融合をお見逃しなく。
ITEM CREDIT
- FENDI × Kengo Kuma:2024 Spring & Summer Collection