F.I.L. GINZA

ノスタルジー漂う visvim の新店舗「F.I.L. GINZA」をチェック

銀座の昭和通り沿いにある1932年竣工のビル一棟を丸ごと使用した新店舗がオープン


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : visvim

元々の建物が持つ魅力を引き出すように手を入れた〈visvim〉待望の銀座店

アメリカとヨーロッパの古き良き洋服のデザインをベースに、メイドインジャパンの圧倒的な高品質で再解釈する〈visvim(ビズビム)〉が銀座に新店舗「F.I.L. GINZA(エフアイエル ギンザ)」をオープンした。東京都内では表参道店に続く2店舗目となる。
生地や糸といった素材を一から開発することはもちろん、染色や縫製など洋服作りにおけるありとあらゆることに徹底的なこだわりを持つブランドとして、国内外を問わず熱狂的なファンを抱えていることは周知の通り。古き良きアメカジを和のデザイン・心・製法でオリジナリティを与える総合的なデザイン力の高さも、このブランドが他を寄せ付けないほど高いレベルを持つ要因と言えるだろう。
「F.I.L. GINZA」は、銀座の北の外れ、昭和通り沿いに昭和7年(1932年)に建てられ、90年以上経ったいまでも当時のままの姿で佇む小さなビルを一棟丸ごと使用。ノスタルジックな雰囲気が漂う変色した加飾タイルの外壁が目を惹くこの建物は、元々油屋だったという。この規模の民間の建造物でコンクリート構造で作られたことは当時としてはとても珍しく、今回の改修工事で現れたオリジナルの意匠には、素材に不慣れな職人たちが試行錯誤しながら手探りで施工していった様子が残っていた。杉天井などの一部に日本建築の技術が取り入れられているところも〈visvim〉の世界観と非常にマッチする。
待望の銀座店に生まれ変わらせる際に考慮されたのは、元々の建物が持つ魅力を引き出すように手を入れるということ。2~3階の床材や3階の天井など、当時の素材はできるだけ残すように活用されている。窓枠は当時のデザインを忠実に復元したもの。これは、改修工事中に2階東側の壁の中から現れたオリジナルの窓を模して金属加工の職人に制作してもらったという。

F.I.L. GINZA
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125.88平方メートルの広大なフロアで味わう〈visvim〉

ビル一棟を丸ごと使用する店舗らしく、広大でゆったりとした空間も魅力だ。売場面積は125.88平方メートルで、地上1~3階の3フロアで構成。カラフルなトライバル柄のダウンベストやチェック柄のボタンダウンシャツ、ゴールドのスナップボタンやステッチ、色違いの襟などがアクセントになったデニムジャケット、ヴィンテージ感のあるレザーのモックシューズなど、同ブランドの最新アイテムが一堂に会する。
メイドインジャパンの高品質を最上級のレベルで届ける〈visvim〉待望の銀座店で、何年にも渡って愛用できる逸品を探してみてはいかがだろうか。
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