【第2回】ダルチザン SD-107のエイジングログ – 0 wash 1 month

新品から育てている筆者自身のSD-107の成長具合を記録する「SD-107’s chronicle」。第2回目の本日は、着用開始から1ヵ月前後が経過した状態をレポートしていく。


Written / photo : LIVE IN RUGGED

SD-107は手強い

ヴィンテージの仕様でありながらモダンなスーパータイトシルエット。STUDIO D’ARTISAN(ステュディオ・ダ・ルチザン)が生み出したオーセンティック×モダンなコンセプトのSD-107スーパータイトストレートは、穿きこみ開始から約1ヵ月を経過すると、徐々に変化が出てきた(着用頻度は週に3~4日程度)。とはいえエイジングという観点ではまだまだ。自分の体のラインに沿ってクセが付き、よくこすれる部分だけ微妙に色落ちが始まりつつある程度である。
ダルチザンのデニム全般に言えることだと思うが、インディゴの染めがかなり濃い部類なので、色落ちに関してはかなり手強いブランドだと思う。これはせっかちな人や、普段デイタイムでジーンズを穿けない人にとっては長い戦いになることを意味する。幸い私は通勤時にも穿ける仕事なので、着用日は朝から入浴直前まで穿いている計算。それでも週4日・1ヵ月前後穿いてもさほど変化がないのだ。SD-107は手強いが、デニム狂にとっては穿きこみ甲斐があるジーンズであることを確信した。


タイトなシルエットをジャストサイズで穿いているため、腰回りには早い段階でクセが付いた。エイジング自体はまだまだこれから。

穿きこみ1ヵ月程度ではバックショットには特に変化がない。ただし、センターベルトループは椅子に座っている時に特にこすれる部分のため、早くも中盛り部分のインディゴが色落ちし始めている。

素晴らしい穿き心地

穿き心地に関して当初杞憂があったことは第1回目のレポートでも述べた。そちらのレポートでは「不安は穿きこみ開始から半日もすれば解消された。上で述べたようにどんな体勢でも不快感がまったくなく、新品でありながら快適さすら感じるほどだった」と述べているが、1ヵ月が経過すると更にストレスがなくなった。
これはジーンズが私の体の形状を記憶してクセが付いたから。立体的に形状を記憶することで、脚を通す時も、穿いている時も、屈んだり膝をつくような負担の掛かる姿勢の時にも不快さを感じなくなった。SD-107は15ozなのでミドルオンス程度の重みのデニムだが、かなりタイトめのシルエットであることを考えると望外に穿き心地が素晴らしいと言って良いだろう。


ブランドコンセプトである「RECONSTRUCTION OF GREAT OLD THINGS」のタグがレザーパッチの内側部分に縫い付けられる。

膝裏のハチノスもまだクセが付いている程度。SD-107はタイトなシルエットなので、ハチノスの経年変化は今後更に成長していく。

1ヵ月経過した時点でまったく死角なし

ジーンズの出来は大体1ヵ月程度穿きこむと分かってくることが多い。出来が良くないモノは思いのほか簡単に色が落ちたり、糸がほつれてきたり、履き心地がしっくりしなかったりするものだ。SD-107は2万数千円程度であることを考慮すると、値段以上のバリューがあることは間違いないだろう。手強く頑強で、そのくせ美しいシルエットで、快適性も犠牲にしていないジーンズ。しかも旧式力織機で織られた15ozの生機デニムなのだ。メイドインジャパンの素晴らしさはコストパフォーマンスの良さでもあると実感できる。
ということで、約1ヵ月経過した時点で死角はまったくなし。この記事を書いている時点ではもっとエイジングが進んでいるので、次回の投稿も楽しみに待っていてほしい。
SD-107’s chronicle第1回目の記事はこちら

ITEM CREDIT
  • STUDIO D’ARTISAN:SD-107 Super tight straight(0 wash 1 month)

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