I want to wear it even when I'm 50

50歳になっても着続けたいライダースジャケット

おじさんになってもライダースをカッコ良く着続けるための心構え。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : ADDICT CLOTHES

「絶対に太らない」という不退転の決意を持って手に入れるべし

「お腹周りに脂肪がつき始めてしまって…」という話をアラフォーの友人・知人がたまに話す。若い頃はいくら暴飲暴食をしても何の影響もなかったのに、40歳前後になると不思議なほど体型または体調に変化が訪れるという。または、見た目に変化がなくても健康診断結果として現実と向き合うことになる。あれ、そんなに油っこいものは食べていないはずなのにコレステロールが「C」になっているぞ…といった具合に。
健康診断で一項目が「C」になるくらいはどうってことのない話だけれど、明らかに体型が変化してしまうのはまずい。大好きな洋服を着られなくなるからだ。我々のようなファッションジャンキーにとってこれは死活問題。清水の舞台から飛び降りる覚悟で手に入れたアレやソレがポッコリお腹のせいで永遠に着られなくなる…こんなにもったいなくて、自分が滑稽に見えることはない。
だからこそLIVE IN RUGGEDは体型に優しくない洋服もプッシュし続ける。例えば〈ADDICT CLOTHES(アディクトクローズ)〉のライダースジャケット。トレンドのオーバーサイズシルエットには目もくれず、愚直にブリティッシュスタイルのレザーウェアを作り続けてきたメイドインジャパンの名ブランドである。
〈アディクトクローズ〉のライダースはジャストフィットで着るのがセオリー。当然身幅もアームホールもピッタリしている(ギチギチ過ぎるのはアレなので要注意)。つまり、太れない。このずっと眺めていられるような美しいライダースジャケットを手に入れて着続けるためには、決して太ってはいけないのだ。もし太れば途端にカッコ悪くなる。最悪の場合、高価なライダースジャケットを手放すことになるだろう。レザーウェアが好きであればそんなダサい理由で洋服を手放してはいけない。


イギリスの伝統的なダブルライダースジャケットのデザインをベースにしながら独自にアレンジ。ミニマルなデザインは〈アディクトクローズ〉の真骨頂。

わずかに逆三角形を描くパターンが美しい。とはいえこのライダースはマッチョ系の類ではなく、ファッションとして非常に洗練された一面を持っている。

野口強氏の確かな目が入った、限りなく完璧なライダースジャケット

このライダースジャケットは〈MINE DENIM(マインデニム)〉とのコラボレーションモデル。〈マインデニム〉はスタイリストの野口強氏がディレクションしており、従来のアメカジ的雰囲気に捉われない少しモードでロックなテイストのデニムウェアを数多くリリース。野口氏のファッションへの熱意とこだわり、豊富なバックグラウンドが垣間見える男らしいブランドだ。
〈アディクトクローズ〉のダブルライダースジャケットに野口氏の「色」が入った特別モデルは、見ての通り完璧なルックス。元々〈アディクトクローズ〉単体でパーフェクトなライダースなのに、野口氏の意見が反映されて悪いモノのわけがない。
定番モデル、AD-03をよりミニマルなルックスに。〈マインデニム〉とのコラボレーションモデルで採用されたのはしっとりと柔らかく、それでいて非常に耐久性が強いディアスキン(鹿革)。引っ張り強度に優れ、水に対する耐性も牛革などと比べてかなり高いディアスキンは、ライダース好きにとって特別な皮革だ。長い間着用しても吸い付くような柔らかさを保ってくれるのも魅力だし、光沢感とマットさのバランスが絶妙。新品で購入して初日から体にしっとり馴染む感覚があるため、一度体験すると硬いカウハイドやホースハイドには戻れなくなる人もいる。
デザインとしては、襟の大きさを変更しポケットからは玉縁を取り除いたうえで、ボールジップはすべてスクエアな引手タイプに変更している。裏地は〈マインデニム〉オリジナルのキルティング素材を贅沢に使い、ライダースジャケットの最大の弱点である保温性の低さにも考慮。まさに死角なしの完璧なライダースジャケットに仕上がっている。


ブランドネームがいつもの赤ベースではなくモノトーンになっている。〈マインデニム〉とのコラボレーションらしい細やかなアレンジだ。

写真からも伝わるしっとり感。ディスキンはライダースジャケットの素材として機能的にもエイジング的にも最高峰。


〈マインデニム〉特製キルティング素材がインナーに。これがあるのとないのでは真冬の寒さが違う。

インナーポケットにはゴールドカラーで〈アディクトクローズ〉のロゴ。普段目に見えない箇所でも丁寧に縫製されているのが分かる。この丁寧な仕事は日本製ならでは。

10年後も今持っているライダースジャケットを今と変わらず着続けていたい

この美しいライダースジャケットをずっと着続けるためには体型維持は必須。50歳になっても今と変わらず着ることができたら最高にカッコいいんじゃないだろうか。「オシャレは我慢」とよく言われるが、本当に我慢しなくてはいけないのは摂取する普段の食事の方かも?カッコいいライダースをいくつになっても無理なく自然に着続けられたら、加齢の仕方として本当に素敵だ。
ちなみに筆者は666のライダースジャケットを絶賛愛用中。こちらも決して太れない最高のシルエット…。

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