American clothes with Japanese skills

【世界最高峰】リアルマッコイズのスタジャンは最低10年は着られるベストオブベスト

アメカジの定番トップスであるスタジャンの最高峰を手に入れるなら、〈リアルマッコイズ〉で決定。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : CELLULOID

老いも若きも最高峰のスタジャンを一着ワードローブに加えるべし

アメリカで生まれた洋服の良いところは、若者も老人も着れることだ。お金のない若者にとって古着はいつの時代も救世主的存在だし、色々と経験してきて一周どころか3~4周してきたおじさんやおじいさんにとって、オーセンティックなアメリカの洋服を着ることで深い安心感を覚える。アラフォーまっしぐらの筆者は若者以上老人未満(つまり中年…?)で、立ち位置的には微妙かもしれないけれど、客観的に見てアメカジはどの世代にとってもやはり時代を超えて魅力的なテイストだと思う。
そこで提案したいのが、最高峰のスタジャンを一着手に入れること。最高級ではなく最高峰というのがポイントだ。つまり、値段やふわっとしたパブリックイメージからなるブランド志向は一旦横に置いておいて、ガチで最高クラスの品質を持つ一着が最高峰ということ。それでは最高峰のスタジャンは?と自分に問いかけて1秒で浮かんだのが〈THE REAL MCCOY’S(リアルマッコイズ)だった。〉


変にオシャレ系に行かず、スタジャンらしさを突き詰めたデザインが最高の一言。フォントやイラストのチョイスもさすが〈リアルマッコイズ〉だ。

ライナーはキルティングナイロン仕様。真冬でもアウターとして活躍してくれる。

時代や年代を超えて愛されてきた「ザ・アメリカ」のスタジャン

LIVE IN RUGGED読者には釈迦に説法だと思いつつ、スタジャンという洋服は意外と誤った認識をされていることがあるので、簡単にどんなモノなのかを説明する。
一番誤解されているのは名称だ。日本ではスタジャン(スタジアムジャンパー)の名で親しまれているが、正しくはアワードジャケット、またはバーシティジャケット。スタジャンという名称は懐かしの〈ヴァンヂャケット〉が考案した和製英語で、当然アメリカでスタジャンと言っても伝わらない。アワードジャケットは元々野球のユニフォームのひとつで、ベンチでのインターバルやオフシーズンの練習時に防寒着として使われていたもの。野球場=スタジアムで選手が着ていたから(日本では)「スタジャン」になった。
アワードジャケットもといスタジャンは上記のような出自があるため、チームのロゴやワッペンなどが大胆に胸部などに入るデザインが多い。また、ボディがウールで袖がレザー製であることもスタジャンの大きな特徴だ。こういったいかにも分かりやすいアメリカ的なルックスとタフな作りが1970年代以降の日本でもブレイク。MA-1やスカジャン(こちらは別名スーベニアジャケット)と共にアメリカを代表するトップスとして時代や年代を超えて愛用されている。


ポップな刺繍やワッペンこそがスタジャンのアイデンティティ。〈リアルマッコイズ〉は刺繍自体の質はもちろん、微妙にバランスが崩れたフォントの歪みや傾きもヴィンテージを参考に再現している。

手首から先を守り暖めるリブもギュッと詰まっていて頼もしい。リブが簡単に伸びると防寒性が損なわれるため、見た目以上に重要なパーツなのだ。

あらゆる素材に徹底的にこだわり、シルエットも黄金バランスを追求した珠玉の逸品

〈リアルマッコイズ〉のフルレタースタジャンは、ブラックのボディとブロンズのスリーブがアメリカ的なポップさと大人でも着やすい渋さを兼ね備えた逸品。ボディは厚みのあるタフなメルトンウール。そして何とスリーブはホースハイド(馬革)を採用している。高級なホースハイドをスタジャンのスリーブに贅沢に使ってしまうのがいかにも〈リアルマッコイズ〉らしくてニヤリ。
また、身幅も腕回りも太すぎず細すぎずの絶妙なラインを狙って作られているところもポイント。ただでさえアメリカンテイストが非常に強い洋服なので、屈強なアメリカの野球選手が着るようなシルエットで作られると、我々日本人にはあまりに巨大なサイズ感になってしまう。実際そういうスタジャンも世の中には多くあるが、〈リアルマッコイズ〉は細身の方も多少お腹がポッコリしている方でも違和感なく着用できるサイズ感に仕立てられており、実に日本人思いの一着なのだ。当然腕回りも太すぎず細すぎずの絶妙なシルエットで構成されている。


着用イメージはご覧の通り。着丈も含めてこれ以上ないほど最高のバランスで作られる。鈍い光沢感があるブロンズカラーのホースハイドスリーブのエイジングも楽しめる一着。

背面にはいかにもアメリカ的な太字の「VENTURA TIGERS」レタリングとトラの顔が鎮座する。この直球デザインがスタジャンの魅力。

何と腕回りはリッチなホースハイドを採用!
永続的に着用できる冬の相棒としておすすめ

アメカジの定番服を作らせたら右に出る者はいないと称される〈リアルマッコイズ〉のスタジャンはやっぱり凄かった。これなら20代の若者であっても、50代以上の枯れたオヤジが着てもスマートにカッコ良く着られるはず。
当たり前のように10年以上着用できるタフさもあることを考えると、132,000円(税込)は決して高い買い物ではない。永続的に着用できる冬の相棒としてベストな選択になるだろう。
そして、タフなスタジャンを着る際はそれに負けないラギッドな腕時計を身に着けたいところ。ヴィンテージの〈オメガ〉ランチェロはいかがだろう?

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