So rugged vintage Omega Ranchero

ラギッドなファッションに最強にハマるヴィンテージのオメガ・ランチェロ

わずか数年で生産終了になり、現在はレアなヴィンテージウォッチとして高値で売買される人気者になったオメガ・ランチェロにクローズアップ。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HODINKEE

シンプルなデザインとメンズライクな佇まい

〈OMEGA(オメガ)〉が1950年代後半から数年間製作したRANCHERO(ランチェロ)はラギッドなファッションを愛する男にとって理想的な腕時計のひとつだ。黒文字盤とすっかり色が灼けた茶色いインデックスのコントラストは数十年掛けて形成されたヴィンテージウォッチ特有の素晴らしいエイジング。ヴィンテージウォッチの「枯れ」を意図的に再現したような新品の腕時計を否定するわけではないが、リアルヴィンテージだけが持つ本物の「枯れ」を目にすると比較の対象にすらならないと思ってしまう。
ランチェロのディテールをじっくり見ていると、それぞれの要素が組み合わされることで普遍的な美しさにつながっていることが理解できる。丸みの強いフォントは黒文字盤によく映え、デザイン上の強いエッセンスになっている。現代の腕時計では滅多に採用されることがないスモールセコンドはごく簡素な意匠に抑えられているが、小さな面積で秒針を確認するための計らいなのだろう。トライアングル形のインデックスは視認性が非常に高い。もちろんケースやブレスレットの形状も併せて、トータルでランチェロのシンプルでメンズライクなデザインが完成しているのだ。


ケース径は36mm。この時代の腕時計としては標準的なサイズだ。文字盤の面積が広く見えるデザインなので実寸よりも大きく見える。

裏蓋にはシンプルに「WATERPROOF」の刻印が。オメガのロゴも何もない簡素なバックビュー。

わずか数年で生産終了の憂き目に遭ったことで入手が困難なレアモデルに

ランチェロは1950年代後半に〈オメガ〉がリリース。シーマスター譲りのシンプルなダイヤルと、初期のスピードマスターにも使われていた特徴的なブロードアロー(時針と分針)が与えられている。ムーブメントは手巻きのCal.267。ランチェロはスピードマスター、シーマスター、レイルマスターの3兄弟に続いて発売されたいわゆるエントリーモデルで、当時はかなり安価なプライスで販売されていたようだ。ただし、モデル名の権利の問題で北米マーケットでは自由に販売することができず、わずか数年で生産終了になってしまったという悲しい過去を持つ。
あっという間に市場から姿を消したことで現代の腕時計好きからは熱狂的な視線を浴びるモデルになったのは、ある意味で皮肉な結果かもしれない。状態の良い初期のランチェロを今買おうとしたら、最低でも60万円以上は支払う覚悟が必要だ(写真の個体は7,500ドルでソールドアウト)。


ぷっくりと膨らむドーム型プラ風防がヴィンテージ感を更に高める。時計本体も厚みがそれほどない(10mm)ため着けやすい。

現代の巨大な腕時計を見慣れた目からは新鮮に写るほどミニマルなサイズ感。ミリタリー色が強い雰囲気なのでカジュアルウェアとの相性が抜群に良いが、意外とスーツにも似合いそう。

男臭いラギッドスタイルと最強の相性があるランチェロ

生産数の少なさからレアなヴィンテージウォッチとして高値で売買されるようになったランチェロ。ヴィンテージウォッチの数は減ることはあっても増えることは決してないため、以前よりも価値が認められた以上はこれからも高値で推移していくだろう。手軽に手に入らないのは残念だけれど、スピードマスターやシーマスターもヴィンテージは年々相場が上がっているため、ランチェロも買える時に買っておいた方が良いかもしれない。
ミリタリーテイストの強いレアなオメガはラギッドなファッションとの相性が抜群。言うまでもなくデニムやレザーに合わせると男っぽさが増すスタイルになる。

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