2023 Rolex Explorer I Ref.224270

【2023年新作】ROLEX エクスプローラーI に 40mm モデルが登場 – ありかなしか?

不動の人気モデル、EXPLORER I がなぜか巨大化したぞ?


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : ROLEX

サイズアップ以外の変更、なし!

スイス・ジュネーブで開催中の時計見本市「Watches and Wonders Geneva 2023」にて、〈ROLEX(ロレックス)〉の最新モデルが発表された。LIVE IN RUGGED ではこれまで最新の DAYTONA(デイトナ)、OYSTER PERPETUAL(オイスター パーペチュアル)、GMT-MASTER II(GMTマスターII)、PERPETUAL 1908(パーペチュアル 1908)、そして SKY DWELLER(スカイドゥエラー)をフィーチャーしてきたが、本稿では永久不滅の定番モデル、 EXPLORER I(エクスプローラーI)の最新モデルを紹介する。
いきなり出鼻をくじくようだが、結論から言うとケース径が 40mm にサイズアップした以外の変更点はない。デザインはもちろんそのままで、ムーブメントも従来通りの Cal.3230、ケースやブレスレットの素材はステンレススチールと、パッと見て何も変わらないばかりか、詳細を確かめても変化がない。他のモデルは真新しいムーブメントが搭載されたり、デザインやカラーバリエーションに追加があったりと様々なアップデートが施されているというのに、エクスプローラーI は「大きくなりました!」だけ。〈ロレックス〉はもしかしてこのモデルに飽きてしまったのだろうか?

2023 Rolex Explorer I Ref.224270
2023 Rolex Explorer I Ref.224270

2023年のエクスプローラーI は 36mm と 40mm から選択可能

時計ファンであればご存じかもしれないが、昨年〈ロレックス〉は 39mm だったエクスプローラーI を 36mm にサイズダウンし、往年のファンを大いに喜ばせた。 36mm と言えばヴィンテージウォッチ黄金時代のサイズ感で、我々日本人が着用してもスッキリときれいに収まる。もちろん文字盤上のデザインは現代的に進化しているわけだが、36mm というサイズがもたらすマジックは特別なものがあった。
だからこそ、先月末に発表された新型エクスプローラーI が 40mm に再びサイズアップしたことは個人的にかなり意外だった。もしかして 36mm サイズは売れなかったのだろうか?ちなみに現在も 36mm サイズのエクスプローラーI も販売されているし、生産終了になるわけではない。つまり現在のエクスプローラーI は 36mm と 40mm の2つのラインナップが用意されているということだ。同じデザインでもケースサイズが 4mm も異なると見た目の印象がかなり変わるので、シンプルにどちらでもお好きなほうをどうぞという心遣いなのかもしれない。

2023 Rolex Explorer I Ref.224270
2023 Rolex Explorer I Ref.224270

2023 Rolex Explorer I Ref.224270
2023 Rolex Explorer I Ref.224270

2023 Rolex Explorer I Ref.224270
2023 Rolex Explorer I Ref.224270

冷静に考えてみると、この時計はアップデートしようがないほど完成されていた

〈ロレックス〉が何を考えて 40mm のエクスプローラーI を開発したのかは謎だが、ひとまず憶測はこの辺にしておいて、素直にこの素晴らしい時計に改めて向き合おう。
同ブランド初のツールウォッチのひとつとして誕生したエクスプローラーI は、本格的な冒険家から都市の中に生きるビジネスマンまで幅広くサポートする質実剛健を絵に描いたような時計だ。シンプルで堅牢な作りとデザインはこれ以上何も足せず、何も引けないほど完成されている。確実に時を刻む高品質なムーブメント、頑強で美しいオイスタースチールの塊感はいつだって時計好きを魅了してきた。
そう考えると、最新モデルがケースサイズ以外に何も変更がないことが自然なのかもしれない。実際、この時計の何をアップデートできるだろう?
40mm というビッグサイズのエクスプローラーI がありかなしか判断するのは、私たちユーザーのひとりひとりに委ねられている。個人的にはヴィンテージテイストが感じられる 36mm の方にどうしても心が惹かれてしまうが、この記事を読んだあなたはどう思っただろうか。
〈ロレックス〉エクスプローラーI は90万9,700円。超が付く人気モデルゆえ、ショーケースの中に陳列される機会は滅多にお目に掛かれないかもしれない。しかし、もし機会があれば 36mm と 40mm の両方を並べて見比べてみたい。
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