ダッズスタイルよ永遠に – リアルマッコイズのMA-1
ミリタリーウェアには年齢を重ねるごとに似合う奥の深さがある。
カッコいいダッズを目指そう
悲しいかな、老いは加齢と共に確実に心身に影響を与える。疲れやすくなったり、太りやすくなったり、健康診断の結果が「C」だったり、人によって症状は様々。しかしまったく影響のない人間などいない。先日無事に39歳を迎えた筆者は幸いにも持病もなくメタボにもなっていないけれど、35歳を超えた頃から睡眠時間をある程度確保しないと翌日の辛さを強く感じるようになった。20代の頃はオールで遊んだその足で何事もなかったかのように仕事ができていたのに、アラサー中盤で「あれ?何でこんなにだるくて眠いんだろう」と目に見えて感じるようになる。アラフォーの今はオールで飲むなんてまずあり得ない。これも間違いなく加齢が為せる影響と言えるだろう。
そうなってくると自分が思う以上にオジサンになったことをしみじみ感じる。気持ちだけは若いつもりなのに体が追いついてこないと、次に心配になるのは40代以降の身体状態である。ハードワークに耐えられるだろうか、好きな食べ物を気にせず食べられるのは何歳までだろうか、ハゲてきたらどうしよう…といった具合に。
だから、良い年の取り方をしている男には憧れを禁じえない。加齢に関するあらゆるネガティブ要素を些細なことにしてしまうようなDad’s(ダッズ)たち。例え髪が薄くなって腹周りが多少ふくよかになったとしても、カッコいい男はカッコいいのだ。
だから、良い年の取り方をしている男には憧れを禁じえない。加齢に関するあらゆるネガティブ要素を些細なことにしてしまうようなDad’s(ダッズ)たち。例え髪が薄くなって腹周りが多少ふくよかになったとしても、カッコいい男はカッコいいのだ。
〈THE REAL MCCOY’S(リアルマッコイズ)〉のミリタリーウェアにはカッコいいダッズ世代の夢と希望と理想が詰まっている。カッコだけのなんちゃって系ではなくガチのミリタリーウェアを作り続ける〈リアルマッコイズ〉が似合う男は、ジェンダーレスが叫ばれる今の時代においては必ずしも「HIP」ではないかもしれないけれど、「COOL」であることは疑いようもない。本稿ではそんな〈リアルマッコイズ〉の定番服であるMA-1をフィーチャーする。
本物のミルスペックを満たす〈リアルマッコイズ〉のMA-1
MA-1型フライトジャケットが普及したのは1950年代と、それほど昔のことではない。この年代は軍用機の多くがプロペラ機からジェット機に移行した時代。飛行高度が高くなるにつれてコックピット内の気温も下がるため、それまで普及していた革製のフライトジャケットの場合、水分が氷結して乗組員の活動の妨げになることが明らかになる。そのためレザーではなくナイロン製のフライトジャケットが考案され、誰もが一度は見たことがあるMA-1型フライトジャケットが完成した。MA-1も他のミリタリーウェアと同様にプロフェッショナルのミッション遂行時に重要なツールとして効果が実証されたことが世界に広がった理由だ。
〈リアルマッコイズ〉のMA-1は米空軍に納入されてきた本物のミルスペックを完璧に復刻している。MA-1の最大の特徴であるナイロン素材は、強度も色味もオリジナルを忠実に再現すべく非常にコストの掛かるカスタム生産。糸から密度、織り方に至るまで徹底的にこだわり、難燃性と耐久性に優れた理想のナイロン生地の開発に成功したという。ライニングには暖かなウールパイルを採用し、襟、袖口、裾は100%ウール。更にフロントジップも既製品ではなくオリジナルで開発し、袖ポケットにはデッドストックの50年代のタロンジップを付けるという究極レベルのこだわりが注がれている。
男に生まれたからには屈強なMA-1が似合うようになりたい
正統なミリタリーウェアであることを強く感じさせるセージグリーンの深い色味も素晴らしい。シルエットは太くも細くもない絶妙な塩梅なので、ジャストサイズはもちろん1サイズアップで着るのもおすすめ。流行とは無縁の世界に存在するMA-1ゆえ、手に入れれば10年単位で着続けられることは間違いない。空軍のパイロットがミッション時に着るアウターなので、一般人が街着として使う分には20年後であっても問題なく着用できるのではないだろうか。
タフな雰囲気を醸し出す枯れたオジサンになるには今後気が遠くなるような自己鍛錬が必要になりそうだが、いくつになってもカッコいいダッズを目指したい。MA-1をカッコ良く着こなせる男は文句なしにクールなのだ。
同じく最低10年は着られる〈リアルマッコイズ〉のスタジャンもご一読を。
ITEM CREDIT
- THE REAL McCOY’S:MA-1(MJ15115)