CHROME HEARTS x Comme des Garcons

【約30年ぶり】クロムハーツ×コム・デ・ギャルソン 1点物のスペシャルウェアが突如ローンチ

伝説の「CHROME des GARÇONS」再び?


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HYPEBEAST

約30年ぶりとなる〈クロムハーツ〉による〈コム・デ・ギャルソン〉のカスタム

2021年も間もなく終わりを迎えようとしている中、何の予告もなく突如〈CHROME HEARTS(クロムハーツ)〉と〈COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)〉によるコラボレーションが発表され、ファッション好きの間で注目を集めている。
30代後半以上であればご存じの方も多いかと思うが、両者が初めてタッグを組んだのは今から30年前の1991年。フランス・パリで開催された〈COMME des GARÇONS Homme Plus(コム・デ・ギャルソン・オム・プリュス)〉の1991年春夏コレクションのショーに〈クロムハーツ〉の創設者であるRichard Stark(リチャード・スターク)が出演。その少し前から始まっていた〈コム・デ・ギャルソン〉と〈クロムハーツ〉、つまり川久保玲氏とリチャード・スタークの親交はそのショーで表面化したという歴史がある。「COMME des GARÇONS青山」にて約1年間ほど〈クロムハーツ〉を取り扱っていたというのも、当時を知る方にとっては非常に懐かしい事実ではないだろうか。
現在は〈コム・デ・ギャルソン〉直営店では〈クロムハーツ〉の取り扱いはないものの、川久保玲氏が主宰する「DOVER STREET MARKET(ドーバー・ストリート・マーケット)」では〈クロムハーツ〉専用の売り場が設けられていることはご周知の通り。不定期で「DSM」限定アイテムが発売されてはいたものの、〈コム・デ・ギャルソン〉の洋服をベースにカスタマイズを施すのは筆者の記憶が正しければ前述の91年以来のはず。実に約30年の時を経てメンズ・レディース両方の洋服が生み出された。
ベースになったのは〈コム・デ・ギャルソン〉および〈コム・デ・ギャルソン・オム・プリュス〉。ジャケットからコート、シャツ、パンツなどがリチャード・スタークの気の赴くままにカスタマイズを施したのだという。それらすべてが1点物で、買い逃すと同じモノは二度と手に入らないというファンにとってはたまらないスペシャルピース揃いになっている。

両者の個性がぶつかり合い、唯一無二の世界観が完成

どの洋服もモードの世界をけん引してきた〈コム・デ・ギャルソン〉らしさが全開。黒と白で統一されたモノトーンのカラーを基調に、ハンドメイド感あふれるパターンワークやデザイン、異素材使いで自由に構築されている。この大胆な発想とテーラードの技術を駆使した確かな洋服作りが〈コム・デ・ギャルソン〉の大きな魅力のひとつなのだけれど、そこに〈クロムハーツ〉のシルバーパーツや上質なレザーのアートワークが施されると、まさに唯一無二の世界観が広がる。カスタム系を得意とするブランドは今も昔も国内外問わずいくつも存在するが、この両者が作る洋服は重みも希少性も、さらに言うならありがたさも格段に違うのだ。
本コレクションは12月21日(火)から「COMME des GARÇONS OSAKA」にて発売中。先に述べたようにすべてが1点物なのでこの記事を執筆している時点ですでに売り切れているモノも多くありそうだけれど、気になる方は今すぐ大阪店に足を運ぶことをおすすめする。
最後に、91年に初めて〈コム・デ・ギャルソン〉の世界に触れた時の思い出をリチャード・スタークが振り返った言葉があるので紹介しよう。
「最高に興奮した。嬉しかった。確か1991年のことだったと思うが、俺はパリのショーにも出演したんだよ。感謝の意味を込めて、彼らのシャツのボタンを外して、〈クロムハーツ〉のボタンを付けた。そして、『COMME des GARÇONS』のタグを『CHROME des GARÇONS』に書き換えてやったんだ」
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈クロムハーツ〉の記事はこちら、〈コム・デ・ギャルソン〉の記事はこちらから。

ITEM CREDIT