Lewis Leathers CYCLONE Horse Hide

Lewis Leathers CYCLONE – 完璧なホースハイドのライダースジャケットが日常を桃源郷に変える

王道にして至高。〈Lewis Leathers〉CYCLONEは今も20年後もクールに着られて価値が下がらない世界最高峰のライダースジャケット。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : ARKnets

ホースハイド製サイクロンの魅力を今一度振り返る

先日〈Lewis Leathers(ルイス・レザーズ)〉のシープレザー製CYCLONE(サイクロン)をピックアップし、カウレザーやホースハイドでは味わえない魅力についてクローズアップした(記事は以下の「合わせてチェックしたい」を参照)。シープレザー特有のうっとりするような柔らかさと独特のしなやかさ、ファッション的な合わせやすさはやはり魅力的だし、本場英国のバイカーたちも積極的に着用しているという事実も購買意欲を刺激される。
しかし、だからこそ今一度「王者」の素晴らしさを振り返ってみたい…そう、ホースハイド(馬革)のサイクロンのことだ。
頑丈なカウレザーでできた〈SCHOTT(ショット)〉のONE STAR(ワンスター)がアメリカを代表するライダースのキングだとすれば、ホースハイドの〈ルイス・レザーズ〉サイクロンはイギリスのモーターサイクルジャケットの頂点に君臨する最高傑作と言っていいだろう。モーターサイクルとファッションの歴史とカルチャーに密接に関わりながらかけがえのないアイコンにまで昇華したホースハイドのサイクロンは、本物のバイカーはもちろん、今でも多くのファッションピープルたちからも熱い視線を浴び続けている。不定期でローンチされる〈COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)〉や〈MONCLER(モンクレール)〉などの超一流ブランドとのコラボレーションは毎回プレミア化しているが、それもこの不世出のライダースジャケットが持つ良さがあってこそ成り立つ世界。素材が良ければタッグを組む相手が変わり、細部のデザインが変わっても本質的な魅力は変わらない。

Lewis Leathers CYCLONE Horse Hide
Lewis Leathers CYCLONE Horse Hide

Lewis Leathers CYCLONE Horse Hide
Lewis Leathers CYCLONE Horse Hide

体型に沿った唯一無二のエイジングを体感できる

カウレザーやシープレザーとは明らかに異なる重量感もホースハイドの特徴だ。「重量感」と一言で言っても革をどれくらい漉いたかによって実際の重さは変化するが、一般的に流通している着やすさを重視したレザーとは一線を画すズッシリとした重みは一度経験するとクセになるほど。また、ホースレザーは新品状態では硬さが目立つアイテムが多いことで知られており、〈ルイス・レザーズ〉のホースレザーも決して柔らかく着やすい類の着用感ではないかもしれない。しかし着続けることでやがて柔軟さが増し、オーナーの体型に沿った唯一無二のエイジングに成長してくれる点が最大の魅力と言える。

Lewis Leathers CYCLONE Horse Hide
Lewis Leathers CYCLONE Horse Hide

ただ着るだけで毎日が桃源郷になるライダースジャケット

また、新品の状態で傷が多いことも魅力のひとつ。馬は運動量が多いため生きている時に肌に細かい傷を追うことが必然的に増えてしまう。そのため革として加工しても傷が見受けられるケースが(カウレザーやシープレザーと比べて)多いのだが、それがかえって迫力や味として生粋のレザーフリークたちから認められているのだ。「傷があるのに何で魅力なの?」と感じた方は、それこそが生き物の命をもらっている証拠なのだと考え方をシフトすることをおすすめしたい。時に荒々しさのあるホースレザーは無味乾燥とした工業製品などではなく、紛れもなくひとつひとつが異なる一点物の素材。私たちはそのことを決して忘れず、革そのものにリスペクトをもって接する必要がある。
ホースレザー自体の生産量が世界的に見ても決して多くないため、〈ルイス・レザーズ〉のライダースジャケットも決して安い買い物ではない。安価なブランドであれば10万円前後で同素材のジャケットを購入することも可能だ。しかし、一生物に限りなく近い極上の逸品をできるだけ長く愛用したいというニーズに応えられるライダースジャケットがそう多くないことは説明不要なはず。自分の体型に合ったホースレザーのライダースジャケットであれば、ただ着るだけで何気ない日常が桃源郷になる。その例えが大げさではないことは所有者であれば分かるだろう。
〈ルイス・レザーズ〉サイクロン ホースレザーは「ARKnets」でも販売中。気になる方は売り切れる前に早めにチェックしよう。
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈ルイス・レザーズ〉の記事はこちらから。
ブランドを問わないライダースジャケット関連の記事はこちらをチェックいただきたい。
LIVE IN RUGGED公式ツイッターのフォローもお忘れなく。

ITEM CREDIT