CHROME HEARTS x Robert Mapplethorpe Rider's jacket

クロムハーツ×ロバート・メイプルソープ – 力強さと勇気を与えてくれるライダースジャケット

稀代の写真家のアートをライダースジャケットという形で堪能できる、最強のファッション×アートウェア。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : JUSTIN REED

ロバート・メイプルソープなら、間違いなく〈クロムハーツ〉を愛用したはず

「もしロバート・メイプルソープが生きていたら〈クロムハーツ〉を身に着けていたに違いない」。
CHROME HEARTS(クロムハーツ)〉と写真家〈Robert Mapplethorpe(ロバート・メイプルソープ)〉のコラボレーションプロジェクトが誕生した最初のきっかけは、2006年11月にアメリカ・ニューヨークにて〈クロムハーツ〉の創業者兼デザイナーであるRichard Stark(リチャード・スターク)が友人との会話でふとつぶやいたこんな言葉だったという。
ロバート・メイプルソープは1946年11月4日にアメリカ・ニューヨークで生まれ、エイズにより42歳でこの世を去った。あまりにも短い人生だったが、彼が残した作品がもたらす影響力、刺激、生き方、アートとしての永遠性はまさにレガシーと言っていい。10代の多感な時期にファッション、建築、インテリア、イラストレーション、デジタルアートに強い私立美術学校に入学し、絵画や彫刻を学んだ後に写真家への道へと進んだメイプルソープは、1970年代以降スウェーデンの正方形フォーマットカメラであるハッセルブラッドを入手し、ネガフィルム作品を発表。「スティルライフ(主に花などの静物)」、「ポートレート」、「ヌード」、「セックス」の4つのテーマから構成される写真作品は、保守的な人々を大いに刺激し(時には激怒させ)、同じくらいアートと美しいものに飢える人々も刺激し、独自の世界観を作り上げていった。実際、社会的・政治的にメイプルソープほど影響を与えた写真家はほとんどいないと言っていいだろう。
名実ともに20世紀を代表する写真家へと昇りつめたメイプルソープが今でも多くのアーティストやアートが好きな人々、ファッション関係者などから多大なリスペクトを受けるのは、彼が純粋なアーティストだったから。政治力を持っていたわけでも、他者よりも自己アピールと渡世に長けていたわけでもない。彼が一貫して行っていたのは自身が撮りたいと思う写真を撮ること、それだけなのだ。
ソリッドで研ぎ澄まされたマスキュリンな世界観を持ちながら、時に幻想的かつミステリアスなオーラを放つメイプルソープの作品は、アートや写真に詳しくない人が見ても目が離せなくなり、細部に渡って確認したくなる圧倒的な美しさがある。
メイプルソープはどんな人でも被写体に選んだが、全身をレザーに包んだタフな男性もよくモデルとして採用していた。メイプルソープ自身もブラックレザーのライダースジャケットを好んで着用していたことからも、レザーウェアに対しては人一倍愛情を持っていたのではないだろうか。だから、もし〈クロムハーツ〉が存在していた時代に生きていたら誰よりも蒐集し愛したのではないか…と自然に思えるし、スターリングシルバー製のボタンやスタッズで装飾された〈クロムハーツ〉のライダースジャケットをさらりと着こなす姿が簡単に想像できる。

CHROME HEARTS x Robert Mapplethorpe Rider's jacket
CHROME HEARTS x Robert Mapplethorpe Rider's jacket

CHROME HEARTS x Robert Mapplethorpe Rider's jacket
CHROME HEARTS x Robert Mapplethorpe Rider's jacket

CHROME HEARTS x Robert Mapplethorpe Rider's jacket
CHROME HEARTS x Robert Mapplethorpe Rider's jacket

CHROME HEARTS x Robert Mapplethorpe Rider's jacket
CHROME HEARTS x Robert Mapplethorpe Rider's jacket

マックスパワーの力強さと勇気を与えてくれる極上のライダースジャケット

2007年4月に発表された〈クロムハーツ〉とロバート・メイプルソープ財団とのコラボレーションプロジェクト「CHROME HEARTS FOR MAPPLETHORPE」は、ファッションとアートの両方の世界で大きなニュースとなった。制作されたのはメイプルソープのイニシャルである「M」をモチーフにしたスターリングシルバー製のドッグタグや直線的なクロスネックレス、メイプルソープが撮影した有名なユリの花を再現したペンダントトップ。モノクロの写真と〈クロムハーツ〉ならではのモチーフとグラフィックをミックスさせたシルク製のスカーフも男女問わず高い人気を集めた。
そして「CHROME HEARTS FOR MAPPLETHORPE」の中でもっとも高価でラグジュアリーなアイテムが本稿で紹介しているライダースジャケットだ。
上質な牛革をたっぷりと使ったクラシックなアメリカンスタイルのライダースジャケットは、例によってシルバー製のボタンやジップトップ、特別なクロスが組み合わせれ、さらに裏地を滑らかなシルクでカスタム。いまだかつて見たことがないほどアーティスティックなライダースジャケットが完成した。
全体からあふれ出る反骨精神と頭ひとつ抜けた上質感はいつもの〈クロムハーツ〉そのもの。クロス、ダガー、ローラー、フローラルという同ブランドを代表するモチーフの美しさとメイプルソープのアートフォトの相性の良さは信じられないほど。確かに、もしメイプルソープが生きていたら喜んで〈クロムハーツ〉を着ていただろうなと思える。
洋服やジュエリーが私たちにパワーを与えてくれる動力源のひとつだとしたら、〈クロムハーツ〉とロバート・メイプルソープのライダースジャケットはマックスパワーを与えてくれる最強クラスの逸品だ。強靭さと繊細さが共存する極上のレザーと芸術品のようなシルバーパーツ、そしてメイプルソープのセックスと死を感じさせる写真がもたらす体験は、間違いなくこのコラボレーションでしか味わうことができない。そして、ゲイであったマイノリティやいわれのない差別や批判とも戦ってきたメイプルソープの精神性も宿ったライダースジャケットは、困難に立ち向かい日々を生きていく私たちに勇気を与えてくれる。
「CHROME HEARTS FOR MAPPLETHORPE」はすでに生産が終了しており注文を受け付けていないため、今から手に入れようとすると根気よく二次流通市場で探すしかない。当然100万円以上の相場となるが、価値を見出せる人にとっては決して替えが利かない最高の宝物になるはずだ。
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈クロムハーツ〉の記事はこちらから。
昨年末、約30年ぶりに〈クロムハーツ〉と〈コム・デ・ギャルソン〉が一点物のウェアを制作したことはご存じ?
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