自己満足度をくすぐる、イラク空軍用に製作されていたヴィンテージのブライトリング・ナビタイマー
パイロット用クロノグラフ製作の第一人者である〈BREITLING〉が、かつてイラク空軍の要請により製作していた特別仕様のナビタイマーが販売中。
宝物のように扱いたい、レアな〈ブライトリング〉ナビタイマー
身の回りの持ち物のデジタル化がどんどん進み、メタバースやVRといったバーチャル技術も身近な今の時代に生きていると、最先端のデジタル技術こそがもっともクールで重要であると勘違いしそうになることがある。確かにデジタル技術は私たちの生活を一変させた。今やネット上のみならず実店舗でもクレジットカードやアプリでの決済が当たり前で、それに伴い大型の財布からコンパクトなカードケースのような財布に買い換えたという方も多くいらっしゃるだろう。物理的にどんどんコンパクトになっていく2020年代、私たちの持ち物はこれからも加速度的に温もりが失われ、合理主義に走っていくのだろうか?
それに対する筆者の見解はYesでありNoでもある。デジタル技術のさらなる開発と浸透はこれからも決して止まることがないし、革新的な技術開発が完成する度に私たちの人生にも多大な影響を及ぼしていくだろう。とはいえ、私たち人間は効率や合理化だけを求める生き物ではない。スマートフォンやスマートウォッチがどれだけ進化しても機械式時計を愛用する人がいなくなることはないはずだ。
このデジタル社会の中で〈BREITLING(ブライトリング)〉のヴィンテージ・クロノグラフを眺めていると、時代の流れの驚くほどの速さを痛感するとともに(この時計がリアルタイムで製作されていた時代、人々はスマートウォッチのようなデバイスが誕生するなんて夢にも思っていなかっただろう)、アナログ的なモノを宝物のように大切に扱わなくてはならないという不思議な義務感も感じる。
このデジタル社会の中で〈BREITLING(ブライトリング)〉のヴィンテージ・クロノグラフを眺めていると、時代の流れの驚くほどの速さを痛感するとともに(この時計がリアルタイムで製作されていた時代、人々はスマートウォッチのようなデバイスが誕生するなんて夢にも思っていなかっただろう)、アナログ的なモノを宝物のように大切に扱わなくてはならないという不思議な義務感も感じる。
本稿で紹介する〈BREITLING〉NAITIMER(ナビタイマー)Ref.806 Iraqi Air Force Issuedは、1960年代に〈ブライトリング〉がイラク空軍の要請により製作していた特別仕様のクロノグラフだ。文字盤にはイラクのロゴ、ケースバックにはイラク空軍の紋章が堂々と入り、レギュラーモデルでも迫力のあるナビタイマーにより一層の風格と迫力を与えている。航空時計ならではの文字盤のデザインと細かいディテールは、男であれば多かれ少なかれグッとくるはず。時計好きが見れば誰でも一瞬で〈ブライトリング〉だと分かるデザインであるヴィンテージのナビタイマーは、見た目の部分だけにお金を払ってもいいくらい素晴らしいデザインだ。
自己満足度をくすぐる「大人のオモチャ」
文字盤全体に計器のようなスケールがプリントされているため、〈ブライトリング〉ナビタイマーはとてつもなく大きな時計に見えがちだけれど、実際は直径40mmとさほど大きくはない。もちろん当時の時計としては大型の部類に入るものの、現代の時計と比較すればレギュラーサイズ程度のように感じる人が多いだろう。名機Venus(ヴィーナス)製のCal.178は手巻きならではの温もりのある音でビートを刻む。時計自体の状態は製作された年式を考えると素晴らしいコンディションで、これからも(定期的なメンテナンスを行えば)長い間使い続けることができるだろう。文字盤上の枯れた質感の文字や針、ブランドロゴの風合いは、身に着ける度にアナログであることの素晴らしさを教えてくれる。
ヴィンテージの〈ブライトリング〉ナビタイマーは過剰なほど市場価格が上昇していない数少ないモデルのひとつであることも付け加えておこう。年式や個体の状態にもよるが、1960年代のヴィンテージモデルであっても100万円前後で購入できる個体も多い。これは時計自体の希少価値や完成されたデザイン性、〈ブライトリング〉というブランド自体のステータスを考えると、かなり「買い」であるとは言えないだろうか?本稿で紹介しているイラク空軍用に製作されたナビタイマーは7.990ユーロ(日本円で約115万円)と、時計の価値を考えると随分現実的な価格で売られている。腕時計が男性にとっての数少ない「大人のオモチャ」であることを考えると、イラク空軍用に作られていたヴィンテージの〈ブライトリング〉ナビタイマーはかなり自己満足度をくすぐる逸品に思えるのは、筆者だけではないはず。
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