【インタビュー】@kengo_0110 さんが初プロデュースとなるライダースジャケットや、自身の愛用モデルについて語る
ライダースジャケットをこよなく愛する @kengo_0110 さんに、初となるプロデュースモデルのことや自身の愛用モデル、そしてファッション観など様々なことをインタビュー。多くのレザー好きが共感するライダースジャケットへの強烈な愛情を余すところなく語っていただいた。
ライダースジャケット・マイスターへの初インタビュー
男にとっての三種の神器は何だろう?一般的には腕時計、ジーンズ、靴が妥当なところだろうか。ところが、レザー好きにとって決して忘れてはいけないマストアイテムがある。そう、ライダースジャケットだ。バイカーたちのリアルクローズとして誕生したライダースジャケットは、その後反体制の象徴として時代の波に乗り、現在は男女問わず愛用者が多いファッションアイテムへと進化した。
LIVE IN RUGGED は常々ライダースジャケットのマイスターに登場してもらい、その魅力を思いっきり語ってほしいと密かに目論んでいた。その夢を叶えるためにふさわしい相手として真っ先に頭に浮かんだのが @kengo_0110 さんだ。 @kengo_0110 さんは、自身のブログやインスタグラムでライダースジャケットに関する情報や愛用モデルを発信し、多くのファンと日々交流されている。そこにあるのは100%純粋なライダースジャケットへの偏愛。本稿では初となるプロデュースモデルを生み出した背景から、 @kengo_0110 さんが愛してやまない私物について、そしてファッション観に至るまで幅広くお話を伺う。きっとこの記事を読んでいると、上質なレザーだけが醸し出す革の良い匂いが漂ってくるはずだ。
LIVE IN RUGGED は常々ライダースジャケットのマイスターに登場してもらい、その魅力を思いっきり語ってほしいと密かに目論んでいた。その夢を叶えるためにふさわしい相手として真っ先に頭に浮かんだのが @kengo_0110 さんだ。 @kengo_0110 さんは、自身のブログやインスタグラムでライダースジャケットに関する情報や愛用モデルを発信し、多くのファンと日々交流されている。そこにあるのは100%純粋なライダースジャケットへの偏愛。本稿では初となるプロデュースモデルを生み出した背景から、 @kengo_0110 さんが愛してやまない私物について、そしてファッション観に至るまで幅広くお話を伺う。きっとこの記事を読んでいると、上質なレザーだけが醸し出す革の良い匂いが漂ってくるはずだ。
〈LIUGOO〉と共に「最高のエントリーモデル」を製作
――― まずは初プロデュースとなるライダースジャケットについて教えてください。どういった経緯でオリジナルのライダースジャケットを製作することになったのですか?
〈LIUGOO(リューグ)〉のアイテムをレビューさせていただきたくて、僕からコンタクトをとったのがきっかけでした。その後〈LIUGOO〉の方と直接お会いする機会があり、お話していく中で今回のプロジェクトに発展しました。正直、はじめは物販に関わることに対して抵抗があったのですが…ブログの読者さんから革ジャンのご相談を受ける中で、「オトコフクDX(@kengo_0110 さんが運営する革ジャンブログ)」から“レザージャケットを作製する意義”が見つかり、この企画に踏み出す決断をしました。
――― 〈LIUGOO(リューグ)〉というブランドについて詳しく教えてください。
あくまで僕目線で恐縮なのですが、〈LIUGOO〉はECをメインとしたレザーウェアブランドです。今回僕がプロデュースさせていただいたモデルも含めて、非常にコストパフォーマンスが高く、レザージャケット初心者から上級者まで楽しめるラインナップが揃っています。決して職人気質なブランドさんではないのですが、今回一緒にプロジェクトをさせていただいて、「レザーウェアというアイテムを一人でも多くの方に届けたい」という明確な想いが根源にあるブランドさんだなと感じました。
――― プロデュースされたライダースジャケットは「初めての革ジャンを探している」「低価格でも満足度の高い革ジャンがいい」というテーマを完璧に達成していると思います。製作にあたりどんな点に熱意を注ぎましたか?また、苦労したことなどはありますか?
ありがとうございます!まさに今回 “最高のエントリーモデル” をコンセプトに掲げていましたので、そう言っていただけて嬉しいです。 Liugoo+/リューグープラス(手掛けたライダースジャケット2型)は「まだレザージャケットを持っていない人が、生涯で一着だけ買うとすればこんなライダースジャケットが理想的だろうな」ということを強くイメージして製作したんです。幸いにもブログを通じて多くの方からご相談をいただいており、初めての革ジャンを検討している人がどういったことに悩んでいて、どのようなデザインで、どれくらいの予算感で探しているのか?というイメージは自分の中にあったので。あとは〈LIUGOO〉の強みでもあるコストパフォーマンスの高さ。ここを最大限に引き出そうと思いました。手にとってもらった人に、「5万円前後でこんなクオリティのレザージャケットが手に入るんだ!」と驚いてほしくて。自分の好みは二の次で、あくまでその2点にフォーカスし続けたことが良かったんでしょうね。
苦労した点は…あんまりなかったですね。自分の好きなことをやらせていただいたので、終始楽しくてワクワクしていました(笑)。強いて言えば、パターンの調整でしょうか。洋服のパターンについての知見がなかったので、「どうすればイメージ通りのシルエットになるんだろう」と試行錯誤しましたね。一時期、本当に四六時中ライダースジャケットのことしか考えていなかったです。でもそれがまた楽しくて…(笑)。
おそらく一番苦労していたのは〈LIUGOO〉の担当の方だと思います。一番大変な役割を担ってくださっていたので。僕が楽しくやれたのもそのおかげだと思います。
おそらく一番苦労していたのは〈LIUGOO〉の担当の方だと思います。一番大変な役割を担ってくださっていたので。僕が楽しくやれたのもそのおかげだと思います。
――― レザー好きにとってオリジナルのライダースジャケットを製作することは、まさに夢が叶うことだと思います。実際に手掛けてみてどんな気分ですか?
めちゃくちゃ幸せですね!もうこの一言に尽きます(笑)。オリジナルのライダースジャケットを製作できたこともそうなのですが、何よりこのプロジェクトに協力してくださる人、応援してくださる人、そして喜んでくださる人がいたこと。そこに今回一番幸せを感じましたね。先日も、過去に相談を受けた読者さんから「買いました」っていうご連絡をいただいた時、死ぬほど嬉しかったです!本当に素晴らしい経験をさせていただけたなと思います。
――― 〈LIUGOO〉とのオリジナルプロダクトは第2弾も登場しそうですか?
まだリリースしたばかりなので、そこまでは考えていませんが…もしお話をいただけるのであれば、ぜひとも挑戦したいです!
00年代の東京ブランドを経て〈Lewis Leathers〉の〈The Real McCoy’s〉別注モデルへ
――― ここからはKengoさん個人について教えてください。メンズブランドのショップスタッフや古着屋のバイヤーなどを経験された後に現在は革製品を扱う仕事をされているとのことですが、学生時代からファッション業界で生きていくことを決めていたのですか?
全然そんなことないんですよ。元々はグラフィック関連のデザイナーを目指していましたので、いつの間にかファッション業界にいたという感じです。今でも自分がファッション業界にいるという自覚はほとんどありません。ホント、ただの革好きです(笑)。
――― グラフィックデザイナーを目指されていた時があったのですね!ちなみにファッションが好きになった頃に最初に夢中になったブランドやアイテムは何でしたか?
初めてハマったブランドは〈NO ID.(ノーアイディー)〉というブランドです。そこから〈ATTACHMENT(アタッチメント)〉、〈FACTOTUM(ファクトタム)〉、〈LOUNGE LIZARD(ラウンジリザード)〉、〈PARANOID(パラノイド)〉などといった当時のドメスティックブランドにハマりました。初めて好きになったアイテムは、やはりレザージャケットですね。レザージャケットに対しては、昔からずっと憧れがあったので。
――― めちゃくちゃ懐かしいですね…。僕もその辺のブランドは好きでした(笑)。初めて手に入れたライダースジャケットって何でしたか?
初めての本革のライダースは、確かマルイ(ブランド名不明)で買ったシングルライダースだったと思います。結構バイカーテイストの強いモデルでしたね。今思えば、当時は視野も選択肢も少なかったような気がします。
――― 手に入れてからずっと愛用しているお気に入りのライダースジャケットについて教えてください。
手元にある革ジャンはすべてお気に入りですが、中でも〈Lewis Leathers(ルイスレザーズ)〉の〈The Real McCoy’s(ザ・リアルマッコイズ)〉別注モデルは特に気に入っています。僕にとっての1つのターニングポイントになった一着です。
やっぱりライダースジャケットはタイトに着たい
――― メンズ/レディース問わずオーバーサイズのトレンドが長く続いており、レザージャケットにおいてもゆったりとしたシルエットのモノが「もっともオシャレなシェイプ」のように認識されています。ただ、昔からライダースジャケットが好きな人間としてはレザージャケットをオーバーサイズで着ることに少し抵抗を感じたり。 @kengo_0110 さんはいかがですか?
他人がライダースジャケットをオーバーサイズで着こなしているのを見ると「お洒落だな」とは思います。
着こなしの幅を広げるという意味でも、こういうスタイルもありなのかなと。ただ個人的には、やっぱりライダースジャケットはスタンダードなシルエットでバシッと着こなしたいアイテムですし、そういう確立されたスタイルが大好きですね。
着こなしの幅を広げるという意味でも、こういうスタイルもありなのかなと。ただ個人的には、やっぱりライダースジャケットはスタンダードなシルエットでバシッと着こなしたいアイテムですし、そういう確立されたスタイルが大好きですね。
――― カウレザー、ホースハイド、ディアスキン、ラムレザーなど様々なレザーがありますが、ライダースジャケットの素材をひとつ選ぶとしたら何でしょう?
うーん、迷いますね……ホースハイドで!
一番大切な宝物は?
――― ライダースジャケットって他人目線を気にした時の洋服というよりも、どちらかというと自分が着て楽しいモノじゃないですか。でも、デートの時に着るのも全然アリだと思うんです。 @kengo_0110 さんがデートの時にライダースジャケットを着るとしたら、どれにしますか?
自分のワードローブの中であれば、〈James Grose(ジェームス グロース)〉のダブルライダース(ニューマニラ)です。ちょっぴり上品なライダースコーデで行きたいですね。
――― さすがです。でもデートの時はちょっぴり上品にしたいですよね(笑)。それでは最後の質問です。一番大切にしている宝物は何ですか?
今回のプロジェクトで製作いただいたサンプルのレザージャケットです。工場のミスで製品分とは仕様が異なるんですが(笑)、そこがまた愛くるしい。言葉通り、本当に世界に一つだけのレザージャケットで。かなり思い入れも詰まっているので、これはかけがえのない宝物ですね!
ライダースジャケットは最高の友達
徹頭徹尾ライダース愛がギュッと詰まった @kengo_0110 さんへの初インタビュー、お楽しみいただけただろうか。初めてライダースジャケットを購入する方から、すでに何着も所有しているコアなファンまで納得できる〈LIUGOO〉のライダースジャケット製作にまつわるエピソードも興味深いが、 @kengo_0110 さん自身のライダースジャケットへの強烈な愛情をひしひしと感じた。男性にとってはもちろん、女性にとってもとっておきの存在であるライダースジャケットの魅力を改めて感じていただければ幸いだ。
魅力的なライダースジャケットが数多く登場する @kengo_0110 さんのインスタグラムはこちら。公式ブログはこちらをチェック。
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FEATURED
- @kengo_0110:Rider’s Jacket Collection