
HERMÈS がモータースポーツからインスパイアされた Bolide 1923 45 Racing を発売中
稲妻を思わせる「H」のオブジェクトと、高速で駆け抜けるレーシングトラックの遠近感を表現した唯一無二のデザイン。
〈HERMÈS〉ボリードとは?
ファッションが日々の生活を彩り、気持ちを上げてくれる存在だとすれば、〈HERMÈS(エルメス)〉のバッグは間違いなくその最高峰にある。〈ROLEX(ロレックス)〉と同等かそれ以上に「欲しくても買えない」ブランドの筆頭である〈エルメス〉のバッグは、近年その希少性ばかりがフォーカスされがち。しかし、世界を代表するメゾンだからこそ作ることができる圧倒的なデザインと品質の高さこそが本質であることは、同ブランドのファンには説明不要だろう。
本稿でフィーチャーする Bolide(ボリード)は、〈エルメス〉を代表する Kelly(ケリー)と Birkin(バーキン)に匹敵するほどの超人気モデル。世界で初めてファスナー機能を備えたバッグとしても知られており、丸みを帯びた優雅な形状から、特に女性からの支持が厚い。しかし横幅 45cm 以上のサイズであれば男性でもまったく違和感なく持つことができるため、究極を求める男性ファンが多いことも特徴だ。
本稿でフィーチャーする Bolide(ボリード)は、〈エルメス〉を代表する Kelly(ケリー)と Birkin(バーキン)に匹敵するほどの超人気モデル。世界で初めてファスナー機能を備えたバッグとしても知られており、丸みを帯びた優雅な形状から、特に女性からの支持が厚い。しかし横幅 45cm 以上のサイズであれば男性でもまったく違和感なく持つことができるため、究極を求める男性ファンが多いことも特徴だ。
そもそも、ボリードとは一体どのようなバッグなのだろうか?ボリードが誕生した1923年頃は、アメリカやヨーロッパに本格的に自動車が普及し始めた時代。馬車から自動車へと移動手段が変わり、ドライバーや世界を股にかける旅行者をターゲットに開発されたボリードは、当時〈エルメス〉の社長を務めていたエミール・エルメスの先見の明が光るクラシックな傑作なのだ。
また、それまでのバッグがベルトや紐で縛るか、フタなどが特にない開きっぱなしの形状しかなかったのに対し、ボリードは世界で初めてファスナーを設けたバッグとして誕生したことも歴史的なエピックと言えるだろう。第一次世界大戦中だった時代にアメリカで発明されたファスナーに目を付けたエミール・エルメスは、フランスに輸入し「システム エクレーヌ」という名前で特許を取得。ファスナーが備わっているボリードはセキュリティ的に優れているほか、革同士をよりスマートに近接できる見た目上の利点も両立することで、ファッション業界における〈エルメス〉の存在感を広く知らしめるきっかけにもなったという。
また、それまでのバッグがベルトや紐で縛るか、フタなどが特にない開きっぱなしの形状しかなかったのに対し、ボリードは世界で初めてファスナーを設けたバッグとして誕生したことも歴史的なエピックと言えるだろう。第一次世界大戦中だった時代にアメリカで発明されたファスナーに目を付けたエミール・エルメスは、フランスに輸入し「システム エクレーヌ」という名前で特許を取得。ファスナーが備わっているボリードはセキュリティ的に優れているほか、革同士をよりスマートに近接できる見た目上の利点も両立することで、ファッション業界における〈エルメス〉の存在感を広く知らしめるきっかけにもなったという。
モータースポーツのエッセンスを注入したスポーティーなルックス
100年もの歴史を持つクラシックなバッグであること、〈エルメス〉自体が老舗メゾンであることを考えると、2023年春夏コレクションで発表されたボリード1923 45 レーシングの主張の強いデザインはやや意外性を感じるかもしれない。ライダースジャケットやサーキット、レースカーやバイクといったモータースポーツからインスパイアされた斬新でスピード感のあるルックスは、原型が100年前のモデルである(そして現代と過去のモデルにさほど相違がない)とは思えないほどモダンな印象を受ける。しかし、上記のヒストリーを知れば、自動車黎明期に生まれたボリードがクルマやレースからインスパイアされた派生モデルが登場することはごく自然なことであると納得できるのではないだろうか。
シックなブルーとブラック、ホワイトが織りなす立体的な造形は、〈エルメス〉の頭文字である「H」を横幅全体に拡げたもの。稲妻を思わせる「H」はバッグの中で躍動感いっぱいに配置され、レーシングトラックをハイスピードで駆け抜ける疾走感と遠近感が表現されている。ちなみにこのデザインと仕様を実現するためにはアプリケ・ピケと14個ものパーツをレリーフコーティングする必要があり、ひとつのバッグを作るには30時間以上の作業を要するという。
究極レベルの職人技を駆使して制作されるボリード1923 45 レーシングは、その名の通り横幅45cmというちょうど良いサイズ感も魅力。ビジネス用としてはもちろん、小旅行用としても最適な大きさだ。さり気なくシボ感のあるヴォー・エヴァーグレインの、素材そのものの質感を活かした上質さも誰もがうっとりしてしまうはず。4,488,000円という凄まじい価格も〈エルメス〉らしいところだが、デザインの特別感を考えると、シーズンをまたいで継続的に制作される保証は何もない。心の底から欲しいと思える方は、一生物を手に入れる覚悟で手に入れてほしい。
〈エルメス〉ボリード1923 45 レーシングは現在〈エルメス〉公式サイト にラインナップ。気になる方は姿を消す前に検討してみよう。
〈エルメス〉ボリード1923 45 レーシングは現在〈エルメス〉公式サイト にラインナップ。気になる方は姿を消す前に検討してみよう。
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