Comme des Garçons Homme Plus x KIDS LOVE GAITE 大胆な再構築を施したブローグシューズが登場
〈COMME des GARÇONS〉と〈KIDS LOVE GAITE〉の自由な精神がミックスアップされたエッジーな革靴をチェック
常識の斜め上を行く尖ったデザイン
ハイファッションの世界では想像の斜め上を行く尖ったものが登場することがある…と昨日お届けした〈BALENCIAGA〉のChevalier Knight Glovesの記事で書いたばかりだけれど、〈COMME des GARÇONS（コム デ ギャルソン）〉ほど私たちの想像を良い意味で裏切ってきたブランドはないだろう。日本を代表するファッションデザイナーである川久保玲率いる〈コム デ ギャルソン〉は、数十年間にわたって既存のファッションの常識を覆すクリエイションを続けてきた。それはパリコレのランウェイの場で発表されるコレクション用の服でも、私たちが店舗で購入できる衣服でも変わらない。川久保玲ほど、長い年月を通して反骨精神を大切にしてきたデザイナーはほぼいない。2024年秋冬コレクションで発表された〈COMME des GARÇONS Homme Plus（コム デ ギャルソン オム プリュス）〉と〈KIDS LOVE GAITE（キッズ ラブ ゲイト）〉とのコラボレーションでも、常識の斜め上を行く尖ったデザインのレザーシューズが発表された。
両ブランドの新しいものを作ろうという気概を感じる一足
オーセンティックなブローグシューズをベースに再構築した本モデルは、ソールの間にシューズ外側に大きく羽根のように広がるミッドソールを挟み、見たことがない奇抜なデザインに仕上げた。外側に飛び出るソールは、見た目的には足を入れるインソールのように見える。通常はどんな靴でも着用すれば目に見えない場所にあるものを、デザインとして思いっきり外側に出すというありそうでなかった発想は、まさに〈コム デ ギャルソン〉らしい。
〈KIDS LOVE GAITE〉は2008年に山本真太郎が設立したシューズブランド。山本真太郎は「Camberwell College of Arts」に在籍した後に「The Old Curiosity Shop」にて靴作りを学び、帰国後に東京・浅草のシューズメーカーで修行を重ねたという生粋のシューズデザイナーだ。1990年代のロンドンにおけるストリートカルチャーにある反骨精神と芸術的視点から生まれるデザインを、浅草という職人の町から発信する〈KIDS LOVE GAITE〉には、確かな品質と既存の概念に捉われない自由な発想が混在する。クオリティと反骨精神という両軸において、〈コム デ ギャルソン〉と共通する価値観もあるのだろう。両ブランドによるコラボレーションには、自由な精神で新しいものを作ろうという気概を感じる。
〈COMME des GARÇONS Homme Plus〉x〈KIDS LOVE GAITE〉はコム デ ギャルソン パリ 公式インスタグラムにてコレクション画像が発表。日本国内における展開情報は不明だが、現在FARFETCH 公式オンラインサイトにて335,800円で販売されているので、気になる方はチェックしてみよう。
ITEM CREDIT
- COMME des GARÇONS Homme Plus x KIDS LOVE GAITE：2024 Autumn Winter Brogue Shoes
