クロムハーツがカスタムしたキャロル クリスチャン ポエルのホースレザージャケット
〈CAROL CHRISTIAN POELL〉のホースレザージャケットを〈CHROME HEARTS〉のアイコニックなデザインでカスタムしたワンオフモデルをチェック
愛情とリスペクトを感じる〈CHROME HEARTS〉のコラボレーション
話題作りや売上重視のコラボレーションがあまりにも多いと感じるファッション業界において、純粋に他ブランドへの愛情やリスペクトを感じるプロダクトは、それだけで貴重だし価値がある。〈CHROME HEARTS（クロムハーツ）〉は、ブランド設立当初から他ブランドのアイテムを独自に再解釈して製作してきた。〈WESCO（ウエスコ）〉のワークブーツや〈CONVERSE（コンバース）〉のALL STAR（オールスター）などはその代表的な存在だろう。同ブランドが他ブランドの製品をカスタムして販売する場合、自社では製作することが難しいか、ある程度の数を生産するにはコストが掛かりすぎるアイテムであることが多い（ブーツやスニーカーを自社で一から製作することは大規模な設備が必要）のだが、前提として元ネタにするプロダクトへの強いリスペクトがある。例えば〈ウエスコ〉のエンジニアブーツは〈クロムハーツ〉の創業者であるRichard Stark（リチャード・スターク）がプライベートで常に愛用。そして、どのブランドのどんなアイテムをベースにしても、同ブランドがカスタムすればしっかりと「クロムハーツ色」に染まるのがこのブランドの凄いところだ。
本稿でセレクトした〈CAROL CHRISTIAN POELL（キャロル クリスチャン ポエル）〉のレザージャケットは、〈クロムハーツ〉のアイコニックなシルバーパーツでカスタムしたワンオフモデル。さっそくディテールをチェックしてみよう。
世界にひとつしかない超貴重な〈クロムハーツ〉x〈キャロル クリスチャン ポエル〉
〈キャロル クリスチャン ポエル〉は、オーストリア・リンツ出身のキャロル・クリスチャン・ポエルが1995年に設立したファッションブランド。動物の血を革の内側に染み込ませた「ブラッドスキン」などのエキセントリックな作風でも知られる同ブランドは、テーラードの技術力も世界的に評価されているほか、多大なコストが掛かるコレクション形式ではなく年1回の展示会形式で新作を発表するなど、あくまでも自分たちが作りたいものを時間をかけて生み出す独自の活動方式を採っていることも特徴。ハードコアなファッション好きから熱狂的な支持を集めている。
本モデルは〈キャロル クリスチャン ポエル〉が過去に製作したホースレザー製のジャケットを〈クロムハーツ〉がカスタム。おなじみのクロスボールボタンとダガージップに加え、襟元にはフィリグリークロスをあしらい、唯一無二のデザインにアップデートしている。レザーウェア製作を得意とする〈クロムハーツ〉が他ブランドのレザージャケットをベースにカスタムモデルを作ることは珍しく、本モデルも世界にひとつだけのワンオフモデル。やや細身のシャープなシルエットの美しさもさることながら、ホースレザーは前オーナーの着用で素晴らしい経年変化を遂げており、重厚かつしなやかな革の質感を堪能できる。
〈クロムハーツ〉x〈キャロル クリスチャン ポエル〉のホースレザージャケットはGRAILED 公式オンラインサイトで販売中。価格は97200ドルとなる。高級車に匹敵するプライスに思わず二度見してしまったが、世界にひとつしかない〈クロムハーツ〉x〈キャロル クリスチャン ポエル〉のレザージャケットなら納得？気になる方はお早めに。
ITEM CREDIT
- CHROME HEARTS x CAROL CHRISTIAN POELL：CORS-PTC CCP HORSELEATHER JACKET
