引き算の美学でセンスと美意識を物語る、ヴィンテージのカルティエ マストタンク
身に着ける人のセンスと美意識を無言のうちに伝えてくれる究極のミニマルウォッチ、〈Cartier〉Must Tank SM Onyxの魅力を確認
どれだけ引き算をするか
腕時計は不思議なもので、ブランドやモデルによってその人の美意識や価値観を大きく印象づける。サーフ系ファッションが好きで趣味もサーフィンの人がダイバーズウォッチを身に着けていれば、海の近くで過ごすのがライフスタイルなんだなと思うし、ミニマルなモノトーンの服ばかり着ている人がヴィンテージの枯れた〈ROLEX(ロレックス)〉、しかもExplorer I(エクスプローラーI)を選んでいたら、センスの良さに脱帽してしまう。新品がいいのか、ヴィンテージしか身に着けないのか、シンプルな3針モデルかクロノグラフかなど、人によって選び方は本当にさまざまで、その千差万別なところも腕時計の面白いところかもしれない。
そして、センスや美意識の高さを強く感じる時計選びのカギは、どれだけ引き算をするかによると思う。男性はどうしてもある程度以上ボリュームのある腕時計を選びがち。でも、女性とシェアできるくらいケース径が小さく、デザインもシンプルに振り切っている腕時計を身に着けていると、それだけでハッと目を奪われてしまうからだ。
〈Cartier(カルティエ)〉のTANK(タンク)はまさにその筆頭だろう。戦車を上から俯瞰した時のシルエットをデザイン化したタンクは、究極のミニマルデザインのひとつ。本稿でセレクトしたMust Tank SM Onyx(マストタンク スモール オニキス)は、ドレスウォッチの原点と言える名品。まずは以下フォトギャラリーからディテールをチェックしてみよう。
〈Cartier(カルティエ)〉のTANK(タンク)はまさにその筆頭だろう。戦車を上から俯瞰した時のシルエットをデザイン化したタンクは、究極のミニマルデザインのひとつ。本稿でセレクトしたMust Tank SM Onyx(マストタンク スモール オニキス)は、ドレスウォッチの原点と言える名品。まずは以下フォトギャラリーからディテールをチェックしてみよう。
センスと美意識がさり気なく周囲に伝わる腕時計
〈カルティエ〉マストタンク スモール オニキスは、モデル名の通り文字盤に真っ黒なオニキスをあしらっていることが最大の特徴。ケースやリューズは美しい金メッキが施されており、時計全体をブラック&ゴールドで統一することで高級感がありながらシックなオーラを放っている。文字盤にはごく控えめに「must de Cartier」と〈カルティエ〉のロゴ、そして「SWISS MADE」の文字がゴールドカラーで配置され、どの要素を見ても“必要以上にデザインしすぎないことがデザイン”という思想で作られたことが伝わってくるよう。この小振りなウォッチを男性が身に着ければ、カジュアル・ドレスを問わず気品をほのかに漂うスタイルに昇華してくれるだろう。何よりも、この美しい時計を選んだあなた自身のセンスと美意識がさり気なく周囲に伝わるのではないだろうか。
そして、本モデルには1970年代後半から1980年代前半の一部の〈カルティエ〉ウォッチに付属していた国際永久保証書が付くことも大きな魅力だ。外装パーツは販売前に〈カルティエ〉にて新品に交換されており、ケースは取り扱う「Regalo Vintage Watch」が再メッキを施した極上のコンディションであることも付け加えておきたい。
1980年代の〈カルティエ〉マストタンク スモール オニキスはRegalo Vintage Watch 公式オンラインサイトで販売中。価格は44万円となる。
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