アポロ11号月面着陸から50周年を祝う特別なスピードマスター・プロフェッショナル

世界でもっともアイコニックな腕時計の代表格、オメガ・スピードマスター・プロフェッショナル。アポロ11号計画から50周年を祝うスペシャルモデルが登場した。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : OMEGA

特別モデルにふさわしいゴージャスで冒険心に満ちたルックス

2019年がオメガにとって、そしてスピードマスターファンにとって特別な年になるのは間違いない。歴史的な偉業であるアポロ11号計画からちょうど50年の節目を迎える今年、かねてから噂されていたスピードマスター・プロフェッショナルのスペシャルモデルが先日発表された。これは過去への称賛だけではなく、これからも続く未来への高い期待が込められた特別な腕時計だ。
まずは特別感の高いルックスを見てみよう。ケース径が42mmであることと、素材がステンレススチールなのはいつものスピードマスターと変わらないが、文字盤やベゼルに要所要所でゴールドカラーが輝く。この18Kムーンシャインゴールドは長期にわたる色の安定性を目指してオメガが独自に開発した素材で、通常のイエローゴールドよりも淡い光を放つ。ギラギラし過ぎない大人っぽさがあるため、黒やグレーと合わせてもイヤらしくならないのが特徴だ。
また、ベゼルリングにはポリッシュ仕上げのブラックセラミックを採用。PVDコーティングを施したムーンシャインゴールド製の中央のクロノグラフ秒針を除き、グレーとブラックのダイアルに配されたすべてのインデックスと針には、ニス塗装を施した18Kムーンシャインゴールドが使用されている。そして9時位置にはバズ・オルドリンが月面に降り立つ場面をレーザーエングレービングで描いた18Kムーンシャインゴールド製サブダイアルが配される。これらのコンビネーションがいつもとは明らかに違う雰囲気を演出しつつ、新素材を積極的に採用した冒険心の高いディテールが盛り込まれている。


グレー、ブラック、シルバー、そしてゴールドが整然と配されたフロントアングル。ゴールドをふんだんに使いながら硬派な印象が強いのはさすがの一言。これまでに様々な限定モデルが発売されてきたスピードマスター・プロフェッショナルの中でも男らしさが際立っている逸品と言えるだろう。

ケースバックには様々な刻印が施される。サファイアクリスタルガラス越しに見えるメダリオンには宇宙飛行士の足跡がレーザーエングレービングで描かれるほか、18Kムーンシャインゴールドプレート仕上げの文字で「THAT’S ONE SMALL STEP FOR A MAN」と「ONE GIANT LEAP FOR MANKIND」の有名な一節が刻まれる。

変わらないことの美学を感じるスピードマスター・プロフェッショナル

NASAが月面着陸という途方もないミッションを成し遂げるにあたり複数のメーカーの機械式時計をテストしたことは有名だ。急激な温度差や重力差など過酷な環境でテストし生き残った唯一の腕時計がスピードマスター・プロフェッショナルだった。これは時計の歴史の中でも屈指の強烈なエピソードとして今も語り継がれている。ロレックスのコスモグラフ・デイトナなどの高級時計を結果的に蹴落とした事実も、(ロレックスファンにとっては心外かもしれないが)オメガファンにとっては痛快な話だったりする。
また、当時誕生したほとんどのクロノグラフがモデルチェンジごとにデザインを大きく変えるのに対し、スピードマスター・プロフェッショナルはほとんど変わっていない点も忘れてはいけない。いつまでもアナログで無骨。それでいて頑丈で高精度であることは、スピードマスター・プロフェッショナルの美学と言ってもいいかもしれない。


9時位置に刻まれるレーザーによる装飾は手に取って覗き込まなければディテールが分からないほど細かい。オーナーだけがじっくり眺められる特権を堪能できる。

月面着陸という人類史上最大のミッションで宇宙飛行士と共に過ごしたスピードマスター・プロフェッショナル。50周年記念モデルは当時のコンセプトやデザインを直接受け継いでいる。


最新のコーアクシャル脱進機を持つ心臓部。当然マスタークロノメーターだ。

もし今NASAが月面着陸ミッションを再度行うようなことがあれば、恐らくこの50周年記念モデルが採用されるのでは。スピードマスター・プロフェッショナルにはそういうロマンがある。

アナログでありつつ進化するムーンウォッチ

もちろん特別なのは外装だけではない。心臓部となるムーブメントには最新のマスタークロノメーターであるCal.3861を採用。これは以前発売された金無垢の50周年記念モデルに搭載されていたものと同様で、15,000ガウス(1,200,000A/m)を耐え抜く耐磁性能を持つ。コーアクシャル脱進機の採用と、ムーブメントの多くにシリコン製の部品を採用したことで得た高い耐磁性能は、PCやスマートフォンなど電磁波を持つ電子機器に囲まれている現代の私たちにとってとても心強い。ハック機能も付き、日差0秒〜5秒という機械式時計としては世界トップクラスの精度も見逃せない。
スピードマスター・プロフェッショナル アポロ11号 50周年記念は世界限定6⁠,969本、1,112,400円という価格で2019年7月に発売される。生産数の多さからさほどプレミア化はしないかもしれないが、熱心なオメガファンはこぞって手に入れることだろう。

ITEM CREDIT
  • OMEGA:Speedmaster Professional Apollo 11 50th anniversary

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