アメリカ大統領をも魅了し続けたトップオブロレックス – デイデイト
誕生以来ドレスウォッチの最高峰として君臨し続けるロレックス・デイデイト。世界中の実業家やエリート・ビジネスマン、大富豪から大統領までをも魅了する「究極のステータスウォッチ」の魅力に迫る。
ロレックスでもっとも格式高く玄人向けの腕時計
デイデイトはロレックスの中でも屈指の玄人向けの腕時計だ。デイトナやサブマリーナ、GMTマスターといったスポーツウォッチの方が人気も知名度も遥かに高いことは事実だが、それらの超人気モデルたちはオンオフ問わずに着用できるある意味でのカジュアルさもあるため、購入資金さえ用意できれば手に入れるための心理的ハードルはそれほど高くない。つまり「これを私が身に着けても良いのだろうか」という疑問が生じにくいのがスポーツウォッチの性格でもあるのだ。実際、初めての機械式時計としてサブマリーナを選ぶユーザーはとても多い。
しかし、少なくとも初めての機械式時計としてデイデイトを選ぶ人はかなり少ないだろうし、初めてのロレックスとしてデイデイトを選ぶ人もほとんどいないだろう。デイデイトには絶対的な格式があり、とてつもなくハードルが高い。値段的な壁の問題ではなく、オーナーに品格を求める類の本当に特別な腕時計なのだ。
しかし、少なくとも初めての機械式時計としてデイデイトを選ぶ人はかなり少ないだろうし、初めてのロレックスとしてデイデイトを選ぶ人もほとんどいないだろう。デイデイトには絶対的な格式があり、とてつもなくハードルが高い。値段的な壁の問題ではなく、オーナーに品格を求める類の本当に特別な腕時計なのだ。
「成功者のための腕時計」としてアメリカ大統領たちにも愛されてきた
デイデイトは18ctゴールドまたは950プラチナのみで展開され、ステンレススチール素材は用意されない。ケースやブレスレットが貴金属だけで作られるモデルはデイデイトだけで、素材の時点で他モデルと明確に差別化されている。また、ダイアル上に日付だけでなくフルスペルの曜日も表示する世界初の腕時計として誕生したことも、デイデイトがリスペクトされ続ける理由である。曜日が様々な言語で用意されていることもコストを度外視したロレックスの姿勢を感じられるポイント。英語が圧倒的に多いが、写真のモデルのようにドイツ語もあるし、日本語やアラビア語バージョンも存在する。当然レアな言語のモデルは特に高値で取引されており、ハードコアなロレックスファンの熱い視線を浴びている。
1956年に誕生したデイデイトはアメリカの歴代大統領から愛されてきた腕時計としても知られている。当時のアメリカ大統領であるアイゼンハワー氏に贈られたことをきっかけに、ケネディ、ジョンソン、フォード、レーガン、ニクソン、ルーズベルトなど、35代以降の歴代アメリカ大統領に愛され続けてきた。すべての大統領が自主的にデイデイトを選んできたわけではなく、ロレックスが戦略的に贈呈してきた一面もあるだろうけれど、実際に歴代大統領たちが身に付けてきたという事実は「デイデイトがトップを極めた成功者のための腕時計」というイメージをこれ以上ないほど定着させた。それ以降、デイデイトはアメリカ以外の国の政治家はもちろん、世界中の企業のトップや高収入のビジネスマンたちから愛されるプレステージ性の高い腕時計として確固たる地位を確立したのだ。
オーナーの品格が問われる唯一無二のロレックス
先に書いたように、人気や知名度ではデイトナやサブマリーナのようなスポーツウォッチの方が遥かに高い。売上の点でも比較にならないはずだ。それでもデイデイトがトップオブロレックスとして評価されているのは、ロレックス自身が意図的に作り出したイメージ戦略と、デザインや機能、素材で明確に差別化した=唯一無二の地位を与えたからに他ならない。そこに歴史的な事実が加わることにより更に特別な腕時計へと昇華し、「成功者のための腕時計」として今も君臨し続けることになったのだ。
もしデイデイトを手に入れようと思ったなら、自分がオーナーとしてふさわしいかをぜひ自問してほしい。お金があれば買っていいという腕時計ではないと思う。腕時計に負けないくらいの品格があるか?デイデイトは自信を持って身に着けられるまでは高嶺の花として眺めているべき腕時計なのだ。
もしデイデイトを手に入れようと思ったなら、自分がオーナーとしてふさわしいかをぜひ自問してほしい。お金があれば買っていいという腕時計ではないと思う。腕時計に負けないくらいの品格があるか?デイデイトは自信を持って身に着けられるまでは高嶺の花として眺めているべき腕時計なのだ。
ITEM CREDIT
- ROLEX:1965 Rolex Day-Date Ref.1803 Yellow Gold