Heavy and nasty Classic oval ring

「クロムハーツらしさ」を思う存分楽しめるリング – クラシックオーバルクロスリング

クロムハーツの中でも屈指のへヴィー級ボリュームであるクラシックオーバルクロスリング。デカくて重いこのリングを溺愛する理由は?


Written / Photo : LIVE IN RUGGED

不思議なクラシックオーバルクロスリング

90年代にシルバージュエリーブームを巻き起こし、そのブームが過ぎ去った後も確固たるポジションを確立したクロムハーツ。シルバージュエリーやレザーウェア、革小物だけではなく家具まで作る世界的なブランドに成長したのはご存知の通り。とはいえ、いつの時代も多くのファンがもっとも気になるのはスターリングシルバーで作られたジュエリーだ。
クロムハーツのシルバージュエリーはいくつか愛用しているが、数年前に購入したクラシックオーバルクロスリングは特にお気に入り。一般的には大きすぎて重すぎるこのリングをなぜ私はこんなに大好きなのだろう?本日はこの不思議なリングの話をしよう。

クロムハーツでしかあり得ない奇跡のバランスとデザインセンス

個人的な主観になってしまうけれど、クロムハーツの凄さは卓越したデザインセンスとバランス感覚にあると思っている。ゴシック系とも称されるデザインは何百年も人類が受け継いできたクラシカルなモチーフ…クロスやユリ、ハートをメインに独自のアレンジで生み出してきたもの。モチーフもアイテムも数え切れないくらいほどのラインナップで、それぞれにファンがいるところもクロムハーツらしい。クラシックなモチーフを使いながら唯一無二と言ってもいいセンスでオリジナリティを出してしまうところがこのブランドの真骨頂のひとつだろう。
そして、それらを最適なバランス(大きさ、重さ、厚み、組み合わせなど)で作り上げるバランス感覚。この両者が完璧に揃っているブランドなんて世界中探してもない。カルティエやティファニーは世界屈指のジュエラーだが、クラシカルなモチーフをジュエリーとしてこれほど高いレベルで作るのはクロムハーツだけと言ってもいいのではないだろうか。
そういうことを昔から思っていたので、私はクロムハーツへの愛とこだわりが非常に強い。今まで色々なアイテムを手に入れてきたが、リングの中では本日紹介しているクラシックオーバルクロスリングが特に大好きなのだ。名前の通りクラシックオーバルクロスという古くからあるモチーフを主役に大振りのサイズでデザインされており、どの角度から見ても完璧なバランス。破綻など一切ない。強いて言うならリング内側の刻印がやや薄めに感じるものの、そんなことはどうでもいいくらいカッコいい。クラシックオーバルクロスは初期からあるモチーフで、もっとも有名で売れているのはベルトだろうか。だから、このリングは古くからのクロムハーツファンに特に愛されるアイテムと(一部のファンの間で)言われている。


中央から上下左右に広がるシンプルなクロスと周りを彩るフローラルモチーフ。一見シンプルなようだが、クロスとフローラルという使い古されたモチーフをここまで上手にデザインする力に感服してしまう。

サイズは11号。このリングにしてはかなり珍しい小さめのサイズであることも購入の決定打となった。右手の薬指に鎮座している。

誰のためでもなく自分のために身に着け続ける

男がそんなにゴツいリングを着けるなんて…と眉をひそめる人もきっといるだろう。事実、シルバージュエリーを身に着ける男は苦手という女性はとても多い。しかし人に見せびらかすために身に着けているわけではないのでそんなことはほとんど気にならない。私はクロムハーツを自分のために身に着けているのだから。自分が本当に素敵だと思うデザインを身に着けられることは、日常を幸福感で満たしてくれる。

ITEM CREDIT
  • CHROME HEARTS:Classic oval cross ring