Permanent design 666 Rider's jacket

定番品に勝るモノなし!王道のUKブランド「666」で見つける最高のライダースジャケット

ライダースジャケットは秋冬の4番打者。昨年手に入れて以来、まさにべた惚れ状態である666のダブルライダースジャケットについて。


Written / Photo : LIVE IN RUGGED

星の数ほどあるライダースの中から666を選んだ理由とは?

メンズ・レディース問わず、ライダースジャケットは毎年あらゆるブランドからリリースされる。定番品として不動の人気を持ち続けているもの。トレンド色が強いもの。どちらもそれぞれの良さがあるけれど、個人的には前者の方が好きだ。定番品には驚くような目新しさはないかもしれない。しかし、何年も(あるいは何十年も)掛けてマイナーチェンジを繰り返しながら多くの人たちに支持され続けてきたという事実は、それだけで心が惹かれる。定番品はつまらない?決してそんなことはない。完成されたデザインはいつまでも見飽きることがないし、着れば着るほど自分のモノになっていく。見た目以上の魅力がいくつもあるところも愛おしさが増すポイントだ。
昨年手に入れた666のダブルライダースジャケット(LJM-1TF タイトフィットU.K. サイドベルトライダースジャケット / ステアハイド)は「今もこれからもカッコ良いデザイン」「ブレのない定番品」という条件で探し、巡り会った逸品。イギリスのカルチャーをバックボーンに持つ老舗ブランドだけに、オーソドックスなイギリスらしさを感じる完成されたデザインだ。666の歴史については過去の記事を参照いただきたい。
LJM-1TFは伝統的なサイドベルト付きのダブルライダースジャケットを現代的なタイトフィットシルエットに改良したアイテム。ここ数年ビッグサイズを着ることがトレンドになっており、ライダースジャケットであってもあえて大きいサイズやゆったりとしたシルエットのデザインを着る人が増えたが、私は迷わずジャストサイズを選んだ。なぜなら、ライダースをジャストサイズで着ることはトレンドではなくオーソドックスな着方だから。数年後も変わらずに着続けるためには美しいシルエットをジャストサイズで着ることがマストなのだ。あと1年少々で40歳を迎える自分にとって「決して太ってはいけない」という戒めの意味もあったりする。
だから、昨年ライダースジャケットを新調しようと決め、購入にあたっての条件を自分の中で整理してから、666は常に候補のひとつだった。完成されたスタンダードなデザインと上質な素材は飽きずに着続けられることにつながる。買いやすい値段も背中を後押ししてくれた。LJM-1TF タイトフィットは89,100円(税込)。これを高いと捉えるか安いと感じるかは人それぞれだろうけど、私にとっては充分納得できるプライスだ。


これぞUKライダース!余計なことをしない完成されたデザインが最大の魅力だ。

シルエットが崩れるためポケットには何も入れずに着ている。いくつもポケットがあるので必要を感じれば細々したものを入れることも可能。


時代によってデザインが何度も変更されてきたブランドタグ。現在は白ベースのデザインで生産されている。

背面を見ると面積の大きい背中部分も贅沢に一枚革で作られていることが分かる。着丈は長すぎず絶妙なバランス。


タイトフィットモデルなのでウエストが絞られアームも細いが、やり過ぎ感がないのが666。硬めの革質であるステアハイドなので着用時の可動性はある程度犠牲になってしまうものの、それも含めて「ライダースを着ている」ことを体で感じられる。

2シーズン目なのでエイジングはまだまだこれから。最低10年間は着続けて自分なりの味を出していきたい。堅牢なレザーをしっかり縫製した666のライダースジャケットであれば、長い間着続けることができるだろう。

完成されたデザインの定番品を手に入れれば、かけがえのない相棒になる

これまで何着もライダースジャケットを手に入れてきてつくづく思うのは、定番品に勝るモノはないということと、ある程度奮発する方が結果的に長く着用できるということ。革製品は長く使えてこそナンボなのだ。デザイン的に長いスパンで着られなそうなモノや、作りが荒いモノは必ず近い将来着られなくなってしまう。特に高価格であることが多いライダースジャケットは1~2シーズンで着られなくなるなどもってのほかだ。
飽きの来ない定番品であることと、完成されたデザインであること。自分の体型に合ったシルエットであること。この3つのポイントを重視して選べば、きっと何年も愛用できるライダースジャケットと巡り合える。666のLJM-1TFは私にとってすべてのバランスが良い大切な相棒になった。