What’s your ultimate rider’s jacket?

あなたにとって究極のライダースジャケットは?

英国を代表するルイスレザーズとモードのトップに君臨するコム・デ・ギャルソン。両者がタッグを組んでリリースした「ライトニング」は、究極のライダースジャケットと呼ぶにふさわしい。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HUIBEN

LIVE IN RUGGEDが究極のライダースを選ぶなら、ルイスレザーズ×コム・デ・ギャルソン

メンズ・レディース問わず、ライダースジャケットは毎シーズン百花繚乱。ベースとなる型こそあれど、ブランドによって実に様々なアレンジが施されて、数え切れないほど多くのモデルが誕生している。ダブルかシングルか、カウハイドかホースハイドか、はたまたシープやラム、ディアスキンか…といった革好きにとって定番の悩み方は尽きない。
更にオーバーサイズのトレンドはライダースジャケットにも派生し、タイトフィットこそ正義と長年信じられてきたシルエットの自由度も増した。これほど選択肢が多い中、一体どのライダースジャケットを手に入れるのがベストなのだろうか?
結論を言うと、LIVE IN RUGGEDは「どれも正解、好きなモノを着て」という考えだったりする。でもそれだと話にならないので、個人的に究極と感じるライダースジャケットをレコメンドすることにした。ルイスレザーズとコム・デ・ギャルソンのコラボレーションモデルである。


非の打ち所がないレベルで完成されている「ライトニング」をコム・デ・ギャルソンが独自にカスタム。ストリートのファッションマニアの物欲トリガーをこれでもかと引いた。

背中に大胆に入る強烈なメッセージ。一目でダブルネームモデルと分かるグラフィックだ。


わざとらしさのないダメージ加工はさすがの一言。どこにどんなダメージをどのくらい加えるか、のバランスを間違うと一気にチープになってしまう。

プリントではなくペイントなのがこのライダースの素晴らしいところだ。

一着一着ハンドペイントでグラフィックが描かれる特別なライトニング

恐らく多くのライダースファン(と洋服好き)にとってこのモデルはすっかりおなじみになっているはず。英国を代表するルイスレザーズの「ライトニング」をコム・デ・ギャルソンが独自にカスタムしたダブルネームモデル、「Live Free Die Strong」である。タイトフィットシルエットの「ライトニング」に適度にダメージ加工を入れ、背中と袖にオリジナルのグラフィックをペイント。ストリートアーティストがラフに描いたようなグラフィックはお世辞にも達筆とは言えないが、むしろそれがリアルさを増している。
コム・デ・ギャルソンはこれまでも多くのブランドとコラボレーションしてきた。それらの中でもルイスレザーズとのタッグが際立ってカリスマ性がある理由は、既に完成されている名モデル「ライトニング」をオリジナリティーたっぷりに、コム・デ・ギャルソンらしくアレンジした点にある。
先に書いたように、選んだのはタイトフィットの「ライトニング」で、型番的には391Tがベース。この特別な「Live Free Die Strong」の第一弾は青山のコム・デ・ギャルソン限定で発売され、もちろん光の速さで完売した。一着一着丁寧にダメージ加工をすることで、新品なのにやや着古した風合いを演出。背面と袖に入るメッセージは、何とルイスレザーズのデレック・ハリス氏によるハンドペイント。もちろんすべてハリス氏がペンキで描いている。


左袖に入る「COMME des GARCONS」ペイント。背面のグラフィックよりも細い筆で描かれていることが分かる。

背中にガツン!と「Live Free Die Strong COMME des GARCONS」。ハンドペイントなのでひとつずつバランスが微妙に異なり、すべてが世界に一着の「ライトニング」。


トレンド的にはオーバーサイズが全盛だが、ルイスレザーズはタイトに着るのが一番カッコいい!

ベースとなる391Tは肩幅、身幅、袖丈、着丈のすべてのバランスが完璧。タイトフィットと言っても極端に細すぎるわけではないので、ある程度インナーに重ね着も可能。

川久保玲も普段着として愛用する究極のライダースジャケット

星の数ほどあるレザーウェアブランドの中で常にトップに君臨するルイスレザーズ。モードの世界でトップに君臨するコム・デ・ギャルソン。この両者がタッグを組んで生み出したライダースジャケットは、まさに究極。ライダースジャケットのベストオブベストは何だろう?と考えて真っ先に浮かんだのがこのモデルだし、これ以上はあるかな?と考えても浮かばなかった。だから、LIVE IN RUGGED的にはルイスレザーズ×コム・デ・ギャルソンの「Live Free Die Strong」が究極のライダースジャケットと胸を張っておすすめする。
リユース市場では一瞬目を疑うようなプライスが掲げられているのでかなりハードルが高いけれど、究極の逸品への対価と考えれば正当なプライス…かもしれない。
さて、あなたにとって究極のライダースジャケットは?

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