When UNDER COVER meets Converse

アンダーカバーとコンバースのロックでモードなコラボレーション

タイムレスなスニーカーの代表格、コンバース・オールスターも、アンダーカバーの手に掛かるとロックな毒気を放つ。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HYPEBEAST

良い意味で「コンバースらしさ」を裏切るアンダーカバーとのコラボ・オールスター

ファッションの世界において「らしさ」はとても大切だ。ブランドらしさ。アイテムらしさ。デザイナーらしさ。「らしさ」は時に良いモノ作りがされているかの定規にもなり得る。悪い意味で「らしくない」デザインはユーザーの期待を裏切ることになり、落胆され、人が離れていくからだ。そう、マスプロダクトである以上ユーザーの期待に応えるモノ作りをしなくてはならないという命題があり、基本的にどんなブランドもお客のためにあの手この手で創意工夫を凝らしながら商品開発をしているということ。
コンバース・オールスターはいつだって「らしさ」のあるスニーカーだと思う。どこか懐かしさを感じるポップなアメリカンテイストは、小学生からおじいさん、おばあさんにまで愛されている。普通は全年齢に好まれるとダサい存在になりがちだけど、そんな事態には決してならないのは、オールスターが完成されたアイコンだから。私たちはいつだって安心してオールスターを手に入れることができる。
ところが、2018年に発売されたアンダーカバーとのコラボレーションモデルは、「コンバースらしさ」に見慣れたファッションピープルたちの心をざわつかせた。配色からして只者ではない。モードなエッセンスとロックな匂いが漂うコラボレーションモデルは、明らかにいつものオールスターとはひと味どころかふた味以上違う。
日本を代表するブランド、アンダーカバーのエッセンスが注入されたウルトラレアなオールスターは、発売から2年以上が経過しても注目に値するコラボレーションだ。


ブラック、ホワイト、レッド、イエローの計4色が用意された。どれも通常のオールスターとは明らかに雰囲気が異なり、特別なモデルだと分かる。

トゥにプリントされる「ORDER」「DISORDER」の文字。これは2018年秋冬のアンダーカバーのシーズンテーマ。

クラシックなチャックテイラーをロックでモダンなデザインにアップデート

アンダーカバーとコンバース・オールスターのコラボレーション、「Order & Disorder」コレクションは2018年1月にパリで行われたアンダーカバー初のメンズランウェイで発表された。2018年秋冬シーズンのテーマである「ORDER-DISORDER(AIに支配される人間への警告/プロテクトウェア)」を落とし込んだデザインで、ブラック、ホワイト、レッド、イエローの計4色を用意。どの色を見ても既存のオールスターとはまったく違うオーラがある。アンダーカバーが持つモードの解釈と、根底に流れるロックな精神を気負うことなくデザインした…そんなスニーカーに仕上がっている。
ベースモデルはチャック・テイラー・オールスター’70。ノスタルジーさえ漂うモデルのクラシックな雰囲気を残しながら、アンダーカバーテイストを惜しげもなく注入したデザインは、ただただクールだ。アッパーのキャンバス生地に組み合わされたエナメルのトゥキャップとミッドソールのコントラストは、ロックな匂いを強めながらハイセンスであることにも注目。クラシックとモダンが融合した見事なデザインとして成立している。


ブラックは特にモード色が強い。モノトーンでまとめられたカラーはもっともアンダーカバーらしさを感じながら、幅広い洋服に合わせられるはず。

ホワイトはソールの一部が赤くペイントされた。普通であれば白×黒にしてしまいそうなのに、赤を合わせるところがアンダーカバーらしい。


レッドはホワイト版を反転させたカラーリング。ド派手なレッドカラーは気後れしてしまいそうなほどの存在感!しかし気負わずに履くのがきっと正解。

イエローはソールの一部を黒くペイント。「ORDER」「DISORDER」の文字がくっきりと浮かび上がる。

「コンバースらしさ」と「アンダーカバーらしさ」が融合した傑作コラボ

ご覧の通り最高にクールなオールスターが2018年に発売されたわけだが、なんと「Converse.com」や海外取扱店舗のみで販売され、日本でのリリースは見送られた。その情報が確定した瞬間、日本全国のアンダーカバーファンとコンバースファンは希望を打ち砕かれたかのような感覚に陥ったことだろう(私もそうだ)。
日本で発売されなかったことは非常に残念ではあるが、2年以上前のモデルであってもわざわざ記事にしたくなる気持ちはご理解いただけると思いたい。「コンバースらしさ」と「アンダーカバーらしさ」が絶妙なバランスで融合した、ロックでモードなコラボレーション。万が一中古市場で見かけることがあれば、迷わずポチッとしよう。

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