Anarchy is the key Triple name One Star

反骨精神あふれるSupreme × UNDERCOVER × Schottのトリプルネームライダースジャケット

抗いがたいカリスマブランドのトリプルネーム。発見→即購入を心からおすすめする。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : BEEGLE by Boo-Bee

シュプリーム×アンダーカバー×ショット
豪華すぎるトリプルネームは当然発売と同時に売り切れた

〈Schott(ショット)〉Perfectoはダブルライダースジャケットのベンチマークのような存在だ。何も足せず、何も引けない完成された逸品。クラシックでありながらモダンであり、ロッカーやバイカーという系統でくくることも無意味なほど絶対的なモデル。これまでPerfectoは数々の人気ブランドに極上の素材として提供されてきたが、本日紹介するモデルほど豪華でエクスクルーシブなモノはほとんどないだろう。
ニューヨークで生まれた世界最強のストリートブランド〈Supreme(シュプリーム)〉と、東京で生まれたロックなコレクションブランド〈UNDERCOVER(アンダーカバー)〉。この両者はこれまでも何度か限定でコラボレートしてきたが、そこに〈Schott(ショット)〉が加わってできたのがこちらのライダースジャケット。2015年春夏シーズンに発売された豪華すぎるトリプルネームは当然一瞬でソールドアウト。現在はリユースマーケットにも滅多に出てこないウルトラレアアイテムとしても知られている。


フロントはいつものPerfecto。まさに完成されたダブルライダースジャケットの金字塔。

バックにこのトリプルネームらしいデザインが入る。単純明快なメッセージの中に〈シュプリーム〉と〈アンダーカバー〉のパンクな精神が込められている。

根底に流れる反骨精神とオリジネイターである絶対的存在感が美しいカオスを生み出す

過去に発売された〈シュプリーム〉と〈アンダーカバー〉のコラボレーションでは「GENERATION FUCK YOU」がもっともよく知られているメッセージ。しかしこちらの「ANARCHY IS THE KEY」にも端的ながら強烈なパンクな精神が込められている。「アナーキーが鍵」という言葉から〈シュプリーム〉〈アンダーカバー〉〈ショット〉それぞれに共通するスピリットが感じられないだろうか?
〈シュプリーム〉は設立からこれまでニューヨークのリアルなストリートファッションを追求し、アートやカルチャーが常にバックグラウンドとして根付いたモノ作りをしてきた。世界的なカリスマブランドに成長し、カウンター的に「シュプリームはダサい」「ヤンキーが好きなブランド」と無責任に揶揄されることが増えても、そんなことには一向に構わずいつだってクリエイティブでい続けている。
〈アンダーカバー〉は90年代に裏原宿で生まれたアンダーグラウンドな時代も、ファッションの世界でトップの立ち位置にあるヨーロッパのコレクションで注目される立場になっても、パンクな精神を決して失っていない。既存のファッションへの反抗、「当たり前」を否定しオリジナルを提案し続ける無尽蔵なアイデアとセンス。高橋盾氏は日本を代表するファッションデザイナーとして欧米のトップデザイナーたちからリスペクトされている。
そして〈ショット〉は、アメリカを代表するレザーブランドとして100年以上上質なレザーウェアを製作し続けてきた。バイカーやロッカー御用達ブランドというイメージが強いかもしれない。実際にリアルバイカーやロッカーからもカリスマ的な人気を持っているが、ファッション好きからも常に支持されているブランドでもある。
アメリカの他のブランドがコストダウンを目的にこぞってアジアに生産拠点を移すのを尻目に、国内生産に頑なにこだわり続ける企業姿勢もファンの期待を裏切らない。〈ショット〉もまた〈シュプリーム〉や〈アンダーカバー〉と同様にオリジネイターであることを強く自覚する稀有なブランドなのだ。
この3社に共通するのは「自分たちが本当に良いモノを作る」姿勢と反骨精神。珍しい組み合わせではあるものの、各ブランドのフィロソフィーを考慮すると極めて自然なコラボレーションであることが分かる。


クラシックなPerfectoのネームの下に〈アンダーカバー〉と〈シュプリーム〉のネームが連なり、特別感が半端じゃない。インナーという着用時には見えない箇所に「U」ロゴと〈UNDER COVER〉〈SUPREME〉それぞれのブランドネームがプリントされる。

柔らかく上質なカウハイドを採用。ゴシック体の「ANARCHY IS THE KEY」がPerfectoにストリートのエッセンスを足している。

年月を経ても色褪せないカッコ良さ
このライダースは発見→即買いが基本

発売から6年目を経てから見ても最高にクールな逸品であるトリプルネームPerfecto。二度と同じモノは生産されないであろうウルトラレアなライダースジャケットなので、お探しだった方はこちらからどうぞ。迷っているうちに筆者が購入してしまうかもしれないのでその際はご容赦いただきたい(本当は紹介したくなかったくらい…)。

ITEM CREDIT
  • Supreme × UNDERCOVER × SchottPerfecto