Let it rain tomorrow GORE-TEX Postman

GORE-TEXにより完全防水を実現したレッドウィング・ポストマン・オックスフォード

GORE-TEXにより完全防水という最強の機能性を手に入れた〈レッドウィング〉ポストマン・オックスフォード。雨降りの日が楽しみにすらなる一足を手に入れて、来たるべき梅雨時期に備えよう。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : RED WING

完全防水という最強の防具を手に入れた〈レッドウィング〉

3月22日(月)、最寄り駅から徒歩5分の自宅まで雨に濡れて帰る。何となく嫌な予感はしていたものの、ここまで本降りになるとは思わなかった。幸い今日は雨に濡れても問題ないマウンテンパーカー+ジーンズ+スニーカーという恰好だったので大事には至らず。
何年も前の話になってしまうけれど、降水確率が限りなく0%に近い日に〈トリッカーズ〉のカントリーブーツ(しかもマロンというライトブラウンカラー)を履いていた時にスコールのような大雨に泣かされたことがあった。いくら質実剛健が売りの〈トリッカーズ〉とはいえ、不用意にびしょ濡れになるのは是が非でも避けたいところ。きちんと乾かして適切なケアをしてあげればそれほど問題にはならないのは頭では理解している。それでも、特に革靴を履いている時はどうしても天気が気になってしまうものだ。
約1年前にリリースされた〈RED WING(レッドウィング)〉のPostman Oxford / GORE-TEX(ポストマン・オックスフォード/ゴアテックス)は、度々びしょ濡れになり心の中で泣いている筆者のような人間にピッタリの逸品。ポストマン・オックスフォード最大の特徴であるワンピースヴァンプはそのまま変更せず、ゴアテックスで完全防水仕様に。雨に強い加工が施された革靴は珍しくないが、あの〈レッドウィング〉がゴアテックスを用いて完全防水をアピールするのはなかなかのトピックだ。既にご存知の方はおさらいとして、ご存知なかった方はこれを機に次なる一足の候補として詳細をご覧いただきたい。


ポストマン・オックスフォードはクセのないオーセンティックなルックスで年齢を問わず人気の一足。ドレスアップからカジュアルダウンまで対応できる懐の広い靴である。

そもそも〈レッドウィング〉の革靴は少々の雨ではビクともしないタフさを持つが、どれだけ雨に降られてもへっちゃらなのは精神衛生上の安心感が桁違いだ。

恐るべき「二兎を追って二兎を得た」ゴアテックス仕様のポストマン

ゴアテックス仕様の〈レッドウィング〉となればもちろん一番気になるのはいかに防水性を完備したかだろう。オフィシャルサイトによると、ライニングにゴアテックスメンブレンを施したキャンブレル(不織布素材)を使用し、防水性を高めるために袋状となったブーティ構造を採用。ライニングのインソールにあたる部分にはシンサレートを使用し、さらにゴアテックスの下に隠れているインソール表面にはポロンを使用してフィッティングとクッション性を高める工夫が施されているのだとか。
当然アッパーのレザーも完璧と言える防水仕様。ポストマン・オックスフォードはブラック・ユーコンと呼ばれる上質な牛革を使っているのだが、なめしの段階で特別なプロセスを経て防水性を持たせている。ゴアテックスの強みである透湿性能を妨げないように通気性も担保した防水レザーにアップデートしており、通気性を持つことで靴内部の熱を逃がしやすくなるという「二兎を追って二兎を得る」結果を出した素晴らしい仕様なのだ。


土砂降りの日にどれだけ気を付けていてもついやってしまう「水たまりを思いっきり踏んでしまう」痛恨のミスもまったく問題なし。

もちろん晴天時では上質な革の質感を楽しみながら履くことができる。つるんとしたややマットな輝きが男らしい。

ゴアテックス・ポストマンは雨の日でも妥協せず足元のオシャレを楽しめる最強の相棒

つまり、ゴアテックス仕様のポストマン・オックスフォードが一足あれば雨模様が気になる日の通勤はもちろん、プライベートの外出時も何の心配もなくなるということ。これまで「雨に濡れてもいい靴」として見た目も質感もいまいちのモノを妥協して履いていた方にはベストな買い物のひとつになるのではないだろうか。日本は梅雨や台風など一年を通して雨が多いので、高級感と見た目の美しさがありながら防水性に非常に優れた革靴があると、いざという時の安心感はまったく違う。手に入れた翌日から「明日雨が降りますように」と周囲にとっては迷惑な雨乞いをしたくなるかも?
まだ春を迎えたばかりなので気が早いかもしれないが、来たるべき忌々しい梅雨時に備えて〈レッドウィング〉製の完全防水シューズを用意しておくのはいかがだろうか。
筆者の長年の相棒である〈レッドウィング〉8172のイケメンっぷりも併せてどうぞ。

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