ルートビアダイヤルとゴーストベゼルというレアなエイジングを2つも備えたロレックスGMTマスター
数年掛けて探してもこれに近いGMTマスターには巡り合えないかもしれない…。
ルートビアダイヤル&ゴーストベゼル
ヴィンテージ・ロレックスを愛するすべてのウォッチファン必見のユニークなGMTマスター
男女問わず良い経年変化をしてくれるモノにはとても弱い。ピカピカの新品状態の良さはもちろん知っているけれど、使い込んだ後に表れるエイジングにはオンリーワンの魅力があり、それが例え大量に生産されたモノであっても自分だけの相棒であることを実感させてくれるからだ。
〈ROLEX(ロレックス)〉の定番モデルであるGMTマスターにも、長い時間を掛けて唯一無二の経年変化を遂げた逸品が存在する。本日紹介する1970年製のGMTマスター(Reef.1675)は、パッと見ただけではGMTマスターだとは気づかないほど強烈にエイジング。経年変化を味わうという点でも最良の一本をクローズアップする。
〈ROLEX(ロレックス)〉の定番モデルであるGMTマスターにも、長い時間を掛けて唯一無二の経年変化を遂げた逸品が存在する。本日紹介する1970年製のGMTマスター(Reef.1675)は、パッと見ただけではGMTマスターだとは気づかないほど強烈にエイジング。経年変化を味わうという点でも最良の一本をクローズアップする。
チョコレートブラウンに変色したルートビアダイヤルと、文字の判別も難しいほど色あせたゴーストベゼル。どちらか片方だけでも非常に価値の高いのに、このGMTマスターは両方を備えている。それだけで〈ロレックス〉マニアは喉から手が出るほど手に入れたくなるだろう。さらにダイヤルを見るとブランドネームやモデル名、針はもちろん、ニップルインデックス(日本ではフジツボダイヤルと呼ばれる)までゴールドカラーで統一されており、ワンランク上の高級感を演出していることが分かる。
自動巻きムーブメントとして画期的な機構を備えた名機、Cal.1570を搭載
搭載するムーブメントはCal.1570。1965年~1980年代後半に製造されていたCal.1570はリバーサー式両方向巻上げの自動巻きムーブメントで、ヴィンテージウォッチファンから今でも愛されている名機だ。既に約48時間のパワーリザーブを備えていることも実用性が高く嬉しいポイントだが、1970年代以降のCal.1570は秒針停止機能(ハック機能)も追加されている。これは時刻を合わせるためにリューズを引くと秒針が停止する機能で、パイロットの着用者が多かったGMTマスターには機能的に必須と言える。正確な時刻を知る必要があるパイロットたちにとって、ハック機能の追加は実務レベルで役に立つアップデートだったはずだ。
40年以上前のムーブメントが既に現代的な機能と実用性を達成していたことも凄いことだけれど、少しマニアックな話をするとCal.1570には〈ロレックス〉特有の特徴がいくつかある。
「リバーサー」という歯車に施してある「レッドアルマイト処理」がそのひとつ。機械式時計に必ず装備される歯車の摩耗は故障に直結する要因。「レッドアルマイト処理」は機械式時計の生命線である歯車に着色処理を施すことでパーツの摩耗を緩和する工夫なのだ。また、高い精度を実現するために「巻上げヒゲゼンマイ」を採用。さらに「マイクロステラスクリュー」という錘(おもり)をテンプにつけることによって、慣性モーメントを利用し精度調整をできるようにしている。簡単に言うとヒゲゼンマイへの負担を軽減し、着用時などに万が一衝撃を受けてもメカニカル的な調整がずれにくい設計になっているということ。
表側からは決して分からないメカニック的な精度の高さを達成するために、〈ロレックス〉は今も昔も絶え間ない努力を行っている。Cal.1570は様々な工夫が施された歴史に残るムーブメントなのだ。
「リバーサー」という歯車に施してある「レッドアルマイト処理」がそのひとつ。機械式時計に必ず装備される歯車の摩耗は故障に直結する要因。「レッドアルマイト処理」は機械式時計の生命線である歯車に着色処理を施すことでパーツの摩耗を緩和する工夫なのだ。また、高い精度を実現するために「巻上げヒゲゼンマイ」を採用。さらに「マイクロステラスクリュー」という錘(おもり)をテンプにつけることによって、慣性モーメントを利用し精度調整をできるようにしている。簡単に言うとヒゲゼンマイへの負担を軽減し、着用時などに万が一衝撃を受けてもメカニカル的な調整がずれにくい設計になっているということ。
表側からは決して分からないメカニック的な精度の高さを達成するために、〈ロレックス〉は今も昔も絶え間ない努力を行っている。Cal.1570は様々な工夫が施された歴史に残るムーブメントなのだ。
もし今後出会うことがあれば即断即決を!
数年前に比べて明らかに相場が上がってしまった〈ロレックス〉GMTマスター。ヴィンテージウォッチはその傾向が顕著で、100万円以下で購入できた時代のモデルも軒並み価格が上昇している。逆に言うと今こそ手に入れる最後のチャンスと言ってもいいかもしれない。
マニアが血眼で探すトロピカルダイヤル(しかもハッキリと変色したチョコレートブラウンのルートビア)と、極限に近いレベルまで色がフェイドしたゴーストベゼルという2つの特徴を備えた1970年製のGMTマスターは、探しても見つかるものではない。もしあなたがこういった個性的なGMTマスターをお探しであれば、出会いがあった瞬間に即断即決することをおすすめする。実際、腕時計としてはもちろん、財産としても手に入れて公開することは決してないだろう。
マニアが血眼で探すトロピカルダイヤル(しかもハッキリと変色したチョコレートブラウンのルートビア)と、極限に近いレベルまで色がフェイドしたゴーストベゼルという2つの特徴を備えた1970年製のGMTマスターは、探しても見つかるものではない。もしあなたがこういった個性的なGMTマスターをお探しであれば、出会いがあった瞬間に即断即決することをおすすめする。実際、腕時計としてはもちろん、財産としても手に入れて公開することは決してないだろう。
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