Nasty Skeleton Cartier Tank is here

カルティエの英知と革新的なアイデアが詰まったスケルトン仕様のタンク

息を呑むほど美しいスケルトン仕様の〈カルティエ〉タンク。中身を知れば知るほど驚きを感じる「名作の特別仕様」は時代を超えて愛せるはず。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HODINKEE

伝統的なタンクのスケルトン仕様は〈カルティエ〉に対するパブリックイメージを覆すほどの挑戦的なデザイン

世界で初めて誕生した腕時計としても知られるCARTIER(カルティエ) TANK(タンク)。スクウェア形の形状と上品な雰囲気で男女問わず時代を超えて愛される傑作時計のひとつだ。恐らくLIVE IN RUGGED読者の中にもタンクを愛用されている方がいらっしゃるかと思うが、スケルトン仕様のモデルは見たことがあるだろうか?本日はレアなスケスケのタンクをご紹介。美しいムーブメントを眺められる挑戦的なデザインを堪能しよう。
この記事をご覧いただいている方が〈カルティエ〉に対してどのようなイメージをお持ちかは分からないが、非常にクラシカルで伝統を重んじるブランドであることは共通しているのではないだろうか。筆者自身も〈カルティエ〉に対して「いつの時代も間違いのない超一級品を作る伝統的なブランド」というイメージを抱いている。だから、スケルトン仕様のタンクはそういった固定概念を良い意味で覆し、驚きを与えてくれるアイテムだと感じた。
〈カルティエ〉タンクMC スケルトン・イン・パラジウムは、自社製の手巻きムーブメントを搭載する画期的な腕時計だ。通常よりもやや大きめのケースに組み込まれるムーブメント、Cal.9611はご覧の通りシースルー状態で、立体的にカットされる文字盤と中のムーブメントが正面から裏側まで透けて見えている。〈カルティエ〉らしさを強く感じるローマ数字は幾何学的なデザインにアレンジされ、中心軸から四方に向かって伸びる。その背後に歯車やビスが透けていて、機械的でありながら色気すら漂う不思議なルックスに。小さな腕時計の中に人類の英知が詰まっているかのようなロマンを感じるのは私だけではないだろう。
ケース部分の金属は貴重なパラジウムを採用。ゴールドの30倍珍しいと言われるパラジウムは傷がつきにくい金属でもある。つまり、この美しい腕時計を何年(あるいは何十年)身に着けても新品のような綺麗な状態を保ちやすいということでもあるのだ。


幾何学的なローマ数字の背景にムーブメントがチラ見するタンクMC スケルトン・イン・パラジウム。ブルーの針がクールな雰囲気に引き締めている。

高級感たっぷりのアリゲーターレザーストラップは18kホワイトゴールドのパーツと組み合わされる。当然ひとつひとつのレザーの模様が異なるのもエキゾチックレザーの醍醐味。

何とスケルトン仕様のためにムーブメントをゼロから開発

エキゾチックな見た目は日常的な何気ない動作で楽しむこともできる。手巻きムーブメントなのでパワーリザーブが切れればリューズを巻く必要があるのだが、スケルトン仕様なのでゼンマイが巻かれる様子を実際に眺めることができるのだ!メカニカルな動きを実際に目で見て楽しめるのは通常のモデルでは決して味わえない。もちろん何もせずとも各パーツがチクタクと動いている様子を常に確認できる。
メカニック的な部分まで美しく見せるために〈カルティエ〉はムーブメント自体をゼロから設計したのだという。ただでさえ開発に膨大な時間と費用が掛かるムーブメントの開発を、「売れ線」には恐らくならないであろうスケルトン仕様のモデルのために行ってしまう…ここにこのブランドの凄さがある。費用対効果ばかり気にしていれば絶対にしない決断ではないだろうか。


リューズには美しくカットされたサファイアが。天然石をさり気なく腕時計の一部として使うところが宝飾メーカーの〈カルティエ〉らしい。

柔軟なフィット感に対応する18kホワイトゴールド製のアジャストパーツが付属。手首の太さに関係なく極上の装着感を体感できる。

アートに限りなく近い手作業の結晶

タンクという既にある傑作をまったく違う次元のアートに昇華した〈カルティエ〉。このタンクMC スケルトン・イン・パラジウムは2013年に製造されたモデルだが、恐らく2113年に見ても驚きを感じる腕時計だと思う。ブランドコンセプトを完全に理解したうえで斬新なアイデアを生み出すデザイナーと、それを完璧に具現化する時計職人の繊細な手作業の結晶としても、スケルトン仕様のタンクはまさにタイムレスな逸品である。
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