Perfect bag for aging addicts

エイジングマニアに全力でおすすめするグレンロイヤルの新作バッグ

一度味わうとクセになるブライドルレザーを贅沢に使ったメイドインスコットランドの逸品。使うほど自分だけの経年変化を楽しめる〈グレンロイヤル〉のレザーバッグは、大人の品格も上げてくれる。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : BRITISH MADE

ナイロン製のバックパックは最高だが、レザー製の上質なバッグを生活から切り捨てる選択肢はあり得ない

ナイロン製のバッグパックは両手が空くし、雨にも強く、スーツを着る必要がなければほとんどすべてのファッションに合ってしまう。カジュアルなファッションはもちろん、ラグジュアリー系ファッションに合わせる人も多い。デザインもブランドによって自由度が高く、機能性と見た目を兼ね備えた無敵のバッグと言っても良いかもしれない。しかし、そんなバックパックにもひとつだけ欠点がある。エイジングをあまり楽しめないことだ。上質なレザーを使ったバッグは使い込むほどに自分だけのエイジングを日々楽しむことができるけれど、ナイロン製のバックパックに経年変化という価値観を求める人はほとんどいないだろう。じゃあレザー製のバックパックを買えば?という突っ込みには「レザー製だとバックパック本来の機能性を充分に楽しめない」と反論しておく。機能性に特化したナイロンを使うからこそバックパックというバッグが持つ本来の機能が発揮されるからだ。
筆者も毎日バックパックを愛用している。〈GREGORY(グレゴリー)〉と〈LET IT RIDE(レットイットライド)〉のコラボレーションで、シンプルなデザインと老舗ブランドならではの堅牢な作り、そして高い機能性は何年使っても飽きることがない。でも、やっぱりレザー製のバッグを使わないという選択は自分にはあり得ないのだ。丹念に鞣されたレザーを職人が手作業で縫い、磨き、組み立てるレザーバッグは工業生産のナイロン製バッグとはモノとしてのベクトルがまったく異なると言っても良いだろう。
今年の春にローンチされた〈GLENROYAL(グレンロイヤル)〉の新作バッグは革本来の良さをストレートに楽しめる傑作。シンプルで計算されたデザインと丁寧な作り、そしてハンドメイドらしさを感じる温もり。革製品に求めるすべてが揃う〈グレンロイヤル〉のブリーフトートバッグとサイドストラップトートバッグの魅力をお届けする。

オンオフ問わず活躍するスクウェア形のブリーフトートバッグは、オーナーの格を上げる上品な佇まいも魅力

スクウェア形のブリーフトートバッグはクラス感あふれる佇まい。正方形に近い形状はやや男性的な印象があるが、ボディサイズ自体は大きすぎないので性別を問わず使うことができる。容量の多さにも惹かれるが、最大の魅力はカッチリとしたデザインがもたらす品格。老舗メゾンブランドが作る世界最高峰のバッグにも通じるようなクラス感はいくつものバッグを製作する〈グレンロイヤル〉の中でも屈指の出来栄えではないだろうか。
オンオフ問わず幅広いシーンで使えるように、ユーティリティー性にも気を遣っている。通勤時に持ち歩く際はバッグが大きすぎると疲れを感じてしまうことがあるが、身長・体格を問わず多くの人が心地よく持ち歩けるサイズ感で設計。開口部が大きく開き、かつジップテープの端を残さないオープンジップ仕様、肩掛けできて下側に倒すこともできるハンドル、床に置いても自立するよう底鋲を打つなど、ユーザーの利用シーンをしっかり分析して作られていることが分かる。〈グレンロイヤル〉の代名詞であるブライドルレザーのカッチリとした質感との相性も抜群で、レザーバッグに目がない愛好家が見ても使ってみたい!と思わせる魅力がたっぷり。過剰なデザインを廃し、シンプルなカッコ良さを追求したブリーフトートバッグは、オーナーの品格をグッと上げてくれる頼もしい相棒になるだろう。


「良いモノ感」が全体から発せられるブリーフトートバッグ。ハンドルをつなぐ真鍮製の金具も品がある。

しっかり自立するところも嬉しいポイント。


バッグの底面には頑丈な底鋲が打たれる。これにより場所を問わずバッグ本体を汚さずにしっかりと自立させられるのだ。

ビジネスシーンに必要な各アイテムを収納できる容量の大きさも魅力。

サイドのベルトはデザイン上のアクセントにも
縦長シルエットのサイドストラップトートバッグも男女問わずスマートに愛用できる

サイドストラップトートバッグは縦長のシルエットで、ブリーフトートバッグと比べるとややカジュアルな印象。サイド部分についたストラップベルトを締めることでトートバッグの口を閉じることができるユニークな仕様だ。もちろんベルトを締めずに使用することもできるので、持ち物が多い時はベルトを緩め、少ない時は締めたりとフレキシブルな使い方をしてもいいだろう。
ちなみに付属のキャンバスポケットは本体のバッグにスナップボタンで固定できるので、中身をすっきりと整理できる。〈グレンロイヤル〉のバッグはライニングを廃した一枚革仕様のデザインが多く、革の質感をそのまま味わえることも個人的には大好きなのだけれど、より機能的に使えるキャンバスポケットを使いこなすのも悪くない。


縦に長いシルエットは意外なほど利便性が高い。収納できるバリエーションが増えるし、縦長になることでよりスマートに見えるのだ。

サイドに付けられたベルトでバッグ上部の締め具合を調整できる珍しい仕様。


底鋲はないが、このバッグも自立可能。

ノートやペンなどの筆記類はもちろん、スマートフォンなどのガジェット類、サイズによってはノートPCも収納できる。見た目以上に色々と持ち運べるのはこのバッグだけではなく〈グレンロイヤル〉に共通している。

最高のエイジングを味わえるワンランク上の大人のバッグ

どちらのバッグを選んでも最高のエイジングを楽しめること間違いなし。〈グレンロイヤル〉が一貫して採用するブライドルレザーは元々馬具用のレザーとして開発された背景があり、堅牢さと使い込んでからの味出しが魅力。また、金具は英国製のアンティークブラス(真鍮)が使われており、こちらも併せて経年変化という点でも最高の素材だ。デザインも作りも余計なことはせず、素材を活かしたシンプルなバッグなので、ビジネスカジュアルシーンはもちろん、いつものカジュアルなコーディネートとの相性も抜群。ワンランク上の大人のバッグは何年も愛用することができるだろう。
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