Nothing beats the standard

定番品に勝るものなし – エバーグリーンなコンバース・オールスターの魅力を改めて考えよう

気兼ねなく履き潰せるスニーカーって最高なのでは?レアモデルの陰に隠れがちな絶対定番〈コンバース〉オールスターのエバーグリーンな魅力について。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : CONVERSE

スニーカーブーム大全盛の今だからこそ定番の良さを見直したい

スニーカーブームの勢いは衰える気配がない。〈Nike(ナイキ)〉を筆頭に毎週のように発表されるコラボレーションや数量限定のレアモデルはほとんどのファンが手に入れることができずに即完売し、リユース市場で時には数倍ものプライスで転売されている。〈ナイキ〉の悪名高い?アプリ「SNKRS」に至ってはあまりに購入できないため、筆者は数ヵ月間開くことすらしていない。とにかく欲しいモノほど買えない!というもどかしさはLIVE IN RUGGED読者の皆様にも共感いただけるかと思う。
もちろん数年掛けて根気よく挑戦し続ければいつかはゲットできるのかもしれないけれど、レアすぎるのもどうなのよ…と思ってしまう今日この頃。
そんなぼやきを心の中でつぶやいていた時にふと思ったのが「レア物に熱中するのもいいけど定番品も楽しみたいよね」という素朴な気持ち。いつでもどこでも購入できる定番品のことはつい忘れがちになってしまうけれど、ひと息ついて考えるとそういうアイテムってやっぱり良いよねと。
例えば〈CONVERSE(コンバース)〉を代表する超定番モデルであるキャンバス素材のALL STAR(オールスター)は、文字通りいつでもどこでも手に入れることができる。もちろん完成された美しいデザインと安価な価格は誰もが心から納得できるし、スタイルを問わず着用できることも大きなメリットだろう。これは買い物として理に適った選択ではないだろうか?
レアなコラボ系の〈ナイキ〉が長蛇の列に並んでも食べられるかどうか分からない数量限定の「全部盛りラーメン」だとしたら、何てことのない〈コンバース〉オールスターは昔ながらの質素な「中華そば」のようなものだ。味も素っ気もないと捉えるか、やっぱりこれだよね!とベーシックの素晴らしさを改めて実感するかは食べる人次第。間違いないのは、地味であっても「中華そば」は決して人々から見放されることはなく、常に多くのファンがいること。そして時にはハッとさせられるほど美味しい。
レアモデルの波に押されて地味な存在に映りがちな定番品、〈コンバース〉オールスターの魅力を今このタイミングで改めて考えてみよう。


誰もが一度は履いたことがあるほどの超定番アイテム。もちろん安価なベースモデルであっても完成されたデザインを楽しめる。

カジュアル、ストリート、モード、トラッドなどあらゆるテイストのファッションに合わせられる汎用性も魅力。

スニーカーブーム大全盛の今だからこそ定番の良さを見直したい

〈コンバース〉オールスターの良さを挙げだしたらキリがないけれど、誰もが納得できるのは完成されたデザインだろう。バスケットシューズとして1917年に誕生し、やがてファッションシーンや音楽や映画などのカルチャーと強い結びつきを作りながら世界を席巻。国、人種、性別を問わず、誕生からどれだけ年月を経ても色あせないエバーグリーンな永久定番品として浸透している。ファッションが好きであれば誰もが一度は履いたことがあると言っても過言ではないし、ハイテクスニーカー全盛時はもちろん、ブーツや革靴がトレンドの時代でも(売れ行きにある程度の波はあったかもしれないが)常に多くの人から愛されてきた事実があるのだ。定番品としての浸透具合は〈ナイキ〉Air Force 1や〈adidas(アディダス)〉SUPER STAR(スーパースター)と比肩する。
〈コンバース〉オールスターには豊富なカラーバリエーションが用意されているが、ひとつおすすめを選べと言われたら迷わずにブラックを選択したい。アッパーの黒とトゥとソールの白が描くコントラストはカジュアルなのに引き締まったルックスで、大げさではなく本当にどんなファッションとも親和性が高い。人は年齢と共にファッションの傾向も徐々に変わっていくものだけれど、〈コンバース〉オールスターは常にストックしてあるという人も多いだろう。10代の子供から70代を超えた老人まで誰が履いても素敵に見えるスニーカーって凄いことじゃないか。


2000年代以降デコラティブなデザインが増えたが、〈コンバース〉オールスターはいつだってスッキリとしたスマートな形状。横から見ると非常にシンプルなデザインであることがよく分かる。

10代の時に雑に履き、ヒールの履き口を潰してしまった思い出。簡素な作りなので耐久性は決して高くないのだけれど、その分安価に手に入るのでもちろん文句は言わない。

本当に良いモノは時代を超えて愛されていくという真実

レアモデルや限定数のコラボレーションモデルに熱中する気持ちはとてもよく分かる。筆者自身も虎視眈々と狙うことがあるし、機会があればぜひ購入したいと思うカッコいいモデルもたくさんあるからだ。でも、〈コンバース〉オールスターのようなエバーグリーンな定番品を履かなくなることは今後もないだろう。これからどんどん歳を取っていってもこの傑作スニーカーが靴箱から消えることは決してない。当たり前のように履きながらふとした時に「あぁやっぱりオールスターは最高だな…」としみじみ思う自分が想像できる。
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