With a rebellious spirit CHROME HEARTS

クロムハーツとYUNGBLUDが教えてくれる反骨精神満載のファッションのカッコ良さ

退廃の匂いが漂うYUNGBLUDといつまでもロックなアティチュードを失わない〈クロムハーツ〉の素晴らしいコンビネーション。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : CHROME HEARTS

個性の強い〈クロムハーツ〉を自分のモノとして完璧に着こなすYUNGBLUDのピュアなスタイル

説明不要のラグジュアリーライフスタイルブランド、〈CHROME HEARTS(クロムハーツ)〉を身に着けるYUNGBLUD(ヤングブラッド)の写真を眺めていると、トレンドやTPOといった「ファッションに欠かせない常識的な要素」に縛られる自分が滑稽にすら思えてくる。
新世代ロックアイコンとして若者を中心に絶大な人気を集めるYUNGBLUDことDominic Harrison(ドミニク・ハリソン)はイングランド北部ドンカスター出身のミュージシャン/シンガーソングライター。たった4年前にデビューしたばかりとは思えないほどあっという間に大ブレイクしたことが世間的に大きな話題を集めているが、本質的には彼が作る音楽が素晴らしいことが人気の理由であることは言うまでもない。オールドスクールなパンクやスカ、ミクスチャーロック、ヒップホップ、ブリッドポップなどジャンルを超えた音楽性を自らのフィルターを通してミックスし、自分の音として成立させてしまうスタイルと圧倒的な才能。そしてカリスマ性あふれるライブパフォーマンス。本国イギリスだけではなくポップ/ロックミュージックの本場であるアメリカでも人気・知名度共に急上昇したのは、音楽のクオリティと才能を考えるとごく当然の結果と言えるだろう。
ミュージシャンたるもの音楽こそがすべて…という意見も理解できるけれど、かなりの割合でルックスやファッションセンスも重要な要素であることはLIVE IN RUGGED読者の皆様にはご理解いただけるはず。YUNGBLUDが2020年代の新しいカリスマになり得たのは、エッジーなロックスターを絵に描いたような見た目であることも大いに関係していると思う。その時々で大きく変わるヘアスタイルやブラックのアイライナー、レザーウェアにジャラジャラと過剰なまでに身に着けるシルバージュエリー。それらすべてがYUNGBLUDの反骨精神あふれる姿勢をピュアに表している。
そんなYUNGBLUDが愛用しているのが〈クロムハーツ〉のジュエリーとレザーウェア。ボリュームのあるリングをいくつも着け、腕には幅広のスタッズ付きレザーブレスレットとチェーンブレスレット。そしてローラーリンクとカットアウトクラスのウォレットチェーンをダブルでぶら下げる超ロックなスタイルをインスタグラムや雑誌などで幾度も撮影されている。また、ケルティックローラーバックル+クロースタッズが無数に付いたベルトやオールレザー製のオーバーオール、レザーベストやレザーパンツといった革製品も愛用しており、ハードで個性の強い〈クロムハーツ〉のアイテムを自分のモノとして着こなす姿は最高にクール。その尖ったスタイルからは他人に合わせたり媚びる姿勢は一切感じられない。ただ自分が好きなモノを好きなように身に着ける…このピュアなスタイルが潔くてとてもカッコ良く見えるのだ。


フロントがジッパータイプのレザーベストとフロントボタンがむき出しのレザーパンツという難易度の高い上下レザースタイルも難なく着こなしてしまう。

ダイヤモンド入りのスタッズクロスリングやSBTリングなど、大小問わずゴチャッと身に着けるのがYUNGBLUDの好み。


〈クロムハーツ〉のオールレザー製のオーバーオールをここまでクールに着こなす人を他に見たことがない。ショルダー部分がローラーリンクに変更されているほか、ウエストや膝にローラーチェーンが付いている特別仕様になっており、恐らくスペシャルオーダーで製作されたものだと思われる。

オールドスクールなパンクスタイルを今の時代に伝えるYUNGBLUDは、アクセサリーのチョイスもパンクスピリット満載。〈クロムハーツ〉の中でも特にスタッズ系のデザインが好みのようだ。


英国伝統のチェック柄のセットアップに合わせる無数のスタッズ系ジュエリーとチェーン、そして逆立ったヘアスタイル。まさにパンクス!

上の写真と同じレザー製のオーバーオールを着てライブで演奏するYUNGBLUD。アグレッシブなパフォーマンスは必見。

33年目を迎えても変わらない〈クロムハーツ〉のロックな姿勢

様々なジャンルの音楽をミックスしながらロック/パンクを追求するYUNGBLUD。その自由な精神が共鳴するジュエリーとレザーアイテムは〈クロムハーツ〉以外にはあり得ない。もちろん彼と同じスタイルを一般人が真似できるものではないが、尖ったファッションを自然に楽しむスタイルに刺激を受ける方は年代を超えて多いのではないだろうか。同時に、設立から33年目を迎えた歴史あるブランドへと成長した〈クロムハーツ〉にまだまだロックな精神が残っていることも強く感じさせる。マスに寄ったデザインが増えたと批判されることもあるけれど、〈クロムハーツ〉はやっぱり根底がロックなブランドなのだ。
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