B’zがコンセプトアルバム「FRIENDS」シリーズのパート3を25年ぶりにリリース
25年もの月日を経てパート3が誕生するなんて、一体誰が想像しただろうか…。
伝説のコンセプトアルバム「FRIENDS」シリーズの続編が誕生するのは実に四半世紀ぶり
日本を代表するロックユニット、B’zの長いキャリアの中でも異色のアルバムである「FRIENDS」シリーズから、最新アルバムが25年ぶりにリリースされることが決定。特にオールドファンにとっては感涙レベルのサプライズがオフィシャルから発表された。
「B’z=Ultra Soul」という図式が定着してしまい、古くからのファンにとってはいささか不本意な気持ちを感じる場面もあるはず。また、シングル曲しか知らない方にとって「FRIENDS」と聞いても何のことか分からないだろうから、簡単に説明しよう。
「FRIENDS」とは、B’zのギタリストであり作曲とプロデュースを務める松本孝弘氏が映画のサウンドトラックのような方向性を持つ作品を企画考案し、全体を通してひとつのストーリー性を持たせたコンセプト形式を取ったミニアルバムで、1992年に初リリース。「回想」「再会」「葛藤」「解決」の4つのシーンからなるラブストーリーで構成されており、クリスマスシーズンになると必ずテレビや街中で流れる名曲「いつかのメリークリスマス」もこの「FRIENDS」に収録されている。
パート2の「FRIENDS II」は1996年に発表。AOR色を取り入れ、それぞれの楽曲にストーリーを持たせたコンピレーション作品として制作し、前作に輪を掛けて異色の作風になった。松本氏自身が「B’zにとってミニアルバムは実験の場。今までやったことのないジャンルに挑戦する音楽的企画になった」と語っており、ボサノヴァやフュージョン、レゲエの導入、フルート、サックス、フェンダーローズやファルセットを多用したボーカルなどを積極的にフィーチャー。ギターサウンドにおいてもB’zを象徴するディストーションの効いたヘヴィーなリフやメロディーは前面に押し出さず、カッティングやワウを多用したクリーントーンが心地よく響くサウンドが特徴だ。「FRIENDS」「FRIENDS II」ともに近年のシングル曲をメインに親しむ人が聴くと驚きを感じるであろう作風だが、コアなファンからは今も傑作と呼ばれる隠れ名盤。B’zの名曲はシングルだけではなくアルバム収録曲にも多いことはファンであれば周知の事実だが、「FRIENDS」シリーズは発売時期が古いため、存在自体を知らない人も多いかもしれない。
「FRIENDS」とは、B’zのギタリストであり作曲とプロデュースを務める松本孝弘氏が映画のサウンドトラックのような方向性を持つ作品を企画考案し、全体を通してひとつのストーリー性を持たせたコンセプト形式を取ったミニアルバムで、1992年に初リリース。「回想」「再会」「葛藤」「解決」の4つのシーンからなるラブストーリーで構成されており、クリスマスシーズンになると必ずテレビや街中で流れる名曲「いつかのメリークリスマス」もこの「FRIENDS」に収録されている。
パート2の「FRIENDS II」は1996年に発表。AOR色を取り入れ、それぞれの楽曲にストーリーを持たせたコンピレーション作品として制作し、前作に輪を掛けて異色の作風になった。松本氏自身が「B’zにとってミニアルバムは実験の場。今までやったことのないジャンルに挑戦する音楽的企画になった」と語っており、ボサノヴァやフュージョン、レゲエの導入、フルート、サックス、フェンダーローズやファルセットを多用したボーカルなどを積極的にフィーチャー。ギターサウンドにおいてもB’zを象徴するディストーションの効いたヘヴィーなリフやメロディーは前面に押し出さず、カッティングやワウを多用したクリーントーンが心地よく響くサウンドが特徴だ。「FRIENDS」「FRIENDS II」ともに近年のシングル曲をメインに親しむ人が聴くと驚きを感じるであろう作風だが、コアなファンからは今も傑作と呼ばれる隠れ名盤。B’zの名曲はシングルだけではなくアルバム収録曲にも多いことはファンであれば周知の事実だが、「FRIENDS」シリーズは発売時期が古いため、存在自体を知らない人も多いかもしれない。
前作のリリースが1996年で途絶えていたこともあり、恐らくほぼすべてのファンが「FRIENDS」シリーズのパート3が登場することは諦めていた(もしくは忘れていた)のではないだろうか。2021年11月17日以降、実に25年ぶりに発売される「FRIENDS III」は、奇しくも新型コロナウイルスが少なからず影響していたようだ。
日本とアメリカ・ロサンゼルスに活動拠点を持つ松本氏が帰国時の隔離期間を利用し、1日1曲の楽曲制作を決定。誰ともリアルに会うことができない生活を送りながら制作する中で、今回の「FRIENDS III」に見合う楽曲が生まれたという。
そのアイデアを聞いたB’zのボーカリスト、稲葉浩志氏も「FRIENDS III」の発表は今このタイミングではないかと意気投合。実に四半世紀の時を経て「FRIENDS」シリーズの続編が生まれることになった。当の本人たちも狙って作ったわけではないところが興味深いが、小学生の頃から日常生活においてB’zの音楽に親しんできた筆者のようなオールドファンにとっては最高のニュースであることは間違いない。
日本とアメリカ・ロサンゼルスに活動拠点を持つ松本氏が帰国時の隔離期間を利用し、1日1曲の楽曲制作を決定。誰ともリアルに会うことができない生活を送りながら制作する中で、今回の「FRIENDS III」に見合う楽曲が生まれたという。
そのアイデアを聞いたB’zのボーカリスト、稲葉浩志氏も「FRIENDS III」の発表は今このタイミングではないかと意気投合。実に四半世紀の時を経て「FRIENDS」シリーズの続編が生まれることになった。当の本人たちも狙って作ったわけではないところが興味深いが、小学生の頃から日常生活においてB’zの音楽に親しんできた筆者のようなオールドファンにとっては最高のニュースであることは間違いない。
11月には「FRIENDS」シリーズを主体としたライブも開催
さらに嬉しいニュースとして、11月16日(火)、17日(水)には東京ガーデンシアターにて「FRIENDS」をコンセプトとしたライブ「B’z presents LIVE FRIENDS」の開催も決定。「FRIENDS」シリーズを主体としたライブ自体が初めてとなり、懐かしい楽曲も多く演奏されそうだ。ちなみに16日(火)、17日(水)のライブは有観客で行われ、年末年始に配信ライブを実施するらしいので、どうしても参戦できない方や新型コロナウイルスが不安な方でも楽しめるパッケージとなる。
ちなみに「FRIENDS III」アルバム自体は11月に行われる有観客の公演を終えた後の発売が予定されているので、幸運にもライブに参戦できるファンは最新作の楽曲に関しては事前知識がほぼゼロの状態で体験することになりそう。この2日間のためにホーンセクションやストリングス、パーカション、コーラス隊を率いて、総勢20名以上の演者が一堂に介したクラシックスタイルで「FRIENDS」の世界観を作り上げるというのだから、ファンにとっては悶絶級のウルトラレアな機会となりそうだ。
ちなみに「FRIENDS III」アルバム自体は11月に行われる有観客の公演を終えた後の発売が予定されているので、幸運にもライブに参戦できるファンは最新作の楽曲に関しては事前知識がほぼゼロの状態で体験することになりそう。この2日間のためにホーンセクションやストリングス、パーカション、コーラス隊を率いて、総勢20名以上の演者が一堂に介したクラシックスタイルで「FRIENDS」の世界観を作り上げるというのだから、ファンにとっては悶絶級のウルトラレアな機会となりそうだ。
「いつかのメリークリスマス」や「傷心」は恐らく演奏されるだろうが、オールドファンが気になるのはよりマニアックな楽曲が演奏されるかどうか。いまだかつて一度もライブで演奏されたことがない「僕の罪(FRIENDS)収録」がついに演奏される時が来るのか?アルバムでは重要な構成の一部でもあったインストゥルメンタルはどれくらい盛り込まれるのか?ラストのギターソロの凄さが今でも語り継がれる「きみをつれて(FRIENDS II収録)」を生で体験できるのか?など、考え始めるとキリがないほど。もちろん、最新の「FRIENDS III」がどんなテイストのアルバムになるのかはもっとも気になることだ。
最新の宣伝写真でも変わらぬカッコよさを見せつけるB’z。稲葉氏はCHROME HEARTS(クロムハーツ)のレザーパンツを穿き、松本氏はヴィンテージと思われるGibson(ギブソン)レスポール・ゴールドトップを抱え、否が応でも期待感を煽ってくれる。いくつになっても音楽への情熱を失わず常に挑戦を続けるふたりが生み出す最新の作品を体感できる日が、今から待ち遠しい。