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狂気の世界へようこそ – プレミア化が止まらないゴローズの最終到達点、大イーグルについて

10数年前、これほど高騰するなんて誰が想像しただろうか?プレミア化が止まらない〈ゴローズ〉の代表アイテムである大イーグルをフィーチャーし、その圧倒的な世界を覗く。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : RINKAN

もう決して手が届かない世界に飛び立ってしまった大イーグル

日本にもカリスマ的人気を持つブランドが数多く存在するが、〈Goro’s(ゴローズ)〉ほど熱狂的なファンを抱えるブランドは滅多にない。LIVE IN RUGGED読者の皆様の中にも愛用者が何人もいるであろう〈ゴローズ〉の先駆者としての圧倒的存在感、手に入りにくさ、目を疑うようなプレミア価格などは、このブランドをよく知らない人々からも一目置かれるほど。シルバージュエリー/アクセサリーの世界において〈ゴローズ〉ほどの人気があるのは〈CHROME HEARTS(クロムハーツ)〉くらいのものだけれど、プレミア化という点では完全に〈ゴローズ〉の一人勝ち状態と言っていいだろう。
本記事で紹介する大イーグルペンダントはレアな〈ゴローズ〉を日本トップクラスに取り扱うRINKAN(リンカン)原宿店で売られているもので、なんと900万円という驚愕のプレミア価格が掲げられている。筆者の記憶が正しければ10数年前はセカンド市場で30万円前後だったはずなのに、2021年の今、そこから30倍以上ものプレミア化。まさに狂気を感じる世界だ。一説によると、これほどプレミア化したのは経済的に大成功した中国人が日本で購入するケースが増えたことと、デザイナー兼職人である高橋吾郎氏が既に亡くなられ、存命中に作られた作品が高騰の一途をたどっていることが原因らしい。もちろん〈ゴローズ〉というブランド自体の人気がまったく衰えていないことや、ファッション的に人気の高い芸能人がこぞって身に着けていること、唯一の販売拠点である原宿店の手に入れにくさも影響している。いずれにしても、〈ゴローズ〉ファンにとってのひとつの到達点である大イーグルペンダントは普通の生活をしている一般人にとっては決して手が届かない場所へ文字通り飛び立ってしまった。


すべての〈ゴローズ〉ファンの憧れであり、最終到達点である大イーグルペンダント。

シルバーのボディにゴールドのヘッドという王道のコンビネーション。裏側にも情感を感じられる細かい彫り込みが施されている。


〈ゴローズ〉製品であることを表すシグネチャーは裏面にあるロゴのみ。シリアルナンバーなどの識別番号がないためコピー品が無数に生まれた。

チェーンや皮ひもは翼の両端に付ける仕様。

大がダメなら小はどうだ?と思ったら、小イーグルも最低300万円だった…

ひとつひとつを高橋吾郎氏本人が手作業で作っていた時代のアイテムにはどこか凄みを感じるオーラが漂う。タガネで打たれた羽根の模様のリアルさ、細い線の繊細な彫り込み、鏡面仕上げと燻しのコントラストが全体に重厚で高貴さを与えていて、大量に生産される量産品とは明らかに異なるハイクラスな雰囲気を醸し出している。そんな大げさな…と思うだろうか?もしそう感じる方は、機会があればぜひ一度本物を店頭で見ていただきたい。そうすればきっと本物だけが持つオーラをショーケース越しであっても感じられるはずだ。
ちなみに〈ゴローズ〉のイーグルペンダントにはサイズのバリエーションがあり、本記事で紹介しているのは大イーグルというモデル名の通りもっとも大きいラージサイズ。参考までに、RINKAN原宿店ではミドルサイズの中イーグルは440万円、最小サイズの小イーグルは295万円~というプライスになっているので、900万円はさすがにちょっと…という方は小イーグルから手に入れてみてはいかがだろうか(と言ってもぶっ飛び価格であることには変わらないけれど)。
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