Ride a bike like an Easy Rider

イージーライダーのような自転車に乗る

エンジンが付いておらず、自分でペダルを漕がなくてはいけなくても、乗った瞬間にピーター・フォンダになれる。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : Safari Lounge

ペダルが付いていることに違和感を感じる

子供の頃に買ってもらったマウンテンバイクを乗り回した時のワクワク感をよく覚えている。大人になって自分でお金を稼ぐようになってから初めて買ったクルマに乗り、好きな時に行きたい場所にドライブした時の感動と自由な感覚も。男はいくつになっても乗り物好きな一面があるけれど、年齢を重ねるにつれてそういった純粋な感動は薄れていきがちだ。
WICKED THUMB(ウィクド・サム)〉の電動自転車は、日常に疲れワクワク感をいつの間にかなくした大人に童心をよみがえらせる魔法の乗り物。アメリカが生んだ偉大なモーターサイクル、〈HARLEY DAVIDSON(ハーレー・ダヴィッドソン)〉を彷彿させるワルなデザインは、とてもじゃないけど自転車とは思えない。26インチのファットなホイールとタイヤ、滑らかなカーブを描くタンク、男らしい骨格。ペダルが付いていることに違和感を感じてしまう異常なルックスは、自転車業界の革命児と言っていいだろう。
最大の特徴がこのデザインであることは間違いないが、電動自転車としてのスペックをしっかり備えていることにも注目してほしい。1回の充電で60~80kmもの距離を走行できて、トップスピードは24km/hというから、日常生活でストレスを感じることはないはず。Tektro製の油圧式ブレーキがフロントとリアタイヤに備わり、ストッピングパワーにも不安がない(クルマやバイクでも同じことだが、早い乗り物に強大なブレーキは必須だ)。さらにUSB7ポート付きのフルカラーLEDディスプレイが付属し、LEDのヘッドライトとリアライトも最初から装備されている。
意地悪にダメ出しをするとすれば、34㎏というヘヴィー級の重量であることくらいか。しかし、このデザインで片手で持ち上げられるほど軽やかな方が違和感があるかもしれない。バッテリー重量が3.7Kgあることと、アメリカンバイクを直接思わせるタフなルックスである以上、ある程度以上の重量感はマストなのだろう。

いくつになっても童心を忘れたくないやんちゃな大人のための最高のオモチャ

街での目立ち度も最大級であること間違いなしのこの電動自転車は、他人と被る確率が極端に少ないこともポイント。同じモデルに乗る人に出くわす可能性はほぼゼロと言ってもいいのではないだろうか。そして、ハードコアな自転車乗りはもちろん、バイク好きやアメ車好きからも絶賛されるはずだ。もし手に入れたら「バカなモノ買ったね~」と言われてしまいそうだけれど、それもまた最高の誉め言葉。自転車というありふれた乗り物に異常なエネルギーを注ぎ、子供の頃のようなワクワク感をいい年をした大の大人が乗り回すこと自体にセンスを感じる。もちろんリアルタイムで「初めての自転車」を乗り回す子供たちのヒーローになることも間違いない。毎日の通勤や休日の「ツーリング」でピーター・フォンダ気分になるのはいかがだろうか。
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