Supreme meets Roy DeCarava

Supreme から20世紀を代表する写真家、ロイ・デカラヴァの作品をフィーチャーしたコレクションが登場

アメリカの歴史を切り取ったクールな写真をファッションとして楽しめる鉄板ウェア。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : Supreme

激動のアメリカを撮り続けた写真家の作品を着るという贅沢

今シーズンもアイテムによっては即完売を繰り返すストリートの王者〈Supreme(シュプリーム)〉から、20世紀のアメリカを代表する写真家のひとりであるRoy DeCarava(ロイ・デカラヴァ)氏の作品をフィーチャーしたコレクションが今週末に登場する。
ロイ・デカラヴァ氏は1919年にアメリカ・ニューヨークのハーレムで生まれ育った写真家で、60年以上にわたり地元の人々の生活や暮らしを写真に収めてきた人物。当時のアメリカは現在とは比較にならないほど治安が悪く、あからさまな人種差別が横行し、そして第一次世界大戦が終戦して間もない時期だった。当時のニューヨークは元々備えていた犯罪都市としての一面に加えて戦後の混乱期が重なり、現代に生きる私たちからは想像もできないほどの危険や混乱が多かったはず。アフリカ系アメリカ人の写真家として初めてグッゲンハイム奨学金の授与を受けるなど特にアメリカ国内での評価が高かったデカラヴァ氏だが、恐らく写真家として生き続けること自体に困難さを感じる場面はたくさんあったのではないだろうか。
貧困層が多いニューヨークのハーレムでたくましく生きる人々のリアルな生活を切り取った写真は、銀塩写真ならではの粒度の粗さとコントラストの強さが特徴。美しさとともに独特の寂寥感が漂っており、国内外でデカラヴァ氏の写真集は高い人気を博している。
今回〈シュプリーム〉はデカラヴァ氏の作品を管理する「Roy DeCarava Archives」とのコラボレーションにより、1964年に撮影されたあのMalcolm X(マルコムX)のポートレイトや、ハーレムで暮らす女性の姿を捉えた写真をフィーチャー。黒人解放運動指導者のカリスマとして今なお世界に影響を与えるマルコムXを写した力強い写真は、恐らくファッションデザイナーであれば誰もがモチーフとして使いたいと思わせる静かなパワーにあふれている。フォトプリントデザインも得意とする〈シュプリーム〉の完成されたフーディーとTシャツにプリントされたモノクロの銀塩写真は、まさに言葉要らずのかっこよさ。女性がまっすぐ前を見つめる何気ない写真からも、どこか張り詰めた空気を感じるのは筆者だけではないだろう。

Supreme meets Roy DeCarava
Supreme meets Roy DeCarava

Supreme meets Roy DeCarava
Supreme meets Roy DeCarava

Supreme meets Roy DeCarava
Supreme meets Roy DeCarava

Supreme meets Roy DeCarava
Supreme meets Roy DeCarava

美しい写真そのものを生かしたデザインに現れる、〈シュプリーム〉のリスペクトの気持ち

ストリートファッションに限らず、フォトプリント系のデザインはいつだってリアルな洋服のひとつだ。その瞬間を切り取る写真という媒体をファッションに落とし込んだデザインには生々しさが宿っていてほしいもの。デカラヴァ氏の美しくクールな写真そのものを大々的にフィーチャーした〈シュプリーム〉のカプセルコレクションからは、写真への愛情と過ぎ去ったアメリカの文化や歴史へのノスタルジーが強く漂っている。そして、余計なデザインを一切加えずに写真のみを美しく見せることに徹した潔いデザインに惹かれる。
〈シュプリーム〉×ロイ・デカラヴァ カプセルコレクションは、5月21日(土)に〈シュプリーム〉の直営店および公式オンラインストアで発売される。本コレクションの収益はすべてハーレムにある「Schomberg Center for Research in Black Culture」に寄付されるとのこと。間もなく発売される〈シュプリーム〉のクールなフォトアイテム、お見逃しなく。
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈シュプリーム〉の記事はこちらから。
文字通り光の速さでSOLD OUTになったSupreme × Tiffany & Co.のコラボレーションコレクションも改めてチェックしてみよう。
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