Dior x GRAN TURISMO 7 De Tomaso Mangusta

Dior とグランツーリスモ7がコラボ – 70年代の名車、De Tomaso Mangusta をカスタマイズ

Kim Jones自らがディオールのアイコンを用いて革新的な「skins」をデザインし、バーチャルカプセルコレクションを制作。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : FASHION SNAP

キム・ジョーンズ自らが「グランツーリスモ7」のためにデザイン

もはやバーチャルなのかリアルなのか分からない!〈Dior(ディオール)〉のメンズ・アーティスティック・ディレクターを務めるKim Jones(キム・ジョーンズ)が、PlayStation 4とPlayStation 5専用のレースゲーム「GRAN TURISMO 7(グランツーリスモ7)」と初コラボレーション。スーパーカー世代には特に思い入れが深い1960~70年代のスポーツカーである〈De Tomaso(デ・トマソ)〉Mangusta(マングスタ)のカスタマイズを完成させた。
「グランツーリスモ」シリーズはPolyphony Digital Inc.(株式会社ポリフォニー・デジタル)が製作し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されているゲームソフトのシリーズで、累計8,000万本以上の販売数を記録。名実ともに世界でもっとも知名度と人気のあるドライビング&カーレースゲームとして、第1作目発売時の1997年よりファンから愛され続けている。
「リアルドライビングシミュレーター」というテーマのもと、本数を重ねるごとに実写に限りなく近い表現力と挙動を実現。その技術力は他のあらゆる自動車を主軸にしたゲームのベンチマークになっており、近年では〈FERRARI(フェラーリ)〉や〈PORSCHE(ポルシェ)〉、〈LAMBORGHINI(ランボルギーニ)〉などの世界的なスーパーカーメーカーの実車のほか、〈PAGANI(パガーニ)〉のように実車を目にする機会すら滅多にないハイパーカーメーカーやコアなファンが多いアメリカンマッスルカー、そして日本車なども数えきれないほど収録されている。
今回キム・ジョーンズは〈ディオール〉を象徴する「ディオール・オブリーク」や「CD ダイヤモンド」といったアイコニックなモチーフを用いて「skins(スキンズ)」をデザイン。主役のクルマは何と1967年に登場した〈デ・トマソ〉マングスタというから驚きだ。
〈デ・トマソ〉マングスタは1966年のジュネーブ・モーター・ショーで初登場。この時代のスーパーカー/スポーツカーらしくガルウイング式に開くリアセクションとワイルドかつ美麗なデザインはカーデザインの巨匠であるGiorgetto Giugiaro(ジョルジェット・ジウジアーロ)が担当した。〈ランボルギーニ〉ミウラや〈フェラーリ〉365GTB/4といった同時代のライバルたちが大排気量・高出力のV12エンジンを搭載していたのに対し、マングスタはフォード製V8エンジンを採用することでコスト面(車両価格)で大幅にアドバンテージを獲得。とはいえ、その総生産数はわずか401台と結果的にはヒットには程遠く、残存している個体は200台以下とも言われている。

Dior x GRAN TURISMO 7 De Tomaso Mangusta
Dior x GRAN TURISMO 7 De Tomaso Mangusta

Dior x GRAN TURISMO 7 De Tomaso Mangusta
Dior x GRAN TURISMO 7 De Tomaso Mangusta

Dior x GRAN TURISMO 7 De Tomaso Mangusta
Dior x GRAN TURISMO 7 De Tomaso Mangusta

〈ディオール〉のレーシングスーツ、めっちゃかっこいいじゃん…。

〈ディオール〉と〈グランツーリスモ7〉の初となるタッグとなるバーチャルカプセルコレクションでは、前述のアイコニックなモチーフを大胆かつ繊細に使ってジャンプスーツやグローブ、ヘルメットなどをデザイン。これらの「スキンズ」と〈デ・トマソ〉マングスタ自体には〈Christian Dior(クリスチャン・ディオール)〉が初めてファッションショーを行った1947年にオマージュを捧げる「47」の数字も描かれており、バーチャルの世界とは言え、実にクールなルックスに仕上がっている。
公開されたイメージ画像を見ても実写なのかバーチャルなのか判断が難しいほどの美麗さを持つ「グランツーリスモ7」。もちろんゲーム上の画像なのだけれど、ここまで再現力が高いと5年後、10年後のゲームは一体どうなっているのだろう?と思わずにはいられない。ゲーム好きおよびクルマ好きの方々はぜひ最新の「グランツーリスモ7」で〈ディオール〉仕様の〈デ・トマソ〉マングスタをかっ飛ばしてみてはいかがだろうか。
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