Honda has unveiled New Civic Type R

【FF車世界最速なるか?】ホンダが2023年型 Civic Type R を発表

すべてをパフォーマンスのためにアップデート。前輪駆動車という常識を覆す速さを目指し、〈HONDA〉ならではのドライビングプレジャーを追求した新型シビック・タイプRは、ガソリン車ならではの素晴らしさがギュッと詰め込まれた名車の予感。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HONDA

モータースポーツで得た経験を活かし、細部まで空力特性を追求

HONDA(ホンダ)〉を代表するスポーツ・ハッチバックカー、Civic Type R(シビック・タイプR)の2023年型がついに正式発表され、〈ホンダ〉党を筆頭としたスポーツカーファンを早くも狂喜させている。
FORMULA 1(フォーミュラ1)やIndy Car(インディーカー)シリーズ、SUPER GT(スーパーGT)をはじめとしたモータースポーツの世界で長年コンストラクターとして活躍し、スポーツカー製造でも数々の伝説を作り上げてきた〈ホンダ〉と聞いて真っ先に浮かぶクルマは何だろうか?NSXあるいはシビック・タイプRと答える人は間違いなく生粋のスポーツカー愛好家だろうし、25年以上の長きに渡って製造されてきたシビック・タイプRのニューモデルの発表にワクワクせずにはいられないはずだ。
高性能ハッチバックとして誕生したシビックの50周年を祝うタイミングで登場する新型シビック・タイプRは、言わずもがなの痛快すぎる走行性能と、過去と未来を理想的につなげるテクノロジーとエンジニアリングが与えられる。「アルティメットスポーツデザイン」というコンセプトのもとに開発された2023年型シビック・タイプRは、先代モデルを凌駕するパフォーマンスを得るべく、ボディはさらにワイド&ローの地を這うようなスタイリングに進化。先に述べたように数々のモータースポーツ活動で得た経験を存分に活かし、ボディ全体のシルエットをブラッシュアップさせることで空力特性を向上させている。
フロントバンパー直下にある大きなグリルはエンジンへの空気の流れを最大化し、フロントエンド周辺の空気の流れを整えるためのもの。前輪の後ろにある大口径のベントと床下に直接統合された大きなリアディフューザーも空力を最大化させるための重要なディテールとして機能しているほか、存在感を放つリアスポイラーは空気抵抗を抑えるために角度が付けられており、最適なダウンフォースの生成のために重要な役割を担っている。

Honda has unveiled New Civic Type R
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Honda has unveiled New Civic Type R
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よりスポーティーに、より快適に、よりハイテクにアップデート

新型シビック・タイプRは、エクステリアだけではなくインテリアも注目ポイントが多い。次世代スポーツカーにふさわしい高レベルの快適性、実用性、洗練さを達成するために、パフォーマンス重視の設計に専念。激しいスポーツ走行時でもドライビングに集中できるように先代よりもシートポジションを低くし、それに合わせてボンネット下部の視認性を向上させるとともに死角を最小限に抑える工夫が施されている。スポーツカーというと後方や斜め後方はもちろん、前方も視界が悪いモデルが国内外問わず多いことは多くのクルマ好きが経験したことがあるはず。当たり前のようだけれど、視界が良好であることは通常のドライブ時はもちろん、サーキットでのスポーツ走行時もより安心して「踏める」ことにつながる。
また、スウェード調の張りのあるスポーツシートはドライバーの姿勢構造をサポートし、サーキットでの全開走行時や長時間のドライブであっても快適さを提供。これもまた、さり気ないようでありながらかなりドライバーフレンドリーな気配りだ。
ダッシュボード周りをはじめ、インテリア全体がいかにもスポーツカーらしいテイストでまとめられている点も「タイプR」の名にふさわしい。ドライバーはエンジン、ステアリング、サスペンション、エンジンサウンドのプリセットモードを使用してパフォーマンス設定をシームレスに切り替えることができるばかりか、コンフォート、スポーツ、Rモードに加えて新しい「個別モード」が導入され、シーンや気分に合わせた運転体験のカスタマイズが可能になった。
さらに、最新のデータロガーを搭載することで、車載センサーにより収集されたパフォーマンスデータをスマートフォンアプリと組み合わせて、ドライバーがさまざまな情報(ラップタイムを記録するストップウォッチ、タイヤ摩擦円、3D車両モーション表示、そしてドライバーがサーキットでのスキルを向上させるのに役立つスコアリング機能)をリアルタイムで監視および記録できるという。このハイテクさは実に現代のクルマらしいし、若い世代のスポーツカー好きにも大いに訴えかけるだろう。

Honda has unveiled New Civic Type R
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史上最速のシビック・タイプRを6速マニュアルミッションで操る喜び

ハイテクデバイスを数多く搭載しているとはいえ、〈ホンダ〉はスポーツカーファンの心情…エモーショナルでクラシックなフィーリングのクルマを運転したいという欲求…をないがしろにはしていない。
新型シビック・タイプRは2.0リットル直列4気筒「VTECターボ」エンジンを搭載。公式にエンジン出力等はまだ公表されていないものの、恐らく320馬力を超える大パワーを発揮することになるだろう。ガソリンエンジン世代最後のシビック・タイプRと噂されていることは複雑な気持ちになってしまうけれど、〈ホンダ〉らしいクイックレスポンスで高回転型の特性を持つエンジンに仕上がっていることは想像に難くない。
ちなみにユニット効率を改善させたターボチャージャーは、タービン自体の出力を高めるために空気の流れを改善し、ブレード数と形状の両方を最適化。エキゾーストシステムも改良し、パワーウェイトレシオ、トルク、最高速度において先代モデルを凌駕する性能を獲得したようだ。
そして、新型シビック・タイプRのもっとも素晴らしい美点のひとつが6速マニュアルトランスミッションを搭載している点だ。イタリアやドイツのスーパーカーメーカーですらセミオートマ化が進んでいるというのに、スポーツカー人口が極端に少ないと言われるここ日本の自動車メーカーがマニュアルトランスミッションを当たり前のように採用したこと…これって最高じゃないか。きっと〈ホンダ〉社内ではマニュアルミッションの採用に否定的な意見もあったはず。うがった見方をするわけではなく、セミオートマの方がより多くのユーザーが簡単かつ楽に操作できるし、今の時代にふさわしいからだ。それでもマニュアルミッションを採用した点に〈ホンダ〉のエンジニアたちの普通じゃない熱意と本気度を垣間見ることができる。
とはいえミッション自体にも改良が施されているところも〈ホンダ〉らしい。オートブリップを備えたレブマッチシステムによって、ギアをシフトダウンすると回転数を完璧に合わせるための補助機能が働くよう設計。これも近代的なスポーツカーでは珍しくはない機能だけれど、自分の手と足でクルマを操る喜びが多く残されていることがとても嬉しい。ギアボックス自体も強化され、高剛性レバーと最適化されたシフトゲートパターンにより、安心して「ビシッ」とシフトチェンジを決めることができる。

Honda has unveiled New Civic Type R
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ガソリン車が存在する時代に生まれたことに感謝したいクルマ

その他にも、フィーリングと寿命を向上させたブレンボブレーキシステムや視覚的にも聴覚的にも迫力を増したトリプルエキゾーストシステムなど、見どころ満載の新型シビック・タイプR。ボディカラーは伝統的なチャンピオンシップホワイトが一番人気になるだろうが、ラリーレッド、レーシングブルー、クリスタルブラック、ソニックグレーパールも用意される予定。
今後ますますEV化が進むと言われている自動車業界において、ガソリンを燃焼させるスポーツカーは恐竜のような存在になっていくのだろう。だからこそ、この時代に生きていることに感謝しつつ、最高のエンジニアリングが詰まったシビック・タイプRのようなクルマで人生を謳歌したい。
新型シビック・タイプRは2022年9月に発売開始予定。「一度運転したら心を奪われてしまうようなドライビングプレジャー」を目指したという新型モデルは、FF車世界最速を達成するかも世界中から注目されている。
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かつて〈McLaren(マクラーレン)〉F1を開発していた際に〈ホンダ〉NSXをベンチマークにしていたカーデザイナー、Gordon Murray(ゴードン・マレー)氏が自身の名を冠して立ち上げた自動車メーカー、〈Gordon Murray(ゴードン・マレー)〉T.33の美しすぎる雄姿も忘れずにチェックしよう。
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