The legend is back...Lamborghini Countach

キングオブスーパーカー、ランボルギーニ・カウンタックが112台限定で2022年に電撃復活

世界中のスーパーカーファンが色めきだつ一大ニュース!〈ランボルギーニ〉カウンタックが復活するなんて、漫画「カウンタック」の作者である梅澤春人氏も衝撃を受けたはず。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : MOTORTREND

誕生50周年を記念し復活する伝説の名車

現在40~50代のクルマ好きには特に衝撃的なニュースが飛び込んできた。〈Lamborghini(ランボルギーニ)〉の伝説的なスーパーカー、Countach(カウンタック)の復活。112台のみを生産する限定モデルとして復活するカウンタックには、新たに「カウンタック LPI 800-4」という名が与えられる。かつて世界中のクルマ好きと多くの子供たちを熱狂させ、自動車業界に強い影響を与えた伝説の名車が現代的なテクノロジーを携えて復活する…買える・買えないの問題ではなく、復活そのものが喜ばしい。これがクルマ好きの本音ではないだろうか。
生粋のスーパーカーファンならご存じの通り、モデル名に付く「LP」はLongitudinale Posterioreの略。イタリア語で縦置き・後方を意味する。歴代のカウンタックにはこの「LP」が付いているのだけれど、来年登場する新型カウンタックには何やら「LP」の後に「I」が付いている。この「I」はハイブリッドテクノロジーを意味するのだそうで、21世紀の最新テクノロジーを引っ提げて復活するカウンタックにふさわしいコードネームと言える。
ファンを熱狂させたのは単にカウンタックが復活するというニュースだけではなく、アンベールされた最新モデルがかつての名モデルを直接思い起こさせる素晴らしいデザインだから。最初期のLP400とLP500の量産仕様車を意識したというデザインは、随所にカウンタックを感じさせるアイコニックなデザインが見受けられる。直線的なボンネットのラインと四角形に近いフロントライト。長方形のグリル。上に向かって跳ね上がるシザーズドア…それらひとつひとつがまさにカウンタック!
もちろんクラシックな意匠を現代にそのまま持ってくるのではなく、今の機能性に違和感なく溶け込ませる形でリデザインされている。〈ランボルギーニ〉会長兼CEOのStephan Winkelmann氏は「カウンタックはもっとも重要な自動車のアイコンのひとつ。〈ランボルギーニ〉のデザインとテクノロジーを具現化するだけでなく、その境界を再発明し、予期しないことを達成し、並外れた夢の領域にアクセスできるという私たちの哲学を完全に表しています」とコメント。初代誕生から50年の時を超えて、クラシックとモダンの境界を飛び越えるための最大の障壁がデザインであることは素人から見ても明らかだ。熱狂的なファンが多く、存在自体が伝説であるカウンタックを復活させるには、「カウンタックであると認識できること」と「スーパーカーとして圧倒的にかっこいいこと」が同時に求められる。昨日突然発表されて以来、早くもクルマ好きの間で「かっこいい」という評価と「ダサい」という辛辣な意見が飛び交っている様子を見ると、新型カウンタックの注目度の高さを感じつつ、最終的な評価が出るのはまだ先のことだろうと思った。個人的にはフロントマスク周りのデザインをもう少しオリジナルに近づけてほしかった気もするけれど、じっくりと全体を何度も眺めていると「これって物凄くかっこいいんじゃないか」と思うようになった。いずれにしても生産される112台は瞬く間にソールドアウトになることは間違いない。


斜め前方に向かって直線的に落ちるボンネットの形状と長方形に近いフロントライトがかつてのカウンタックのデザインを思い起こさせる。低く構えたプロポーションもスーパーカーそのものだ。

ヘキサゴン(六角形)を採り入れたテールライト周りの意匠もまさにカウンタック。


奥に見えるLP500と見比べると、新型カウンタックがいかにオリジナルデザインに忠実かが分かるはず。

上部から並べるとさらにカウンタックらしさを感じる。ボディサイズは大きくなっているが、各パーツを見比べると意外なほどオリジナルに近しいデザインだ。

最高出力814hp、0-100km/h加速2.8秒、最高速度355km/h!
ほぼレーシングカーといっていい圧倒的なパフォーマンスを発揮

スーパーカーにとっての生命線であるパワーユニットに目を向けてみよう。カウンタック LPI 800-4に搭載されるのは780hpの6.5リッターV12エンジン。それに34hpの48Vモーターを組み合わせるマイルドハイブリッド機構になる模様だ。これは〈ランボルギーニ〉初のHVモデルとして登場したシアン FKP 37と共有するユニットで、エンジン+モーターのトータルで最高出力814hpという凄まじいパワーを発生する。カウンタック LP400が最高出力375hpを発生するV型12気筒 4.0リッターエンジンだったので、50年の時を経てマックスパワーは優に2倍以上に進化したことになる。
そして歴代カウンタックとの大きな違いのひとつが4輪駆動システムだ。そう、モデル名に付く「LPI 800-4」の「4」は4輪駆動のこと。今や安全性や絶対的な速さを考慮してスーパーカーといえども4輪駆動であることが当たり前になりつつあるが、新型カウンタックも有り余るパワーを制御し最適に駆動するために後輪駆動ではなく4輪駆動が選択されている。その結果0-100km/h加速2.8秒、0-200km/h加速8.6秒、最高速度355km/hというロケットのような速さを実現した。
ちなみにエンジン+モーターのマイルドハイブリッドシステムが採用された理由のひとつは軽量化とのこと。ギアボックスに組み込まれる電気モーターの蓄電方法はリチウムイオン電池ではなく、スーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)を採用。同じ重量のリチウムイオン電池と比較して3倍の容量を持つスーパーキャパシタは従来の電池よりも軽量でありながら容量が大きいため、100グラムでも軽い方が良いとされるスーパーカーの世界には最適な選択なのだろう。実際スーパーキャパシタとモーターによる電動システムの重量はわずか34kgに抑え、前後重量配分43:57というバランスを実現。リアエンジン車としては理想に近い前後バランスは「加速する、曲がる、止まる」というすべてのドライビング時に明らかに影響する。初代カウンタックも前後重量配分に優れたクルマだったが、目に見えないながらも非常に重要なこの辺りもしっかり詰めてくるところが〈ランボルギーニ〉の凄さだ。
もちろん軽さへのこだわりはパワーユニットだけではない。モノコックシャシーとボディパネルのすべてをカーボンファイバー製にすることで、乾燥重量1595kgというこの手のスーパーカーにしてはかなり軽い重量に抑えられている。先に述べたようにカウンタック LPI 800-4の最高出力は814hpなので、パワーウェイトレシオ(重量出力比)は1.95kg/cvという量産車とは思えない数値だ。停止状態からの全開加速は体がシートにめり込むような感覚で、サーキットで猛プッシュすればコーナリングで発生する横Gも凄いことになるはず。初代カウンタックも見た目から受ける印象以上のコーナリングマシンであったことが知られているが、新型はもはやスーパーカーというかレーシングカーに限りなく近いパフォーマンスを持つ。カウンタック LPI 800-4はスーパーカーメーカーとして速さを追求してきた〈ランボルギーニ〉の世界クラスの技術力を思う存分堪能できるだろう。


「コックピット」と言いたくなる運転席。戦闘機のような攻撃的な空気感が漂う。

センターコンソールには8.4インチのタッチスクリーンを搭載し、Apple CarPlayにも対応。


猛牛のエンブレムはすべてのスーパーカーファンの憧れ。

フィン状のエアダクトとヘキサゴン形の給油口。ありとあらゆるパーツのデザインが一般的な量産車とはまったく異なるところもスーパーカーの醍醐味のひとつだ。


上に向かって跳ね上がるシザーズドアはカウンタック以降のモデル、ディアブロ、ムルシエラゴ、アヴェンタドールへと引き継がれた。〈ランボルギーニ〉のフラッグシップモデル=シザーズドアという伝統を作った最初のモデルがカウンタックなのだ。

強烈にかっこいい斜め後ろのアングル。6連のテールライトと4発のマフラーもクラシック・カウンタックのディテールに沿ったデザインで、スーパーカー好きは思わずニンマリしてしまうはず。

発売前にソールドアウト間違いなし!更なる派生モデルの登場にも期待したい

デリバリー開始は2022年第1四半期が予定されているカウンタック LPI 800-4。現時点で価格は公表されていないようだが、世界限定112台であることを考えると5億円以上でも即完売するはず。そして、秒で売り切れたことに気を良くして〈ランボルギーニ〉が更なる派生モデルを開発してくれることに期待したい。個人的にはウルフカウンタックやMIURA(ミウラ)が再度誕生してほしいのだが、さすがにこれはないだろうか…。ともあれ、カウンタック LPI 800-4は恐らく日本人にも購入者が出てくるはずなので、東京や大阪、福岡などの大都市圏で生活されている方は来年以降街中で偶然見かける奇跡を楽しみにしよう。
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈ランボルギーニ〉の記事はこちらから。
猛牛と言えば跳ね馬のことを忘れてはいけない。〈FERRARI(フェラーリ)〉の名車、F40の記事はこちらをチェック。

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