DENIM TEARS がヴァージル・アブローに捧げる特別なリーバイス®501を制作
程よくウォッシュが掛かった〈リーバイス〉501®に「SUNROOF OF THE TROJAN HORSE(トロイの木馬の屋根)」という展示会のスローガンを大胆にプリント。
歴史的背景をベースとしたコンセプトが光る〈DENIM TEARS〉
かの偉大な〈STUSSY(ステューシー)〉を始め、Frank Ocean(フランク・オーシャン)、Kanye West(カニエ・ウエスト)やASAP MOB(エイサップ・モブ)のコンサルタントも行っているTremaine Emory(トレメーヌ・エモリー)氏が手掛ける〈DENIM TEARS(デニム・ティアーズ)〉が、昨年この世を去ったVirgil Abloh(ヴァージル・アブロー)氏に捧げるスペシャルジーンズを制作。アメリカ・ニューヨークの「ブルックリン美術館」で開催中のヴァージル・アブロー氏の回顧展「FIGURES OF SPEECH」にて発売された。
「黒人奴隷制度の対象であったアフリカ系アメリカ人のストーリーを発信していくこと」をコンセプトに立ち上げられた〈デニム・ティアーズ〉は、先に述べたようにファッション業界における重要人物との関わりが取りざたされることも多い。しかしブランドの本質としては、デニムをはじめとした世の中にありふれた素材を使いながら既成概念に捉われない発想を具現化するデザイン力の高さが魅力。本稿でお届けする「Pyrex Tears Denim(パイレックス・ティアーズ・デニム)」はキングオブデニムの〈Levi’s®(リーバイス®)〉の絶対定番品である501®をベースに、これまで見たことのない大胆なグラフィックを落とし込んだアイテムだ。
ヴァージル氏への愛と敬意を込めてデザインしたアート性の高いジーンズ
〈デニム・ティアーズ〉は2022年9月に〈PYREX TEARS(パイレックス・ティアーズ)〉という名でヴァージル・アブロー氏がかつて手掛けていた伝説的なレーベル〈PYREX VISION(パイレックス・ビジョン)〉にオマージュを捧げるカプセルコレクションを発表したことが記憶に新しいが、本アイテムは〈パイレックス・ティアーズ〉としての活動ではなく、〈デニム・ティアーズ〉としてヴァージル・アブロー氏の回顧展「FIGURES OF SPEECH」のコレクションの一環として発表。パートナーシップを結んでいる〈リーバイス®〉を代表する501®の右脚全体に怪しげな雰囲気が漂う「A」の文字を手描き風プリントで表現し、左脚全体には展示会のスローガンである「SUNROOF OF THE TROJAN HORSE(トロイの木馬の屋根)」のメッセージをリピート形式でプリント。元がオーセンティックな〈リーバイス®〉501®とは思えないほどグラフィカルな逸品が完成している。
労働着として生まれたジーンズがファッションアイテムとして昇華してから数十年の年月が経過し、今やジーンズはファッションアイテムとしてはキャンバスに近い存在と言ってもいいかもしれない。インディゴブルーに染められたまっさらなジーンズが何も描かれていないキャンバスだとすれば、〈デニム・ティアーズ〉が制作した「パイレックス・ティアーズ・デニム」はヴァージル・アブロー氏への愛と敬意を表現したアート作品と捉えることもできる。
〈デニム・ティアーズ〉の「パイレックス・ティアーズ・デニム」はヴァージル・アブロー氏の回顧展「FIGURES OF SPEECH」公式サイトにて450ドルで販売中。日本からも購入できるので、人とは違うアート性の高い501®が気になる方はソールドアウトになる前に検討してみてはいかがだろうか。
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈リーバイス®〉の記事はこちらから。
ブランドを問わないデニム関連の記事はこちらをチェック。
LIVE IN RUGGED公式ツイッターのフォローもお忘れなく。
ブランドを問わないデニム関連の記事はこちらをチェック。
LIVE IN RUGGED公式ツイッターのフォローもお忘れなく。
ITEM CREDIT
- DENIM TEARS:Pyrex Tears Denim