アン ドゥムルメステールのCEOが手掛けるデニムブランド HNST が2024年1月にデビュー
〈ANN DEMEULEMEESTER〉と共通するミニマルなラグジュアリー性をまとった新しいデニムブランドは、サステナビリティも高い次元で実現
新時代に必須のミニマル&サステナブルを実現したデニムブランド
ベルギー・アントワープ発のデニムブランド〈HNST(オネスト)〉が2024年春夏コレクションから日本に本格上陸することが決定。〈ANN DEMEULEMEESTER(アン ドゥムルメステール)〉のCEOを務めるAnne Chapelle(アン・シャペル)が代表となり、2024年1月中旬から「UNITED ARROWS green label relaxing(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング)」や「Spick & Span(Spick & Span)」などで取り扱いを開始する。
「誠実」を意味する英単語「Honest」から命名された〈オネスト〉は、〈アン ドゥムルメステール〉で培ったアン・シャペルの経験が存分に活かされたデニムブランド。主軸となるのはボトムスで、カーゴパンツのディテールをあしらったデザインやサイドにペイントを入れたもの、スカートとパンツをドッキングした変わり種も登場する。デザインの方向性的には、デニム好きがストレートに好きになるオーソドックスなタイプはもちろん、既存の価値観に捉われない自由さも魅力だ。
また、近年のファッションブランドに強く求められるサステナビリティも高いレベルで実現している。原材料は使用済みのアイテムを収集したうえで解体、紡績した生地と環境に配慮した染料を使用し、生地と糸のコーディングには100%天然素材を採用。サイズや洗濯表示は一般的なポリエステルのタグではなく、内ポケットに印字し、ブランドネームを施したパッチには動物由来のレザーではなく土に還るセルロースを使用するという。また、EU内ですべての製造工程を完結させることで、従来のジーンズ製造と比較して二酸化炭素の排出量を90%も削減することに成功している。
真の意味で持続可能なデニムブランド
ファッション業界が環境を汚染していることはすでに周知の事実であり、これからの時代はいかに持続可能であるかがより強く求められていく。「ただかっこいい」だけでは存在価値が認められなくなっていく…これはアパレル業界で働く人間にとっては過酷な現実でもあるが、この事実に以下に真剣に取り組んでいけるかが大きなポイントになっていくことは間違いないだろう。
〈オネスト〉は新興ブランドとは思えないほどサステナビリティに真剣に取り組んでいる。自社製品のリペアサービスを行っていることはもちろん、不要になった製品を返品した顧客には次回以降の購入に適用できる割引サービスを提供。ジーンズには必ず付いているリベットをなくし、さらにボタンもすべて取り外し可能にすることでリサイクルしやすいように配慮されている。古き良きデニムのデザイン性と魅力をスポイルすることなく、できる限り環境に優しいデザイン・仕様で作り上げていることも同ブランドの特徴であり、大きな魅力と言えるだろう。
真の意味で持続可能なデニムブランドとして、2024年大きな注目を集めるであろう〈オネスト〉は、来年1月中旬の日本上陸に伴い、2月には「スピック&スパン」の一部店舗でポップアップを開催。そのイベントにはCEOを務めるアン・シャペルも来日するので、気になる方は引き続きチェックしよう。
ITEM CREDIT