COMME des GARÇONS 出身のデザイナーが設立した新ブランド YOUTH OF THE WATER がデビュー
“ユニフォームテーラリング” の考え方をインスピレーションとしたミニマルな衣服を展開
〈YOUTH OF THE WATER〉に感じる、期待以上の何か
〈COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)〉ファミリーからまた新たなブランドが誕生した。ただし、〈コム デ ギャルソン〉社の中のレーベルとしてではなく、独立したひとつのブランドとして。
〈JUNYA WATANABE MAN(ジュンヤ ワタナベ マン)〉のパタンナーを5年間務めたデザイナー、上田碧が手掛けるニューブランド〈YOUTH OF THE WATER(ユース オブ ザ ウォーター)〉は、「水の青春」という謎めいたブランド名が示す通り、まだ全貌は明らかにされていない。発表されたLOOKでモデルが身にまとう衣服からはワークやミリタリーからの影響も垣間見える。どれもミニマルな空気感を放っているものの、それがデビューシーズンだけなのか、継続して削ぎ落したようなデザインを行っていくのかは誰も分からない。ひとつ確かなのは〈コム デ ギャルソン〉出身のデザイナーが手掛けるブランドには期待以上の何かがあるということだ。
“ユニフォームテーラリング” の考え方をインスピレーションとしたコレクションを展開
〈YOUTH OF THE WATER〉のデビューシーズンは、アメリカ・マサチューセッツ州ネイティックの米軍研究施設で1960年代後半から80年代前半にかけて記録された “ユニフォームテーラリング” の考え方をインスピレーションとしたコレクションを展開。ミリタリーのアウターやワークジャケット、マウンテンパーカー、スラックス、ジーンズ、スウェットなど素材の異なる様々なアイテムが用意されているが、装飾を省き機能に特化した抑えたデザインに統一されたウェアは、確かにユニフォームっぽさがありながらテーラリングの高い技術を感じさせる。なお、〈YOUTH OF THE WATER〉はコミュニケーションにおいて効果的なファッションデザインを通し、プロダクト、メーカー、ユーザー、それぞれの間に良い関係性を生み出すことを目的としているという。
〈YOUTH OF THE WATER〉は2024年秋冬シーズンにデビュー。恐らく8月頃には店頭もしくはオンライン上でローンチされるだろう。〈コム デ ギャルソン〉という偉大なブランドから独立したデザイナーによる新ブランドの動向は、ファッション好きであれば見逃せない。
ITEM CREDIT
- YOUTH OF THE WATER:2024 Autumn Winter Collection