HERMÈS Noir Ardennes Birkin HAC 45

精悍なブラック&ゴールド、大ぶりのサイズ感… 男が持てる HERMÈS バーキン HAC 45

女性にとっての究極の憧れである〈HERMÈS〉のバーキンは、サイズと色を厳選すれば男性にとっても最高のバッグになる


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : JUSTIN REED

ラグジュアリーバッグの完璧なベンチマーク

「バッグというよりも“バーキン”なのだ」という例えを呼んだことがある。〈HERMÈS(エルメス)〉を代表するバッグであるBirkin(バーキン)は、ラグジュアリーの象徴のようなモデルだ。同社の社長が偶然飛行機内でイギリスの女優であるJane Birkin(ジェーン・バーキン)と隣り合わせ、バーキンが籐のかごに無造作に物を詰め込んでいるのを見て、整理せずに何でも入れられるバッグとして後日贈ったことから“バーキン”と名付けられた…というエピソードはあまりに有名だが、セレブリティとの関係性を抜きにしても、バーキンはラグジュアリーバッグの完璧なベンチマークとして君臨している。
原型となったのは、馬具製作の技術を盛り込んだ〈エルメス〉最初のバッグであるHaut a courroies(オータクロア)。フラップを開閉できるベルトのような留め具(クロア)を備え、付属のカデナ(南京錠)でロックできるセキュリティー対策を施した構造もさることながら、皮革製作に優れた〈エルメス〉ならではの上質なレザーをたっぷりと使った極上の素材感も大きな魅力だ。また、何年も使える耐久性、荷物の量によってフレキシブルに変えられるサイドのマチなど、オリジナリティと機能性を高い次元で両立。そしてもちろん、他のメゾンやファッションブランド、バッグブランドなどに強い影響を与え続けている美しいデザインもバーキンが世界中で支持される理由と言えるだろう。

HERMÈS Noir Ardennes Birkin HAC 45
HERMÈS Noir Ardennes Birkin HAC 45

HERMÈS Noir Ardennes Birkin HAC 45
HERMÈS Noir Ardennes Birkin HAC 45

HERMÈS Noir Ardennes Birkin HAC 45
HERMÈS Noir Ardennes Birkin HAC 45

HERMÈS Noir Ardennes Birkin HAC 45
HERMÈS Noir Ardennes Birkin HAC 45

スタイルを引き締めるブラックレザーとゴールドの金具の精悍な組み合わせ

〈エルメス〉のバーキンは女性の愛好家の方が圧倒的に多いため、バーキンには女性用バッグというイメージが強い。しかし実際は様々な素材、カラー、サイズのバリエーションがラインナップされており、大きめのサイズを選べば男性でも使うことができる(バーキンのサイズは小さい方から25、30、35、40、45、50の展開がある)。本稿で紹介している45サイズは上から2番目の大きさを持つラージサイズで、ご覧の通りノートPCなどのガジェット類を収納しても余裕があるほどのサイズ。ラージサイズならではの迫力のあるサイズ感とシックなエレガントを放つ45サイズのバーキンは、男性が持つことを想定した場合のベストサイズと言っていいのではないだろうか。また、男のためのバーキンと言いたくなるブラックレザーとゴールドの金具の精悍な組み合わせも、本モデルの大きな特徴だ。
ちなみに〈エルメス〉ファンならずともご存じのように、バーキンはどのモデルであっても新品を手に入れることは非常に難しい。同ブランドの直営店にも在庫があることはほぼないに等しく、そのウェイティングリストは数年単位と言われている。あまりに人気が高すぎて供給(製作)が間に合っていないという状態がデフォルトになっているのだ。本稿で紹介したバーキンは1989年製のヴィンテージで、JUSTIN REED 公式オンラインサイトで販売中。価格は13,000ドルと、バーキンの45サイズにしては比較的安価な価格設定なので、狙っていた方はこの機会に手に入れてみてはいかがだろうか。
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