Supreme と GOODENOUGH がコラボ、アーカイブを再解釈したアイテムや Nike AF1 も登場
ストリートの覇者〈Supreme〉と90年代裏原ブームの火付け役である〈GOODENOUGH〉が衝撃のコラボレーション
裏原宿ファッションの伝説〈GOODENOUGH〉
30代以上のストリートファッション好き、あるいは90年代の裏原宿ブームに憧れを抱く若者にとって、これは2025年最大のニュースだろう。〈Supreme（シュプリーム）〉と〈GOODENOUGH（グッドイナフ）〉がコラボレーションコレクションを発表。2025年6月7日（土）に即完売必至のアイテムがローンチされる。
〈グッドイナフ〉は1990年に藤原ヒロシが設立した日本のストリートファッションブランド。裏原宿ブームの伝説の先駆けと言われる〈グッドイナフ〉の誕生には、藤原ヒロシがまだ学生だった頃の刺激的な体験から始まった。
1982年のロンドン遊学時に出会ったMalcolm McLaren（マルコム・マクラーレン）や、Vivienne Westwood（ヴィヴィアン・ウエストウッド）との親交とアドバイスをもとにアメリカ・ニューヨークに渡った藤原ヒロシは、ヒップホップ黎明期のクラブシーンを体験。帰国後は日本に“スクラッチ”をはじめとした本場のテクニックや情報を持ち帰り、国内初のリミックスDJとして活動する。さらに80年代中頃には〈STÜSSY（ステューシー）〉の創設者であるShawn Stussy（ショーン・ステューシー）と知り合い、“インターナショナル・ステューシー・トライブ”の一員として認められることに。まだインターネットなどまったくなかった「情報に飢えていた時代」で奇跡的な出会いを幾度も繰り返した藤原ヒロシは、クリエイターとして本格的に活動を始める前から「持っていた」と言わざるを得ないだろう。
1982年のロンドン遊学時に出会ったMalcolm McLaren（マルコム・マクラーレン）や、Vivienne Westwood（ヴィヴィアン・ウエストウッド）との親交とアドバイスをもとにアメリカ・ニューヨークに渡った藤原ヒロシは、ヒップホップ黎明期のクラブシーンを体験。帰国後は日本に“スクラッチ”をはじめとした本場のテクニックや情報を持ち帰り、国内初のリミックスDJとして活動する。さらに80年代中頃には〈STÜSSY（ステューシー）〉の創設者であるShawn Stussy（ショーン・ステューシー）と知り合い、“インターナショナル・ステューシー・トライブ”の一員として認められることに。まだインターネットなどまったくなかった「情報に飢えていた時代」で奇跡的な出会いを幾度も繰り返した藤原ヒロシは、クリエイターとして本格的に活動を始める前から「持っていた」と言わざるを得ないだろう。
〈グッドイナフ〉というブランドが具体的に始動したきっかけは、藤原ヒロシの盟友であるSK8THING（スケートシング）が「Tシャツを作りたい」と持ちかけたことだった。コンピューターを使ったデザインがまだ一般的ではなかった時代に、スケートシングと藤原ヒロシは手描きや切り貼りを駆使してデザインしたTシャツ作りから始め、徐々にパンクやヒップホップ、ミリタリー、スケート、BMXなどから着想を得たアパレルコレクションを充実させていく。現在では当たり前のように行われているミックスカルチャー的なモノ作りを行う日本で初めてのブランドとして熱狂的な人気を集めた〈グッドイナフ〉だが、絶頂期に藤原ヒロシがブランドを離脱したことでブランドは休止することに。現在では当時のアーカイブがセカンダリーマーケットでプレミア価格で売買されているほか、Virgil Abloh（ヴァージル・アブロー）やKim Jones（キム・ジョーンズ）といった世界的なトップデザイナーたちに直接的な影響を与えたことでも知られている。
30年以上前に生まれたにもかかわらず現在でもカルト的な人気を持つ〈グッドイナフ〉と〈Supreme〉によるコラボレーションコレクションは、世代や国境を越えて爆発的に注目を集める「一大事件」と言っても大げさではない。本稿では〈Supreme〉から発表されたオフィシャルのLOOKと商品画像をすべて掲載して紹介する。
〈グッドイナフ〉のアーカイブをリスペクトしたアパレルに加え、〈Nike〉とのトリプルコラボのエアフォース1も発売
本コレクションでは、〈グッドイナフ〉のアーカイブを参照しながら様々なアイテムがラインナップ。リバーシブル仕様のMA-1ジャケット（オリジナルはセカンダリーマーケットで数十万円で売買されている）、ノスタルジックなパッチワークジャケットとシャツ、パンツ、フード付きのジップアップニット、クラッシュレーヨンシャツ、サーマル、ストリート感あふれるスウェットフーディーやミリタリーパンツ。これからの季節に最適なTシャツやショートパンツ、6パネルキャップ、キャンプキャップ、クラッシャーハットも揃う。
さらに、〈Nike（ナイキ）〉との採るプルコラボレーションとなるAir Force 1 Low（エアフォース1 ロー）も発売。上質なフルグレインレザーのアッパーにパンチングレザーのトゥパネルを組み合わせた本モデルは、ストリートで強いインパクトを放つポニーヘアのスウッシュとサイドのブランドロゴを備え、アウトソールには両ブランドのロゴを半透明で表現。特別なコラボレーションならではのディテールを装備し、ホワイトカラーのみローンチされる。
争奪戦必至の一大コラボレーション
現代のストリートファッションの礎を作った伝説的なブランド〈グッドイナフ〉と、今なおストリートの王者として圧倒的な支持を得ている〈Supreme〉のタッグは、単なるファッションブランドのコラボレーションというレベルを超えて、音楽やカルチャーの濃厚な匂いを放っている。アイコニックな「GDEH」のカレッジ調のロゴや、東京のストリートをかつて席巻した「g」ロゴが数十年の年月を経て2025年に蘇ったことに感慨を覚えるのは筆者だけではないだろう。〈Supreme〉と〈GOODENOUGH〉のロゴを重ねてミックスしたロゴのデザインも、スペシャル感たっぷりの仕上がりだ。このコラボレーションを実際に手に入れる人の中には、当時の裏原宿ブームをリアルタイムに体験した人も多く含まれるはずだが、レジェンド級のカリスマたちが生み出したデザインをベースに〈Supreme〉というフィルターを通して表現された本コラボレーションは、年齢も性別も関係なく多くの人に味わってほしい。
〈Supreme〉x〈GOODENOUGH〉のコラボレーションコレクションは、6月7日（土）より〈Supreme〉の旗艦店およびSupreme 公式オンラインサイトにて発売開始。争奪戦必至だが、気になる方はお見逃しなく。
ITEM CREDIT
- Supreme x GOODENOUGH：2025 Spring Collaboration Collection
