
HERMÈS の“オリジナル バーキン”がサザビーズで競売へ、オールブラックレザーのプロトタイプ
〈HERMÈS〉を代表するバッグ、バーキンの原型となった“オリジナル・バーキン”が〈Sotheby’s〉のオークションに登場
通常は絶対に手に入れられない、バーキンのプロトタイプ
「Sotheby’s(サザビーズ)」が〈HERMÈS(エルメス)〉の超希少な“オリジナル・バーキン”のオークションを開催することを発表した。パリ・オートクチュールウィーク期間中の7月10日に初めて行われる「ファッション・アイコン」セールの一環として出品される。
“オリジナル・バーキン”は、〈エルメス〉を代表するバッグであるBirkin(バーキン)の原型となった、いわばプロトタイプ。通常は手に入れることができないと断言してもいいほどの超希少なモデルだ。1点のみ「サザビーズ」に登場するのは、長い年月を感じさせる極上のエイジングへと成長したオールブラックレザータイプ。まずは以下フォトギャラリーからディテールをチェックしてみよう。












市販モデルと異なる7つの独自要素
ジェーン・バーキンのシグネチャー入り
今回出品される“オリジナル・バーキン”は1985年製。デザイン的に現行モデルとかなり近しいものの、幅36cm、奥行き27cm、高さ21cmというサイズ感や、閉じたメタルリング、真鍮の金具、「éclair」社製のジッパー、取り外し不可のストラップ、小さな底鋲、爪切りホルダーといった、後継モデル(市販化されたモデル)とは異なる7つの独自要素を備える。プロトタイプならではの試行錯誤が垣間見える仕様も、本モデルの大きな魅力だ。
ちなみに〈エルメス〉ファンにとっては耳にタコのエピソードかもしれないが、バーキンというバッグは当時同ブランドの会長だったJean-Louis Dumas(ジャン=ルイ・デュマ)が、1984年にパリとロンドンを結ぶ飛行機の中で女優のJane Birkin(ジェーン・バーキン)と偶然隣り合わせたことがきっかけで生まれた。整理整頓が苦手だというバーキンのために、ジャン=ルイ・デュマが考えたのは、様々な荷物を整理せずに入れられる上質なバッグ。それ以来、バーキンはラグジュアリーバッグの代表格として世界中から憧れを集め続けている。
本モデルは、長年の使用でついた細かいスクラッチやステッカーの剝がし跡も見受けられるものの、しっとりと上質で堅牢なブラックレザーはまだまだ使い続けられる状態。バッグにはジェーン・バーキンのために開発されたことを示す「J.M.」のイニシャルも入る。プロトタイプとなる“オリジナル・バーキン”がオークションに登場するのは25年ぶりとのことなので、我こそはという方はオークションに参加してみてはいかがだろうか。
1985年製の〈エルメス〉“オリジナル・バーキン”は、サザビーズ 公式サイトで6月26日(木)からオンライン限定で入札受付を開始する。
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