CHROME HEARTS Oval Belt Gunslinger Belt Roller Belt

見えないところもこだわるのがお洒落なら、クロムハーツのベルトは最強のキラーアイテムだ

芸術品のようなバックルと上質なレザーで作られる〈CHROME HEARTS〉のベルトで見えない部分にもこだわりを注ぐ


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : @justinreed

普段は人の目に触れない部分のお洒落を楽しむ

江戸時代にお洒落が禁じられた時代があったことをご存じだろうか。主に幕府や藩の財政再建と身分制度の維持という2つの目的のもと発令された“奢侈禁止令(しゃしきんしれい)”により、武士や町人は絹の着用や金糸刺繍、派手な色合いが原則禁止され、着物の生地や染め色にも厳しい規制が設けられた。身分が低いとされた農民は特に厳しく規制されたという。現代では人権的な観点で暴挙としか思えない“奢侈禁止令”によって、さぞかし江戸の街は地味な装いに沈んだのでは…と思いきや、そこで負けないのが江戸っ子。じゃあこっそりお洒落を楽しんでやろうじゃないかい!と反骨精神が湧き出たのだろう。外見は地味に抑えつつも、裏地や長襦袢に派手な色柄を使った“裏勝り(うらまさり)”や、茶色や鼠色のような落ち着いた色合いを洗練させた“四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)”が生まれ、帯や半襟など、着物以外の小物で個性を楽しむお洒落も流行ったという。規制されることで街から新たなファッションが生まれたという意味で、ストリートファッションが初めて誕生したのはもしかすると江戸時代だったのかもしれない。
お上への反骨精神と自由な着こなしを楽しみたいという思いで生まれたこれらの文化は、まさに粋なスタイルだ。そして、人から見えない部分にこだわることも立派なお洒落であるという価値観は現代でも生きている。服や靴、腕時計、ジュエリーなどは人目に触れるけれど、革小物は多くの場合身に着けている本人だけが知ることができる。ベルトはその最たるアイテムだろう。〈CHROME HEARTS(クロムハーツ)〉のベルトを選ぶのは、見えない部分のお洒落を思いっきり楽しむという点で、江戸時代の人々にも通じる反骨精神と洒落っ気がある。

CHROME HEARTS Oval Belt Gunslinger Belt Roller Belt
CHROME HEARTS Oval Belt Gunslinger Belt Roller Belt
CHROME HEARTS Oval Belt Gunslinger Belt Roller Belt

大人の粋なスタイル

〈クロムハーツ〉にはさまざまなベルトがあるが、どれかひとつを選ぶならクラシックなデザインをおすすめしたい。本稿で紹介しているオーバルベルト、ガンズリンガーベルト、ローラーベルトはいずれもブランド設立当初からラインナップしているオールドモデル。中央のクロスを囲むようにフローラルモチーフが優雅なラインを描くオーバルベルトはもっとも〈クロムハーツ〉らしいデザインのひとつだし、シンプルなガンズリンガーベルトはカジュアルからスーツ着用時までスタイルを問わずに合わせられる万能型を探している人にぴったりだ。筒状のパーツを美しい透かし彫りで具現化したローラーベルトは、気品すら漂う。どれを選んでも普段は人の目に触れないから、自分だけの密かなこだわりである点がポイント。もちろんシャツやTシャツなどをパンツインすればベルトを主役にした着こなしも楽しめる。
見えない部分にも自分だけのこだわりを注ぎたい人にとって、〈クロムハーツ〉のベルトは宝物のような存在になるはず。スターリングシルバー製のバックルは堅牢そのものだし、上質な牛革のベルト自体も長い年月をかけてゆっくりエイジングしていく。服にお金を使うのも良いけれど、こだわりのベルトを愛用するのも大人の粋なスタイルではないだろうか。
本稿で紹介した〈クロムハーツ〉のベルトはJUSTIN REED 公式インスタグラムから。
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