緑や花に囲まれながら本の世界にじっくりと浸れる – 世田谷区羽根木に図書室「沐読」がオープン
「自然」と「リトリート」をテーマに、木漏れ日が差し込む静かな店内で大好きな本を読みながら焼き菓子やハーブティーを楽しめる“理想の図書室”が誕生
静かに本と向き合う時間を取り戻すための“理想の図書室”
あらゆることがインターネット上で完結し、近年はAIが急速に発達するなど、手に負えないほどの速さに加速する今の時代において、本を読むという行為は一種のセラピーのように感じる。ページを手でめくり、その瞬間に紙とインクの匂いを感じながら(本や雑誌によって匂いが微妙に異なることは読書好きには分かってもらえるはず)、次のページには何が書かれていて、どんなストーリーが展開されるのだろうとワクワクする…これはPCやスマートフォンでは味わえないフィジカルな喜びだ。インターネットが急成長した時に「紙媒体は終わった」とまことしやかに囁かれ、実際に業績不振で倒産した書店や出版社もたくさんあったが、結局のところどれほどテクノロジーが発達しても私たちから本を奪うことはできない。なぜなら、読書はもっとも歴史の長い文化的な行為であり、一番シンプルな形で私たちに知識と経験、幸福感を与えてくれるからだ。
読書を大切なひとり時間と捉えている人にとって、「沐読(もくどく)」はきっと興味深いお店になるに違いない。東京・世田谷区羽根木に2025年11月24日(月)にオープンした図書室「沐読」は、利用者が読みたい本を自由に持ち込み、ゆったりと読書を楽しむための空間。同店の代表を務める見米峻史による「本を読まない時代である今だからこそ、静かに本と向き合う時間を取り戻すための“自分にとっての理想の図書室”を作りたい」という思いから生まれた。
ページをめくる音だけがそっと響く空間
季節替わりでゲストキュレーターの本棚も展開
花屋である「malta(マルタ)」の中にオープンしたこともあり、店内はもちろん、建物の周囲も緑や色とりどりの花々が包み込む。ただそこにいるだけで気持ちがリラックスするような空間で思う存分読書を楽しむことができたら、本や雑誌などの紙媒体が好きであればこの上ない幸せだ。「自然」と「リトリート」をテーマにした店内には柔らかな木漏れ日が降り注ぎ、ページをめくる音だけがそっと響く。
先に述べたように「沐読」では本を訪れた人が持ち込むスタイルだが、季節替わりでゲストキュレーターの本棚が設けられる。ゲストキュレーターは「美しいモノやコトを丁寧に生み出している人」や「心を動かす表現をつくり続けている人」などが登場予定で、トークイベントの開催なども予定しているという。訪れるタイミングによって異なるおすすめの本をじっくりと選び、偶然の出合いを楽しむことも同店ならではの楽しみ方のひとつだ。また、近隣のショップからセレクトした焼菓子やハーブティーが楽しめるのも嬉しい。本をじっくりと楽しむなら、お気に入りの飲み物と食べ物は絶対に欠かせない。
先に述べたように「沐読」では本を訪れた人が持ち込むスタイルだが、季節替わりでゲストキュレーターの本棚が設けられる。ゲストキュレーターは「美しいモノやコトを丁寧に生み出している人」や「心を動かす表現をつくり続けている人」などが登場予定で、トークイベントの開催なども予定しているという。訪れるタイミングによって異なるおすすめの本をじっくりと選び、偶然の出合いを楽しむことも同店ならではの楽しみ方のひとつだ。また、近隣のショップからセレクトした焼菓子やハーブティーが楽しめるのも嬉しい。本をじっくりと楽しむなら、お気に入りの飲み物と食べ物は絶対に欠かせない。
東京都世田谷区という都会の中にありながら豊かな自然を感じられる「沐読」は、花屋「マルタ」の定休日(月曜・火曜 10:00~18:00)のみ営業。2025年はプレオープン期間となり、2026年年始に本格的なオープンを予定しているという。なお、定員3~4名の基本予約制なので、利用を希望する際は沐読 公式サイトから空き状況をチェックしてみよう。利用料は1時間1400円、2時間2400円、延長30分ごとに600円となる。この秋冬は、自宅とはまた違う、ゆったりとした空間で読書を楽しんでみてはいかがだろうか。



